美術コースの素描で今回のテーマは「自分が現す18歳の自画像」をテーマに制作しました。
私が担当した素描では3年ぶりの課題設定となります。
事前に石膏像やイラストレーションの基礎知識や技能を体感して取り組みました。
この時期になると描写としての表現のみならず、
想いや想像を組み込み絵画的表現に落とし込むことができました。
18歳(17歳)の時期にしか体感できない期待や不安、
これから先それぞれの道へ進んでも刻み残したいリアルを描きました。
教員も恥ずかしながら導入で自分の18歳の時に描いた自画像と向き合い方を発表し生徒へ問いかけることをしました。
素描は受験のためだけではなく現実から目を逸らさずに向き合う根気を養います。
だから本気になる程美術コースは教室の空気が重いと言われます…。
3年生の受験や卒業が迫る10月11月だから芽生える自己と向き合う行為は
目を背けたくなる毎日の繰り返しの中で、
鏡を見つめ10時間以上耐えること自体難しいテーマとなったことでしょう。
生徒の発表を聞いている中で
音威子府にいる自分の心情、周囲から自分をさらけ出す勇気をもらった日々、
なりたい自分への憧れなど普段は聞くことのできないエピソードも知ることができました。
「今この時、この仲間と、この場所で」
生涯を通じ大切な想いです。
どのような道を進んでも画像では残せない
自身の内面的リアルがある特別な一枚を完成させました。