腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ……(Wii「ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」版)

2022年02月06日 03時23分39秒 | スーパーファミコンゲーム感想文
【ハード】スーパーファミコン(Wii「ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」版、Wii U互換プレー)
【メーカー】スクウェア・エニックス
【発売日】1996年12月6日(オリジナル版)
【定価】4440円(Wii版)
【購入価格】3627円(新品)
【プレー時間】30時間



比類なきドラゴンクエストの始祖シリーズ、のリメイク版プレー継続である。1・2の次は? 敢えて言おう、「3」であると。
「ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ……~」。このタイトルだけで胸に甘酸っぱいものが込み上げてくる昭和生まれは多い。
ドラクエ3は、凄かった。いちいち説明するのが面倒臭い。お前もやれば分かるさ。88年に戻って、な。無茶言うな? フッ。
86年にドラクエ1が発売され、プチヒット。87年に2が発売され、この時は既にかなりの盛り上がりがあり、大ヒット。
三段跳びではないが、ワンツーと勢いは十分に溜まっていた。それから僅か1年後、渾身の力を込めた3段目の大ジャンプ。
広告コピーは「日本全土がハルマゲドン(最終戦争)」だったか。めっちゃ罰当たりなこと言ってるが、大間違いでもない。
ドラクエ3発売時の狂乱は今もそれこそ伝説になっている。それも当然だ。あれを欲しがらないなんて本能に反している。
売上は7や9の方が上だが、これはROM生産事情の好転が理由と俺は思ってる。3も潤沢に作れていれば、一体どうなっていたか。
まぁほんま、旋風が吹き荒れた昭和の1ページだった。あの時代の空気を吸えたことは、俺の人生における数少ない幸運だ。はぁ。

そんなドラクエ3は、言うまでもなく超面白いゲームであった。であると同時に「超凄いゲーム」でもあったと思う。
2メガビットの大容量(当時比)にバッテリーバックアップというだけでも破格のソフトだった。もちろん当時のトップクラス。
グラフィックや音楽が他より明らかに一歩秀でていた。それでゲーム性も100点なんだから、売れるなと言うのが無理である。
ドラクエはファミコン時代、「4」までは、ガワでも最先端だったのだ。残念ながら、「5」以降その土俵からは降りちったな。
その意味でも「ファミコン時代のドラクエは至高」だったとオッサンは未だに愚痴るのである。愚痴なの? よう分からん。
あーもう、グダグダはいい。ドラクエ3は「語る必要のない」ゲームだ。全てを肯定する。パーフェクト・ゲームである。
……しかし、リメイク版となれば話は別だ。「スーパーファミコン ドラゴンクエストⅢ ~そして伝説へ……~」である。

今作はオリジナルから8年後、96年に発売された。FF7の発表により既にPSが天下を取っていた時代に、旧ハードSFCで発売である。
まぁ3の圧倒的な知名度と人気により、100万本以上を売り上げたらしいが……俺にはどうも、「半端な作品」の印象が残った。
またリメイク内容も、まず見た目はモロに「6」の同系統。そして俺は6にあまりいい印象がない。発売日購入組ではあるのだが。
加えて新システム「性格」に「すごろく」。……何と言うか、偉大な3のリメイクとしてこれはどうよ? と思えて仕方なかった。
流れてくる評判でも、性格でのパラメータの変化や女尊男卑仕様が鼻についた。まぁこれは未プレー故に話半分に聞いていたが。
俺はドラクエの本編は10以外全てやってるし、リメイクも「1・2」「4(PS)」「5(PS2)」とやっている。
基本オリジナル主義者だが、リメイクに忌避感があるわけではない。だがそんな俺でもリメイク3はやる気がしなかった。
10年前にWii版の1・2・3のセットを購入してもそれは変わらず、その時はオリジナル3をやって満足した。リメイクは俺には不要。
……が。すぎやまこういち氏が亡くなり、その絡みでドラクエ熱が上がり、リメ1・2をプレーした。こうなれば、答えは一つ。
96年の発売から丁度四半世紀というのも後押しになった。そんだけ時間が経っていれば、蟠りなんて屁のようなもんだ、実際。
ドラクエであるこた間違いないんだから、楽しめるよきっと。てわけで25年遅れで俺のリメイク3が始まったのだった。
……最大の理由は「現行ハードで出ている腐れリメが許せなかったから」かもしれんが。あれは無い。世界を滅ぼしたい。はぁ。

さて、25年間で様々な話や画像は目にしたが、プレーは初めてだ。新鮮な気持ちでスタート。もちろん常時セーブは使用不可な。
今作ではOPデモとして、勇者の父・オルテガの足跡を追う長いムービーが入っている。もちろんオリジナルに無かった要素だ。
オルテガがアリアハンにいた頃から始まり、勇者が生まれ、やがて子を置いて魔王バラモス討伐に旅立ち、戦いを続けていく。
最期は火山の火口に落ちて消息不明。オリジナルで語られていたことがそのまま映像化されており、なかなか見応えがあった。
リメ2でもムーンブルク陥落のムービーが追加されていたが、あれを遥かに上回る気合と規模で作られていた。ここは好印象。
多分時系列とか考えると矛盾が激しいのだろうが、無視する。……ポポタよ、君はいつまでガキのままやねん。水鉄砲くれよ。
ゲームスタートして名前を入れると、マザコン勇者を優しく起こしてくれる母の声が……聞こえない。先にやることがある。
そう、性格付けだ。「夢の中で神の声を聞いている」風で幾つかの質問をされ、それにより勇者の初期性格が決まる。多分。
正直、非常にウザい。何が正解とか分からんし、心のままに答えてそれが悪い性格に繋がったりしたら業腹この上ない。
意を決して始めたが、やっぱ性格システムなどクソも蛇足だと思った。故に見てないから、何の性格になったのか覚えてない。
職業以外の描写が殆どない3のキャラ付けは、プレーヤーが頭の中でするものだろう。余計なことをすんなとしか言えんわ。
まぁでも、神の指示だからしゃーない。テキトーに質問に答え、岩を押して(意味が分からん!!)、自分を象った。
もちろんセオリー等は一切考慮してないから、この勇者の程度がどれくらいかは不明。クリアー不可能でなけりゃ別にいいさ。
母さんの声で悪夢から目覚めたら、いざアリアハン城へ。端金と安物装備と勝手な訓示を貰えば、旅の準備は完了である。

