夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

九谷 徳利&お猪口

2016-04-16 08:06:55 | 陶磁器
土曜日の臨時投稿です。

庭から取ってきた椿を眺めながら本日は閑話休題・・・、骨董といえるかどうかは多少疑問? 夜噺骨董談義としては気軽な作品を取り上げてみました。



家内が家の戸棚の整理していて、面白い徳利とお猪口を見つけ出し「これはどう?」。

まずは達磨の徳利とお猪口のセット。なんとお猪口は達磨と福娘のセットです。いや~、よくできていますね。こんなのが大量に作られた良き時代があったのでしょう。宴会の時に愉しかったでしょうね。インターネットで検索してみると「夫婦達磨徳利」と称するもののようです。



徳利の上にお猪口。最初は達磨、一個のお猪口をとると福娘・・。達磨と福娘は見立てなどで組み合わせられる画題でもあります。



お猪口の内側は「寿」と「福」の字が書かれています。粋とはいかなくても遊び心は充分。上記リンク先の作品には達磨のお猪口の内側には「俺リャ 九十九まで」、幅娘のお猪口の内側には「アタシャ百まで」の朱文字が記されているようです。



高台内には「九谷」。箱もなにもないので、なにかでとっておいた安っぽい桐箱?に収納。この作品は捨てがたい・・・。



さらには七福神のセットのお猪口。絵だけでの七福神のお猪口はよくありますが、型で作ったリアルな顔の七福神のお猪口セットは初めて見ました。



明治以降の九谷の陶磁器には見るべきものはないというのが実感ですが、この遊び心は今となっては面白いものです。おそらく昭和初めの頃のものではないかと思います。



顔の表情が面白いですね。



ひとつだけです、同じような作りで外側には鬼、内側には福娘・・、要は「鬼は外、福は内」ですね。角と顎で三足になっています。



さらにはいろんなお猪口があるようです。郷里にも古い箱にはたくさんのお猪口がありますが、自宅での大勢での宴会に用いたものでしょう。総じてお猪口は揃いものですが、欠けているものが多いです。酔ってぶつけたりすることが多かったのでしょう。これらを補修するのは結構たいへんです。

これらの作品は決して小生の好みではありませんが、捨てがたい作品群であることのは相違ありません。「どう?」と家内に言われても、整理や修理でまた本筋の作品らの整理が追いつかなくなるだけ・・・。



窓からの景色も暖かくなってきました。家に閉じこもっていては精神衛生上よくないようです。


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