乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第14回乙女高原観察交流会 3月

2017年03月04日 | 乙女高原観察交流会
※参加された井上さんがレポートを書いてくださいました。

 3月4日に観察交流会が行われました。はじめて参加の高校生が加わり、今回の参加者は5名でした。若い人が乙女高原に興味を持って参加してくれるのは嬉しいことです。1台の車に同乗して、道の駅を出発しました。

 今回のテーマはヤマアカガエルの卵の観察です。金桜神社の上の湿地ではカエルの卵は見つかりませんでした。次にカエル池とよんでいる陽当たりのよい場所で、ヤマアカガエルの卵塊を7~9腹くらい確認しました。



いくつかは合体していて、数がはっきりわかりませんでした。うっすら氷が張っていましたが、ヤマアカガエルが1匹、水の中にいるのを確認しました。帰りにもう一度寄ってみると、氷は解けていて、池の出口に近い所にも1腹発見しました。朝は凍っていたので、よくわからなかったのか、それともあのカエルが産んだのかなという話になりました。多分前者でしょうか。この時もヤマアカガエルが1匹、姿をみせてくれました。
 上の湿地帯のところや谷地坊主のところでは、雪が積もっていて、まだ卵塊を見ることはできませんでした。

 2日前に雪が降ったとのことで、20cmくらい積もっているところもあり、車の底に着いてしまうので、途中から歩きました。日当りがいい所では雪はすっかり解けてアスファルト道が見えていますが、日影ではかなり積もっていました。


  
乙女高原も、2月の観察会の時より雪が多く、草原内はまだらの部分もありましたが、ほとんど白くなっていました。谷地坊主も雪をかぶっていました。でも春は近い感じで、雪面は雪解けのために凹凸ができていたり、表面はかき氷のようでした。
動物の様子が感じられるのも、雪のある時期の楽しみです。動物の足跡がいくつも見られました。テンが多いようでしたが、何の足跡かよくわからないものもありました。足跡が交差しているところもあり、出会ったのか、それとも時間差で通ったのかなどと想像するのも楽しかったです。鹿柵の外、林道などではシカの足跡が多く見られました。



シカ柵を境に、内は笹が青々としているのに、外は葉をシカに食べられ、茶色くなっていて、違いがはっきりわかります。鳥も何種類か姿を見たり、声を聞いたりしました。



また、雪の白さのためか、ダケカンバの幹は、ピンクベージュのような色に見えますが、シラカバの幹は白いという違いも発見でした。



 ロッジ前のベンチやテーブルは雪をかぶっていたので、昼食はロッジの玄関前にすわって食べました。百葉箱内の温度は、お昼の時点で3℃でしたが、陽射しはあたたかく、空も少し霞んでいて、春近しという感じでした。眠くなるようなのどかさでした。

 今回のもうひとつのテーマはヤドリギの観察です。乙女湖のところでズミの木についたヤドリギの観察をしました。実がまだ少し残っていました。花が咲いていないかと見たのですが、花芽らしきものはありましたが、花はまだ咲いていませんでした。観察したのはヤドリギの雌株で、二股に分かれる部分に実が付いています。そして二股に伸びた先にまた新しい花が咲き、花の脇からまた新しい枝が伸びるようだということを、確認できました。花が咲いた時や、雄株も観察してみたいと思いました。また、ヤドリギの実を食べにやってくる鳥たちの観察もしてみたいとも思いました。



 2月は雪も少なく、動物の足跡を探すこともあまりできなかったのですが、今回は思いがけなく新雪で、たくさんの足跡を見たり、雪原歩きを楽しみました。そして、白銀の世界の中にも、春の気配を感じることもでき、有意義で楽しい観察会でした。
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