ごめんうそ、まだ準備が必要だった。ドラクエ3はパーティ制、そしてメンバーを自分で決めるゲームである。故に16歳で酒場へ。
酒場でメンバーを募れば拒否なく参加してくれるってよう考えたら無茶苦茶やな。「登録所」とか神の所業だし。知らんわ。
別に縛りプレーをする気はないから、当然4人パーティを作る。では職業だが……ここでまず決めてたのは「盗賊を入れる」だ。
盗賊はリメ3にて追加された職業である。これは性格と違って「あっていい追加要素」だと思うので好印象だ。使うしかない。
だが盗賊のキャラ的な位置づけがよう分からん。魔法系と戦士系の中間? となれば他メンバーはどうすべきか。うむむ。
悩んだ末(3分)、勇・盗・武・僧の肉体系にした。武を魔にすることも考えたが、それだと打撃力が足りないと判断したのだ。
まぁ、大丈夫だろう。今作は曲がりなりにもリメイク、バランスはちゃんと取られてるはず。どんなパーティでも戦える、はず。
武闘家を男(ホモ)、盗と僧を女にし、勇を取り合っているという脳内設定にした。……10年前にも同じことしたな。死のう。
尚、女尊男卑は一切気にしないというか気にしても仕方ない。仲間の性格もだ。ウザいことはガン無視、やるのは俺だから。
じゃあ皆、バラモス討伐の旅に出発だ! ……最終確認だけど、もう後戻り出来んよ? 死ぬことさえ出来んよ? 知らんよ?

たたたたー、たららー、たららー……嗚呼、フィールド曲「冒険の旅」はいい。ドラクエ3と言えばまずこれだよなぁ。しみじみ。
……リメイクでは前奏が入って、俺はそれが好きじゃないのだが。まぁこういうのはね。肉付けするなとも言えんし。はぁ。
で、しばらく戦闘。3は非常に完成度が高いと言えどまだまだ日本RPG初期作品であり、レベル上げは必須。序盤なら尚更だ。
が! 1・2の流れから想像していたが、今作もビックリするくらい難度が下がっていた。レベル上げの必要ほぼなしで歩ける。
正直、すぐナジミの塔に盗賊の鍵を取りに行ってもいい。いっかくうさぎやじんめんちょう程度、恐るるに足らず。
何故か。パラメータ的な意味もあるが、一番大きいのは「多数攻撃の追加」だ。「5」にて追加されたブーメラン等によるアレだ。
多数攻撃武器で戦うと、表示されてる一番左の敵に最大ダメージ、以後右に行くほど下がるが、対象全てに攻撃することが可能。
単発ダメージはイマイチでも「総合」となると非常に強力な武器になる。5でブーメランを初使用した時の衝撃は今も覚えてる。
俺は5じゃ「やいばのブーメラン」を非常に長く使ったからな。パパスの剣は要らんわ父さん。同様の人は他にも多いと思う。
そんな多数攻撃武器が3に投入されたことの影響は非常に大きい。魔法でのみ出来ていたそれがノーコストで可能になるのだから。

しかも、だ。今作は所謂「(ちいさな)メダル王」が、何とアリアハンの町にいる。井戸の底に。アホかよ。いやマジでいる。
今作のメダル交換は累計式で、数さえ集めれば無条件でモノをくれる。で、5枚で貰える最初のアイテムが「とげのムチ」なのだ。
最初からメダル王が登場するということで、ちいさなメダルも最初から各所で手に入る。……そう、アリアハンだけで、5枚楽勝。
つまり最初から多数攻撃が可能なわけだ。ちなみに盗賊が装備可能で、これも渡りに船だった。お誂え向きとはこのことだ。
ムチは全体じゃなくグループ攻撃だが、それでも強い、強すぎる。最初からこんなの貰ってええんか堀井さん。話聞いてくれ。
その後も上位ムチが定期的に手に入るので、「盗賊は攻撃力不足では?」というプレー前の懸念は完全に払拭されたのだった。
正直、未だにこのバランスはどうかと思う。確かに快適にプレーできたし、それが「面白かった」のは事実なのだが。うーむ。
まぁ追加要素や変更に文句を言うことはあっても、何でもかんでも否定するのはダメだ。じゃあリメイクなんか触るなってな。
生まれ変わったドラクエ3は、多数攻撃が前提バランス。結果としては魔法使いを排除したのも正解だった。俺偉い。
……ま、そう単純な話でもないのだが。とにかく序盤は極めて快適。フロッガーおおありくいなんでも来い。俺は勇者だ! 痛。

