腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

レンタヒーローNO.1

2008年04月26日 17時47分07秒 | ドリームキャストゲーム感想文
ぬうう。まずオリジナル版について。メガドライブである。
17年前の91年、メガドライブ中盤の頃、それはひっそりと登場した。
雇われヒーローという斬新かつ馬鹿げた設定と、妙に小難しいアクション、
そして散りばめられた笑いのセンス。
「レンタヒーロー」は、コアなゲーマー層であった多くの
メガドライバー達の琴線に触れ、「隠れた名作」として偏った人気を得た。
俺自身は濃いメガドライバーとは言い難いが、発売当時にやはり
このゲームをプレーし、そのセンスに惚れ込んだものだ。
「ヴァーミリオン」と同じスタッフが作ったと知り、
ものすごく納得したのは随分後のことだが。
俯瞰視点の構図やコマンド形態などは流用とさえ言えるからなぁ。


数年後、セガ新ハードとしてサターンが登場し、
セガとしては空前の一般的地位を獲得。
メガドライバーは当然「今こそレンタヒーローの続編、もしくはリメイクを!」
と切望した。当時の専門誌でのその熱狂はよく知られている(?)。
……が、その願いは届かず、結局サターンでのレンタヒーローは
「ファイターズメガミックス」におけるゲストキャラとしての登場のみだった。
俺自身はこの辺りでレンタヒーロー続編への熱意が薄れてしまった。

んで更に数年の後、最後のセガハード(多分)、ドリームキャストが登場。
今度こそ! というセガファンの願いは遂に天に通じ、
リメイク作「レンタヒーローNO.1」が発売された。時にハード発売から二年後。
正直、時期的に遅すぎた感がある。そして内容もまた、
膨れ上がったファンの期待に応えるほどの傑作でもなかった。
結果的に売り上げも評価も芳しくないまま、レンタヒーローNO.1は終わった。
ファンは「もっと早く出せよ! もっと良い出来のを出せよ!」と思ったろうし、
セガは「お前らがあれだけ切望してたから出したのに、何でもっと買わないんだよ!」
と思っただろう。
製作者にもプレーヤーにも愛されたレンタヒーローは、
残念ながらリメイクにてその価値を落としたと言える。


……で、それで終わったと思っていたのに、3年後の2003年、
まさかのXBOX移植版が発売。まぁただの移植であり、再リメイクではないが。
既にレンタヒーローは終わっており、正直一体何故移植されたのか分からない。
またハードがハードだけに、話題に上がることも殆ど無かった。

2年前、近所のゲーム屋がXBOX撤退前のソフト投売りをやっていた時、
新品980円で転がっているのを発見。
入手困難なソフトではないが、新品は珍しいかもしれない。安いし。
てわけで購入。放置が2年。XBOX360互換に対応していることを知り、
気紛れにプレー開始。数日でクリアーしたのであった。


リメイクであって続編ではない。
ちなみにタイトルの「NO.1」は、主人公がレンタヒーロー
第一号であることから来ている。
ある日、偶然「セカ」社に見込まれた主人公は、セカ社から
コンバットアーマーを借り、客からの依頼を受けて仕事をこなし、
報酬を受け取る「レンタヒーロー」となる。
最初は手紙の受け渡しや出前の手伝いといった馬鹿な依頼が多いが、
徐々に街を牛耳る犯罪組織との対立が描かれ、そして――。

馬鹿ではあるが、締める所は締める。きちんとB級だと思う。
ゲームの雰囲気はリメイク版でもちゃんと継承されており、ここは良かった。

ただ、ゲームの雰囲気がB級なのは結構だが、システムやバランスまで
B級にする必要はなかったのではないか。
まぁこれもオリジナルに準じていると言えるかもしれないが。
2Dから3Dポリゴンへ。見栄えは良くなったが、移動が非常にやり難い。
なんでXBOXの3Dゲームで十字キー移動なのか。何を考えているのだろう。
そしてLトリガーでダッシュである。この手のゲームじゃアナログスティック
のユル押しで歩き、強押しでダッシュが普通だし、それで何の問題もないのに。
そこで思い出した。この操作方法、かつてあった。
シェンムーだ。そしてこのゲームは、AM2研製作だ。繋がった。
……だが、だからと言ってこんな糞移動システムをわざわざ継承する理由などなかろう。
ましてXBOXに舞台を移しているんだから。はぁ。
移動だけでなく、建物の出入りの際のドア判定など、ゲームの快適さに
大いに関わる部分にも不満が多かった。荒っぽい。B級? 手抜きだろ。


