じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

静かな元日

2009年01月01日 | 日々のこと

遅い朝、雲間から初日の光が射していた。

煙突山の尾根続きまで、薄っすらと雪がかかる寒い元日である。

去年までとは少し違う、でも静かな新年を迎えることができた。

  

「お正月にはやっぱりお雑煮が食べたいわ」、と予ねてリクエストがあった

妻は昔から雑煮が好きだった。

  

妻の指示で、いりこでダシをとり、薄く切った大根と人参にだし醤油で薄味をつける。

買ってきておいた杵つきもち、「いくつ食べられる?」

去年までは妻に聞かれていたなあ。

「2つ、ね」・・まさか2つは無理だろうよ、最近は食欲も極端に落ちている。

  

妻は何と、朝と昼にも お雑煮で餅を二個づつ食べた。「美味しかったよ」

ちょっと吐き気をもよおしたが、治まって吐かずにすんだ。安堵

  

痛み止めの薬が増える毎に、昼間もまるで赤子のように眠り続けている。

眠れることは痛みがなく平穏だということだから・・・。

  

昨夜も、殆ど目を閉じ、多分眠っていたようだが、例年の紅白歌合戦を聞いていた?

行く年くる年の時間に、用意した年越しそばを「あぁ美味しい・・」と食べた。

  

無事に年越しできたことに「お父さんのお陰」と涙を流した。

今年もこのままでいい、寝たきりでもいいから共に生きていきたい。

 

  

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コメント
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