今作は当然色んな部分でオリジナルと変わってるが、「武器防具の追加」はその中でも大きかったと思う。ホントに増えてる。
ムチやブーメランだけでなく単発武器も色々増えてるし、もちろん防具面もゴロゴロ。鉄仮面最強? いつの時代の話だよ。
よく言われる女性専用装備もあるし、所謂アクセサリ枠が増えたのでそれもゴロゴロ。ちなみに星降る腕輪はそこに入る。
驚いたのが、武闘家が盾を装備できること。つっても「風神の盾」だけだが。ええんか。どう考えても邪魔になりそうだが。
ドラクエ3の武闘家と言えば「Eてつのつめ ぶとうぎ」の貧乏スタイルが記憶に残るが、それは完全に昭和の遺物になっている。
爪も服も上位(もちろん黄金の爪以上)が幾つもある。武闘家さえそうなんだから、他職は言わずもがなで増えている。
追加要素である「すごろく場」が各所にあり、これで偶然強い新装備が手に入ることも多い。ブーメラン入手は嬉しかった。
すごろく自体はやっぱクソだと感じたが、大幅に増えた装備品の入手手段としては機能していたと思う。完全に運ゲーだが。
とまぁ、装備品弄りは「良い改変」としていいだろう。ただ、終盤からクリア後のそれが少なかったのは残念に思う。

レベル上げが不要なら、ゲームの進行は順調そのもの。最早実家のような感覚さえあるドラクエ3、俺の道を阻む者は誰もいない。
オリジナルではカンダタ1回目をスルーできる等のフラグ不備があったが、今作ではその辺も整理され、必須イベントになった。
ノアニールとエルフは相変わらず必須ではないが、もちろんやっておいた。ここはエルフ女王の糞っぷりが際立ってるよねぇ。
イシスのピラミッドでは初の全滅を体験。理由はもちろん、ひとくいばこ。コイツの超絶パラメータは今作でも健在だった。
この時点ではインパスは使えないというか魔法使いがいないから、全部開ける漢の方針で行ったら、2回くらい全殺しされちった。
まぁいい、こんなの3の通過儀礼だ。黄金の爪は欲しかったがノーヒントで取れるもんじゃないから、今回は知らんことにした。
ちなみに今作では異常なエンカ率はピラミッド内だけで、外に出れば普通の強い爪になるらしい。おお、それは改良だな。
ダーマに辿り着けば転職が可能! ……だが、現パーティに特に不満はないんで、しばらくそのまま進めた。だって怖いし。
転職は3の象徴的なシステムだが、レベル1からやり直しというペナルティは重い。物凄く重いと言っていい。
ゲームを全部把握してからなら楽しめるだろうけど、一周目から気楽にやれるシステムとはとても思えん。正直好きじゃない。
明確に強くなるならともかく、「正しい方向性」でやらんとそうならんからな。リメイクでの調整がどうなのかは知らんが。
せっかく3をプレーしてるんだから一人くらいやっとけよと思わないでもないが、しゃーない。古い人間なもんで。はぁ。

船を手に入れれば、行ける範囲が一気に広がる。ここからはラーミア復活のためのオーブ集め、中盤戦だな。
10年前もそうだったが「どこに何オーブがあるか」は、記憶が薄れている。けど2の紋章と違ってどれも普通に取れるレベルだ。
この点、前作に比べて非常にマイルドになっている。2が極端なだけで、これが標準なのだろうけど。理不尽さは基本的に悪だ。
商人の町周りだけは初プレーだと分かり難いが、これもまぁ許容範囲だろう。今作では女商人を渡しても専用の絵がある。ホッ。
加えて、イベント終了後にはルイーダの酒場に戻るので、再度仲間にすることも可能になった。マージか。これも改良だな。
つってもレベル1商人などバラモス目前のパーティに加える余地があるわけがなく、そのまま安酒で愚痴る日々を送るのだった。
10年前に「ロンダルキアへの洞窟よりしんどい」と思ったネクロゴンドの洞窟は、今回は割とあっさり突破出来てしまった。
今作のバランスならではだろう。力不足を心配していた盗賊は、結果的には「素早い准戦士」な感じで普通に強い奴だった。
更に特技である「とうぞくのはな」「レミラーマ」が非常に有用で、宝箱乞食である俺にはもう手放せない職業になった。
一方「盗む」はコマンドではなくトルネコのような戦闘後の運スキルで、あまり役に立たず、盗賊らしさは薄かった。うーむ。

さて中盤の山場、バラモス戦。ここまで楽勝ムードで進んできた勇者パーティを追放され……じゃない、止められると思うな!
……はい、見事に止められました。「道中は楽でもボスが強い」のは1・2と変わらぬ調整だった。バラモス、めっちゃ強い。
この辺から、「ムチの単発威力の無さ」が響いてきた。単純に、一体の敵に与えるダメージが、他の武器に比べて劣るのである。
武闘家の会心が出れば最高だが、そんなの常に望めるわけではない。魔法使いがいないからバイキルトやメラゾーマが使えない。
そう、火力不足。ここにきてパーティの弱点がドンと響いてきた。装備は現状最強を揃えてるから、そこに改善の余地はない。
となればもう、レベル上げしかない。まぁある意味正しいドラクエ3、正しいファミコンRPGの姿ではあるのだが……めんどい。
どうもこのロト3作リメイクの方針はよう分からん。露骨に難度を下げつつ、ボス戦はキッチリ締める。でもそれ、効果的か?
どうせなら難度を平らにした方がいいと思うんだがな。……調整が面倒? それか! 知らんけど、実際そうかもしれんな。
この頃にはまだ堀井氏もバリバリ現役だが、リメイクは氏が自らやったわけではないはず。今作だとハートビート社が担当か。
様々な箇所に手を加えているが、バランス調整は簡単なものではない。時代に沿わせて難度は下げたが、下げすぎたら叩かれる。
だからボスだけは強くして威厳を維持しよう……ってことかな。いや完全に想像というか妄想だが。ええやん昔の話やし。
そんなこんなでレベルを幾つか上げて、何とかバラモスを倒した。ちなみに今作では待望の専用曲が用意されている。
元作では汎用曲のままで、この為ラスボスでないことはある意味バレバレだった。すぎやま氏が「痛恨の失敗」と悔やむほどに。
ここは「絶対に必要な追加」だったと言える。普通に良曲で、歓迎できる追加要素だった。さすがすぎやん、お疲れ様です。