移動がシェンムーなら、戦闘もそう? それともバーチャ?
いやスパイクアウトなのか。何にせよ、セガ製そっち系アクションである。
オリジナルでは基本一対一だったが、今作では複数の敵と戦うことになる。
必殺技やコンボの種類は当然増えており、多彩な攻撃を楽しめる……かな?
実際の所、戦闘の難度はオリジナルに比べて格段に下がっている。
なので必殺技はそれほど重要ではなく、ボタン連打で出るコンボだけでも十分行ける。
難度を下げたのは良いが、これではちょっと単調過ぎないか。
コンボの習得は機械的だし、必殺技も簡単に購入できるし。
バランス調整を念入りにやったということは絶対にあるまい。
B級? 何言ってんだ、手抜きだろ。


ストーリー面では、幾つかイベントを削る一方、追加されたものもある。
オリジナルのままだと多すぎた街の数を削り、難解過ぎた謎解きを無くしていた。
また、金を稼ぐ手段として、出前やヒーローショーのバイトは常時出来るように
なっていた。この辺は改良されていたと言える。

新キャラが何人か追加されている。
中でもパッケージイラストにまで登場する女レンタヒーロー「レンタヒロコ」
には大いに期待したんだが……別に、主人公とのロマンスがあるわけでもなかった。
ウルサラマンのように一旦敵になるなり、何かしら話に絡めるべきではなかったのか。
何回か登場するもののただの脇役で、わざわざ登場させた理由が分からない。

敵側にも、悪の組織の四天王という新キャラが追加されたが、これまたハズレ。
物語がシリアスになってきているのに、コイツ等は空気を読まずおちゃらけ。
出すのはいいにしても、もう少しタイミングとキャラを考えるべきだろう。

新キャラは失敗していたが、妹のアリサが3D化して
可愛くなっていたから良しとしよう。
ポリゴンレベルがXBOXだったらもっと良かったんだけどなぁ。

XBOXのくせに読み込みや処理落ちが頻繁に発生するのが情けない。
DC準拠ってことか? もう少し丁寧に移植しろよ。
全然気合いが感じられないなぁ。馬鹿ゲーは熱くなけりゃいかんのに。



ンなとこ。
クリアーまで10時間ちょい。短いが、イベントが多いのであまり気にならない。
このゲームは一気にクリアーするより、毎日少しずつやる方が向いていると思う。
30分あれば依頼を2件くらい達成できるからな。

そうそう、一応XBOX版の独自要素として「バトルモード」「ギャラリーモード」がある。
バトルモードは、ストーリーモードでの各種バトルだけを延々やっていくもの。
ギャラリーモードは、バトルモードの成果によって出現するCG等を閲覧するもの。
バトルは単調だし、ギャラリーも別に見て楽しいイラストがあるわけでもない。
こんな程度のオマケ要素だけでXBOX版を名乗るのはおこがましいだろう。
本当に、何故発売したのかさっぱり分からんゲームである。
当然、全然売れなかったに違いない。

まぁ俺としては、思い入れのあるレンタヒーローの
リメイクをプレーできて有意義だったよ。
DC版の時は熱意が冷めていたからな……。
もう続編が出ることもなかろうし、これでレンタヒーローも見納めか。
XBOX360の性能を活かして豪華に作れば面白そうなんだけどなぁ。

影山ヒロノブが歌う主題歌(そう言えばこれも一応XBOXの独自要素だ)
がちょっと虚しく響いていたのであった。







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