じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

カブトムシ捕りと郷愁

2006年08月05日 | 
孫の昆虫好きを知って、友人の坊主さんがカブトムシを捕ってきてくれた。
日暮れ頃に、家のすぐ近くのくぬぎ林を懐中電灯で少し注意深く探すと見つかるという。
早速その日の夕方、孫のrikuを連れて探しにいくことにした。
蚊除けスプレーをたっぷりと手足に噴霧して林に踏み込む。
坊主さんの奥方が虫の集まるポイントを案内してくれて、まずそこへ蜂蜜を塗っておく。
30分ばかりして、暗くなった樹林の小路を歩いて、先ほどの太い幹のもとへ行く、懐中電灯の明かりの中に、いたいた!
かなり大きなカブトムシの雄を中心にカナブンが数匹蠢いている。
rikuは歓声を上げて捕まえようとするが、野生のカブトは強力、孫の小さな指をはじきのけながらすばやく逃げようとするので、今度は私が必死になって捕まえた。確かにムシキングだけあって手ごわかった。
rikuときたら、「また明日の晩にも捕りに行きたい」ともう夢中なのである。

私の子供の頃は、夏になると田んぼの中に「誘蛾灯」の青白い灯りがあちこちにあって、その灯りの中で蛾をはじめ無数の昆虫が飛び回っていたものである。
中には大型の甲虫やタガメなどまで油の中に落ちて死んでいたりもした。
だが当時田舎っ子にとって、昆虫などは遊びの対象ではなかったし興味も無かったなあ。

青々と繁った稲田をそよぎ渡る風と茅葺屋根の軒下の縁台の涼しい記憶がふと甦ってきた。
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