バラモスを倒せば、アリアハンへ凱旋!! ……からの悪夢再発により冒険継続。王が鬱に入るのはある意味爽快である。
そして大穴に飛び込み、大魔王の待つ地へ落ちると……そこに流れるは、聴き覚えのあるBGM。ま、まさかこの地は……!?!?
まさに「伝説」として語られる、この空前絶後、驚天動地の繋がり。当時のガキ達が受けた衝撃はガチで小便漏らすほどだった。
……いやまぁ、実際にはパッケ裏にバレ的なこと書いてるし、ガキはそこまで深く考察(記憶)してプレーしないと思うけどね。
「まさかの繋がりに感動した!」ってのは、後年の作られた記憶なんだと思う。いや知らんけどな。ごめんもういいわ。
ちなみに俺は3を最初にやったから何にせよその感動は知らない。……あー、リアルタイム世代なのに、勿体ないことをしたわ。
で。懐かしのアレフガルドに降り立ち、真の敵を倒す新たな旅が始まる。マップはかなり変わってるから、使い回し感は薄い。
太陽の石とか、初代経験者を嘲笑うネタが仕込まれてるからな。まぁ同じ位置にある方がおかしいからあれでいいと思うけど。
イベントはそんなにないが、勇者の装備が揃っていく過程は盛り上がる。なんたって掛け値なく「ロトの装備」だからな。
今回は兜も「オルテガのかぶと」がほぼ最強で、鉄仮面が伝説化するアレな現象はない。最後に手にするは、最強・王者の剣。
武器が多数追加された今作でも上々の存在感を放つこの剣を手に入れれば、大魔王討伐の準備も概ね整ったと言えるだろう。
ちなみにアレフガルドの難度も下がってると感じた。呪文禁止洞窟なんて、ムチ無双の前では何のハンデにもならんしな。

ただ、大魔王となれば話は別。バラモスの強さを考えれば、雑魚戦が楽だからと挑んでも苦戦は必至。対策を仕入れておかねば。
そこで、ここに来て僧侶を賢者に転職させた。悟りの書を取り忘れていたんで慌ててガルナの塔に戻ったよ。ロープめんどい。
目的はズバリ、バイキルトとメラゾーマ。どちらも今作で火力を出すには必須の呪文で、つまりは魔法使いか賢者が必須となる。
リメイク作といっても、3はまだまだ「やれること」が少ない。火力不足を補う手段も限られている。遠回りだが、仕方ない。
しばしレベル上げに励む。……そして、期待を一つ裏切られた。今作、所謂「メタル刈り」にこれと言った手段がない。
リメイクだから何かしら安易な手法が入れられてると思ってたんだが、何もない。もちろん元作と同じことはやれるのだが。
なので10年前、いや34年前と同じ様にリムルダールではぐりんを求めてウロウロ、現れたら武闘家の会心に期待して戦うのみ。
ムチやブーメランは会心が出ないからメタル刈りには向かず、武器を変える必要があるのも面倒臭い。最強武器、ではないな。
昔は単調なレベル上げもさほど苦ではなかったが……そこはやっぱ時代相応、年齢相応になってるよね。しゃーない。
まぁそこまで長時間じゃない。ダースリカントにメダパニ決めてはぐりん殴り殺させると気持ちいいし。何故か俺の経験になる。
賢者がある程度育ったら、伝説を完成させるべく、いよいよ大魔王の居城へ。虹の雫……人工橋じゃあかんのかいな……。

大魔王の城……グラフィック的に豪華になり、初代の頃より立派に見える。けど本当の入り口は王座の後ろ。なんかセコい。
ここで遂に、オルテガと対面。そう、彼は生きていたのだ。大穴からアレフガルドに落ち、大魔王討伐の旅を続けていたのだ。
しかしキングヒドラとの死闘に倒れ、奇しくも同じ道を後追いしてきた息子に願いを託し、命を落とした。……勇者である。
俺らが4人で歩んできた道を、父は一人で来たんだから凄すぎだよなぁ。……サイモン? そんなん知らん。父は一匹狼設定。
つっても俺はドラクエ3においてオルテガの存在がさほど重要とは思ってないのだが。語られ方、描写度が半端と感じる。
存在感があるようでイマイチ。そこが5のパパスとはまるで違う。リメイクで描写が厚くなってもあまりキャラ立ちを感じない。
なんでって、主人公に父の記憶がないからだ。旅立たせるのが早すぎだったと思う。10歳くらいまで一緒に暮らしていれば。
せめて「キングヒドラに勝った(撤退させた)けど力尽きた」にしてほしかった。実際そのバージョンの台詞もあるらしいが。
あとパラメータ閲覧可能にして圧倒的な力を見せるとか。パパスはまさにそれで、あの400越えHPは今も忘れられんくらいだ。
とまぁ色々思うところはあるが、知らないおじさ……父さん、安らかに眠ってくれ。仇は、そして平和は僕が勝ち取ってみせる!
それとガキの頃に散々「お前の父ちゃんエリミネーターwww」て馬鹿にされたけど、違ってたね。まともだった。良かった。

新たな思いを胸に、遂に辿り着いた大魔王の間。賢者の石を手に入れると3の最終決戦間近な気持ちになるよね。
大魔王ゾーマ。その衝撃的な登場と威厳ある台詞はシリーズ屈指である悪役。3の伝説にはゾーマのそれも多分に含まれている。
竜王の目的は世界征服で、ハーゴンはシドー召喚からの巻き込み自殺だった(多分)。ではゾーマは? 「世界を闇に」だ。
ハーゴンと方向性は同じかもしれんが、自らの力でやろうとしているところが違う。だからこそ大魔王。人間の、敵。
いやー。今なら、ドラクエじゃなければ、ゾーマの青年時代の闇落ちエピソードとか描かれそうだな。それがないのがいい。
シンプルな悪であり敵。その徹底した思想はある意味魅力的でもあるが、共存は絶対不可能。だから倒す。全てを賭けて。
勇者と仲間たちの最後の闘いが始まる。……つっても正直、あっさり倒せました。10年前と同様、苦戦度はバラモスの方が上。
ゾーマと言えば凍てつく波動だが、バフを多用していなければ痛手は少ない。寧ろ被害が少なく美味しい行動とも言える。
なので(確実に効く?)ルカニだけをかけて、後はひたすら攻撃。ルカニさえ効いていればダメージは十分届く。
暇があればバイキルトとメラゾーマも叩き込める。パーティに隙はない。親父見てるか? 仲間は必要だ。ぼっちはダメだよ。
ゾーマをたおした! そしてアレフガルドに光が戻り……伝説の始まりと、勇者との別れが告げられる。終わりと始まり、か。

10年前の元作ではこの辺は涙・涙だったが、残念ながらリメイクにそれはなかった。仕方ない。思い入れ半減しちまってるから。
ゾーマ戦曲「勇者の挑戦」も、オリジナルであってこそ響きまくりだからな。ほんま、仕方ない。原体験には誰も勝てないのだ。
EDで遂に流れる序曲も、「そして伝説へ」も、まぁそこそこだった。強い思い入れがあるってのも良し悪しだよね。はぁ。
何より、今作では「ED後の要素」がある。ここで終わりではないのだ。その意味でもイマイチEDに入り込めなかった。
つっても、ED後に再開すればゾーマ戦の前からになる。ゾーマ後ではない。冒険の最終目的はあくまで大魔王討伐なのだ。
目的を達した勇者は、その後姿を消した。これ、カッコええけど正直意味が分からん。人任せな人類が嫌になったのだろうか?
子孫たちが王になってる中、全ての始まりたるロトは消息不明に。ええんか。……ま、本人が納得してるならよしとするか。
「勇者ロト」ってのもよう分からんよな。称号て。普通に本名を語り継ぐわけにはいかんの? 両親の顔を潰してない?
浴びる感謝は嬉しいとしても、そういったアレフガルド人の強引なとこが性に合わず勇者は姿を消した……のかもしれない。
まぁ子孫は残したし、盗賊と賢者と3人で幸せに生きたと思っておこう。ロトもただの人。その真実を正確に認識する者は少ない。


さて、ゾーマを倒したら、お楽しみの追加要素だ。俺が望んでいた追加であり、リメイクの腕の見せ所。大いに期待していた。
ネタとしては「竜の女王の城から神のいる地への道が開く」てなことらしい。よう分からん。まぁその辺の設定はどうでもいい。
25年の年月で漏れ聞こえるバレは抑えきれるものではなく、裏ボスが神竜であることは知っている。しゃーない。俺が悪い。
ただ、どんな裏ダンジョンなのかは知らない。何が待っているのか、ある意味今回のプレーで一番ワクワクし、足を踏み入れた。
……そして盛大に、足を掬われた。表現が変か。ちなみに「足元を掬われる」は誤用なので注意。どうでもいいよそんなこと。
俺が25年に渡り想像を膨らませていたリメ3裏ダンジョンは、ただのコピペの手抜きだった。こんなの俺でも作れる。言い過ぎ?
裏ダンジョンは2部に分けられており、うち1部がマジでコピペ。本編で通ったダンジョンのマップをそのまま流用している。
さすがに宝箱の中身は変えてあるが、別にワクワクするアイテムがあるわけじゃない。種とかそんなん。裏ダンジョンで。
この作りには覚えがある。そう、ある意味今作のもう一つのオリジナルである「6」だ。6の裏ダンジョンのコピペを彷彿させる。
俺は初出にしてキッチリ作られていた5の裏ダンジョンが大好きだった。どんだけ潜ってドラムを鳴らし続けたか分からん。
それがより凄くなるはずの続編で思い切り手抜きになってたあの落胆は忘れられん。楽を覚えた人類のあるべき姿、か。はぁ。

更に裏ダンジョンへの落胆は続く。中間地点に用意されている拠点は、なんとあの「ゼニスの城」! 6で登場したあの城だ!!
まさかロトシリーズと天空シリーズを繋ぐネタが描かれるのか!? まさかの展開にワクワクしまくり。そしてガッカリへ……。
いやー。ゼニスの城、ただ登場しただけ。出落ちって言うのか? 何らイベントも重要情報もなし。何しに出てきたんだよ。
好意的に解釈すれば、クリア後の洒落だろうか。しかしこんなことしたら、ファンは余計な考察をするしかなかろう。
マジ、一体どういうつもりなんだ。非常に腹立たしい。堀井氏はこれOK出したんか。……そらピサロ復活を許すくらいだもんな。
内容が最低(無意味)であるくせに、ルーラのページでは謎にスーの上に割り込み、これも非常にウザかった。消えろ!!
洒落でやるなら誰が見ても洒落であるようにしろや。例えばローレシア城とか。なんでこんなセンス皆無なネタにしたんだ。
何とも「分かってない」作りにほんとにガッカリである。これなら裏ダンジョンなんか入れない方がよかったかもしれん。

ゼニスの城からは裏ダン後半が始まり、マップもオリジナルになった。つっても面白味が増えたわけではない。虚しい。
マップは変に立体的で分かり難い。そして探索しても旨味がない。破壊の鉄球がお宝だが、まぁ「強いブーメラン」だしな。
戦闘方面も……裏ダンには当然ながら超強い敵ばかりが登場する。だからやり甲斐はあるんだが……これもまた、旨味がない!
経験値がちっとも美味しくないのである。敵の強さと全然噛み合ってない。バラモスエビルとか、今の3倍は寄越せよざけんな。
はぐれメタルも出てくるがここでは優先的に倒す余裕がない。そしてメタルキングはいない。絶対いると思ってたのに。
経験値を稼ぐなら、結局リムルダール近辺を歩く方が効率的なのだ。裏ダンは神竜へのルートなだけ。面目丸潰れだと思う。
前半のコピペマップ同様、調整も非常にセンスがない。なんてつまらない。これが5と6を経て出した偉大な3のリメイクなのかよ。
今作全体がダメダメとは言わんが、裏ダンジョンに関しては想像しうる最低の出来だった。金も手間も情熱も全部ケチった感じ。

んで最後に待ち受けるは、裏ボスである神竜。知ってた。25年の歳月はあまりにも長い。俺が悪い。ゲームは熱いうちにやれ。
……まず、グラフィックがなぁ。スカイドラゴンの流用て。どんだけ手抜きに労力を割いてるのよ。呆れてものも言えん。
さすが、6の裏ボスの絵に雑魚を流用し、かつ設定的には本ボスを鼻息で倒す化け物にするようなスタッフである。センス皆無。
方向性としてはネタボスなんだから、いっそオルテガゾンビとかにすりゃ良かったのに。絵? もちろんエリミネーターよ。
まぁ今更だ。虚しい。神竜、もちろん強い。無茶苦茶に強い。特に「のしかかってきた」が痛すぎて洒落にならん。
2回行動をするかどうか、そして攻撃方法もどうやらランダムのようで、楽なパターンを引ければ楽だが、逆も然り。
それなりのレベルが必要なのは当然として、運要素の強いボスだった。……またしても、センスを感じない。もういいや。諦め。
で、神竜は早いターンで倒すと、ご褒美をくれる。3つから選択可能。この辺は全部ドラゴンボールのパロディなのだろう。
エッチな本、特大すごろく場、そしてオルテガの復活。エロ本はどうでもいいんで、後ろふたつを狙うことにした。最終目標だ。

……うーむ。1つ目は、割とあっさりやれた。35ターン内だったかな。すごろく場を貰った。一回やっただけですぐ去ったけど。
だが2つ目は大変。神竜への願いは回数を重ねるほどターン数が厳しくなるのだ。2回目を願うなら、25ターン内討伐が必要。
これが非常に厳しい。先述のように神竜の行動はランダム性が強いので、基本的に安全マージンを広めにとって戦うことになる。
が、それだとすぐにターン制限に引っ掛かってしまうのだ。かと言って火力を出そうにも、現状の面子では限界がある。
となればもう、レベル上げしかない。転職も考えたが、正直面倒過ぎる。ドラクエ3の転職は重すぎる。ある意味超リアルだ。
のんびり経験値稼ぎ。裏ダンも結構稼げるが、普通に死ぬからやっぱリムルダールが一番だ。あそこはもう故郷の貫禄がある。
戦法は特に工夫の余地がない。フバーハをかけて武闘家にバイキルト、後はメラゾーマ連発。賢者に負担が行きまくりだった。
行動がランダムだから、凍てつく波動が来なければ安定して戦える。そして……何とか25ターン撃破達成。2つ目の願い、成就。
死んだ親父が復活し、母さん大喜び(多分)。ここまで親孝行な勇者はシリーズ全作を見ても他にいまい。偉いわ、3勇者。
3つ目の願い(15ターン内)を狙うには更なる転職と稼ぎが必須なので、ここまでにする。十分だろ。ようやったわ。
大魔王を倒し、死んだ父をも蘇らせた、伝説の勇者。ありがとう、そしてお疲れ様。しかしその後、彼の姿を見た者は……。

グラフィックは、やる前もやった後も「6っぽい」という印象だ。まぁ当時3をリメイクするならベストな選択だったのだろう。
6と同様、モンスターがアニメーションするようになったが、特に魅力が増したとは感じない。その辺は3D化してからだな。
人間キャラがオリジナルの約2倍になり、それと画面との整合性を取るためか、町やダンジョンでは移動速度が倍くらいになる。
おかげで移動はすこぶる快適で、ここは改良点だった。オリジナルは今やるととにかく「遅い」からな。仕方ないけどさ。
音楽は……「オリジナルの方が好き」というやむを得ない事実を前提に、良質リメイクだったと思う。そう思うしかない。
こればかりはなぁ。手を加えないわけにはいかないから。ファミコン曲が許されるのはファミコンだから。難しい話だ。
追加曲は、何と言ってもバラモス戦の曲だろう。神竜戦ほか幾つかの場面でも流用されており、存在感も十分あった。
追加曲ながら、立派にドラクエ3の曲として成り立ったと言えるだろう。さすがすぎやま氏。届いてますよ。残ってますよ。


ふぅ。良いところも悪いとこもあったが、25年来の引っ掛かりをスッキリ解消出来た。この点で実に有意義なプレーであった。
ドラクエ3は別格なのだ。好む好まざるの次元ではない。リメイクだろうと、それがあるなら、やれるなら、やっておかねば。
……で。となると「これで一区切り」ではない。そう、あれだ。去年発表された、HD-2Dとやらで作られる新リメイク版である。
うーむ。正直、歓迎する気持ちは薄い。ある程度待望のリメイクだった今作でさえ俺にはもう一つだった。オリジナルこそ至高。
そりゃ現代レベルでもう1回作るんだから、今作よりは遥かによくなっているだろう。けどそれでも3だ。実に今更でもある。
表現を3D化するみたいな劇的な変化を施すわけでもない。ええんかそんなので。本当に現代レベルのゲームに仕上げられるのか。
つってもまぁ……買うだろう。やらざるを得ない。今回、もう毒を食ったからな。毒なの!? いや例えだよ例え。不適切だが。
スクエニのことだから、ガッツリ9000円くらい取るんだろうなぁ。ドラクエは金になる。金にしやすくなった。昔以上に。
それでも俺達ゃドラクエキッズ、グダグダ言いつつも無視は出来ない。諦め受け入れ肯定しこれからもドラクエをやっていこう。
比類なきドラクエシリーズ、中でも比類なく特別な伝説の一本・ドラゴンクエストⅢを改めてファミ魂に刻み込んで終わり。
「勇者」と言われて頭に浮かぶは、何よりも髪の逆立った彼のイラストだ。彼は世界だけでなく、俺にとっても勇者なのだ。

……俺も全部終えて姿を消してみたいなぁ。え? だったらまず「全部終えろ」と? えぇ~。「全部終わってる」じゃダメ?
はぁ。








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4 コメント

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Unknown (ラブムー)
2022-02-10 18:33:07
otaさん、ご無沙汰しております。
このコメントは、拝読直後に書いたのですが、32周年の本日まで寝かせておきました(笑)

やはりドラクエⅢは自分にとっても特別のゲームですね。
自分は国産RPGの中で、ドラクエだけは、リメイク版も併せてずいぶんプレイしてきました。ナンバリング作品でプレイしていないのはotaさんと同じく、Ⅹのみです。FFはⅧまでしかまともにプレイできていないので、常人らしく、ドラクエだけが自分の中でずっと特別な国産RPGです(今後、オフライン版Xや来たるべきⅫをプレイできる自信はあまりないのですが…)。

本作、自分は発売日にSFC版を購入し、10年前にも同ROMで1度クリアしているのですが、その後購入したWii版ではFC版のみクリアして、何故かGEOに売却してしまったことを後悔していたので、otaさんの前回のⅠ・Ⅱ感想文を読んだことを契機に、先日買い戻して、最近3回めのⅢを始めたばかりです。

ただ、otaさんがずいぶん細やかに書いてくださったので、記憶がかなりまざまざと蘇ってきました。僭越ながら、自分が感じていたこととかなり近いように感じました。
オープニングやすごろく、性格やクリア後ダンジョンなどの追加要素の中で「善」と感じられたのは正直、職業の追加とバラモス戦闘曲だったように思います。

総合的には、オリジナル版プレイ済勢は、どう転んでも当時の感動を覆すことはできないことを鑑みると、Ⅰ・Ⅱ同様、健闘したリメイクとは思います。
ですが、思い出を汚してしまいかねない追加要素も多く、手放しに喜んでプレイした記憶はありません。
また、Ⅵベースのリメイクというのはやはり中途半端だなあ、と感じます。ⅣやⅤのようにPS、PS2で作られていたら、かなり違った感慨があったように思うのですが。
ただ、(触っていないですが)現行スマホベースよりは間違いなく遥かに良いですね。あれは時給をくれると言ってもプレイする気になれないので…。

本作を最初にプレイした時は、Ⅵの感動がまだ色濃く残っており(自分はここはotaさんとたぶん違っていて、Ⅵがドラクエの中でもⅢの次に好きなのです)、なんだか自分の内で特別だったⅢが急に色あせていくような心地がしました。
セリフ、フォント、今風に言うとUI/UE(これはチュンソフトの仕事が凄かったということなのでしょうが)、やはりFC版の方が圧倒的に好きです。たぶん、思い出補正を抜きにしても。

そんな中、BGMだけはバージョンアップした音源を素直に楽しむことができていたように思います。
FC版のチープ音源の方が原体験として輝き続けることは確かなのですが、豪華になった素晴らしい楽曲を確認することがプレイの推進力になっているようなところがありました。
とくに「勇者の挑戦」〜「広野を行く」〜「そして伝説へ…」の流れはリメイク版においても最大感動風速を記録しており、これを凌駕することは今生において最早ないような気がしています。自分もすぎやま氏に感謝・合掌です。

あと、これは余談なのですが、自分はⅠ、Ⅱ、Ⅲをリアタイでプレイしてこれたので、Ⅲのアレフガルドで「繋がった…!」感は確かにありました。あれは世代タイミング的にラッキーでした。古参DQプレイファンとして自慢できるのはもはやそれだけという…(笑)

つらつらととりとめなく書き連ねてしまってすみません。HD-2D版ドラクエⅢの感想文も楽しみにしています。
返信する
Unknown (ota)
2022-02-11 15:48:43
ラブム―さんお久しぶりです。30を越えると積み重ねが加速するのは、作品の周年も同じですねw 早すぎる……。

>ドラクエだけが自分の中でずっと特別な国産RPGです(今後、オフライン版Xや来たるべき?をプレイできる自信はあまりないのですが…)。
長いシリーズには歴史があり、それは新作がどんなに品質を高めても得られないものです。日本でドラクエが特別なのは必然ですね。
ただ、その感覚も永遠ではない。俺は非常に後ろ向きな気持ちながらオフ10はやるつもりですが、その先は……。

>オープニングやすごろく、性格やクリア後ダンジョンなどの追加要素の中で「善」と感じられたのは正直、職業の追加とバラモス戦闘曲だったように思います。
性格は「本を読めばコロコロ変わる」という設定も嫌すぎましたw そんな信念のない奴が魔王討伐なんか出来るかっていう。
すごろくは今回一応何回かやりましたが、やはり下らないとしか言えないです。これでドヤ顔できる感覚が分かりません。

>ただ、(触っていないですが)現行スマホベースよりは間違いなく遥かに良いですね。
あれは本当にね。特にオリジナルのパッケ絵に新しいロゴを合わせてる画像が嫌で仕方ないです。よくファンに怒られないもんだ。
オリジナルどころか「許容できる」リメイク版のプレーという意味でも、Wii版は非常に貴重なソフトになりましたね……。

>そんな中、BGMだけはバージョンアップした音源を素直に楽しむことができていたように思います。
悪くはないというか、寧ろ丁寧に手を加えた良リメイクだと思います。……が、オリジナルへの思い入れがこの場合は厄介ですよねw
シアトリズムドラクエに多く収録されてるので、今後もそういった形でリメイク版にも馴染んで行ければと思ってます。

>自分はⅠ、Ⅱ、Ⅲをリアタイでプレイしてこれたので、Ⅲのアレフガルドで「繋がった…!」感は確かにありました。
本当ですか! いや、何気にその話を当人から聞いたのはリアルでもネットでも初めてです。実在するんですねw
それは素晴らしく羨ましい。最高の思い出ですな。ドラクエという作品が突き抜けて特別になるのも納得です。

>HD-2D版ドラクエⅢの感想文も楽しみにしています。
どうせ現代でやるなら酷評なんのそので「攻める」リメイクにしてほしいです。どうやってもオリジナルには勝てないんだし。
絵は強化したけど今作にトッピング程度の要素を追加した再リメイクというなら出す意味がない。怖怖と、控えめに期待しておきます。
返信する
Unknown (サク)
2022-02-19 22:36:18
ドラクエ3お疲れ様でした
盗賊はSFC版だと最強職業と言われてますね
素早さの伸びはダントツですし、身の守りのステータスが素早さによって決定される仕様のお陰で耐久も高い、比較的装備にも恵まれていると使いやすいです
個人的には遊び人商人魔法使いの不遇職でスタートするのが結構好きでした

ドラクエ3はSFC版を基にGBC版やスマホ版も出ていて、内容的には実はGBC版が一番充実しているんですよね。しんりゅう後のさらなるダンジョンや裏ボスが追加されてたりしていて
ただ、SFC版以上に手抜き感の強い追加要素なのがあれですが

SFC版はまだ性格や男女格差など詰めの甘いところがあるので、HD2D版は決定版的な出来になってくれるといいなと思います
返信する
Unknown (ota)
2022-02-20 18:40:46
>身の守りのステータスが素早さによって決定される仕様のお陰で耐久も高い
そう、めっちゃ硬くなって「そんな盗賊がおるかw」と思わされました。まぁ新要素だから強めの調整にしたんでしょうね。
>個人的には遊び人商人魔法使いの不遇職でスタートするのが結構好きでした
複数回やるならそういうのも熱いですね。魔法使いは複数攻撃武器追加の煽りをまともに食らったものの、終盤の火力要員として名誉回復していたと思います。

>内容的には実はGBC版が一番充実しているんですよね。
そう、そうなんですよ。1・2も合わせ、実はGB版こそが最終版なんです。けど今からプレーするのは非現実的です。
ガワがSFC、内容がGBの商品が出てればベストなんですが……勿体無い。まぁ発売当時はデータ化とか考えられなかったはずですからね。

>HD2D版は決定版的な出来になってくれるといいなと思います
先日発表されたHD-2D版の「ライブ・ア・ライブ」の価格には引っ繰り返って驚きました。新作一本分ガッツリ取る気満々やん。
当然、ドラクエ3はそれ以上の価格になるでしょう。となれば生半可な強化や追加じゃ納得出来ません。相応に「凄い」ものでないと。
めっちゃハードル上がったなと思います。取り敢えずは追加情報待ちですね。……先にオリジナルをデータ化せぇや……。
返信する

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