脳トレ7手詰9手詰(全問実戦型!)前半

2016-07-16 00:00:14 | しょうぎ
北浜健介八段による実戦型の7手詰、9手詰集。実は合計200題のうち100題が7手詰で、ちょうどそこまで解いたのだが、まったく難しくない。終わりの数題を除き、数秒で解ける。まあ実戦型というのは簡単なことが多いのだが、7手詰の終わりに、「あとがき」があって、驚きの制作方針が書かれていた。つまり詰手筋のキズについてどこまで寛容かということだが、

 1.形を整える駒を配置した。
 2.遠打非限定はこだわらない。
 3.合駒非限定にもこだわらない。

   ということだが、

遠打非限定や合駒非限定はキズと言っても100点満点でマイナス10点程度だが、形を整える駒=飾り駒についてはマイナス50~80点くらいだろう。意図的に配置したとしたら失格者だろう。

例えば第28問の1一香とか。

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実際には端の香や桂がなくても同手順で詰むなら、普通は問題なのだろうが、彼の作品上ではOKなのかな。

なんとなく、おカネを取りにくい本ではないだろうなあと思う。


さて、9月2日出題作の解答。

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▲1二金 △同玉 ▲1三歩 △2一玉 ▲4三角 △2二玉 ▲3二角成 △1三玉 ▲1四飛 まで9手詰。

4手目に△1三同玉は、▲3一角 △1二玉 ▲2二飛 △1三玉 ▲4二飛成の9手詰駒余りなので、玉型応手不備ということになる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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あらかじめ手数を明かせば11手詰。わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数(11手)と酷評を記していただければ、正誤判断。

ご退位

2016-07-15 00:00:41 | 市民A
 ご退位はオレのせいかと総理いう

NHKがスクープとは奇妙な話だと思っていたら、もっと長い期間を経て煮詰まっている話のようだ。

なぜ、現行制度の規定の中で可能な摂政ではなく、退位なのかというところが考察すべきところなのだろう。

皇室典範で、生前退位を認めず、さらに皇位継承順を厳格に守るように決めたのは、一つには時の権力者を揺さぶったり、逆に権力者から退位を迫られたりすることがないようにという意味と、複数の皇位継承者が争ったりすることがないようにということだろう。

平安時代には、藤原氏と朝廷との格闘の中でそういう様々な抗争があった。

生前退位した光格天皇の名前が突如でてきたが1771年生まれで、1780年に天皇となり1817年に生前退位し、亡くなったのは1840年。なぜ、若くして退位したのかはよくわからないが、崩壊感覚の天皇家を再建したようだ。そして仁孝天皇の次が有名な孝明天皇。明治天皇の父親だ。明治維新のスタートは長州藩の尊王攘夷思想だが、その尊王を具体的言えば、孝明天皇になる。薩長と対抗した天皇は突然病死してなくなるのだが、今でも疑惑は解明されていない。

まさか長州出身の総理に対し、先祖代々の恨みをぶつけるわけではないだろうが、摂政ではなく退位というのは時の権力者に対しての不満が鬱積した結果なのだろう。

もっとも、現行憲法では天皇は象徴ということで、観念論の中にあるべき存在なのだが、実際には現実の世界の中に存在し、逆に現在の首相のほうが観念論にこだわっているような状態なのだろう。

参院選が終わるまで報道を遅らせたのは、官邸側は自分に不利な報道だと考えていたからだろう。

選挙に関わる都市伝説

2016-07-14 00:00:48 | 市民A
最近は、ほとんど期日前投票だったので、投票所に行くのは久しぶりだった。せっかく学校で投票するのだから、校庭を駐車場にしてくれればいいのだが、投票率が高くならないことを党益と考えるグループに国を牛耳られているのだろうか。

また、投票所の近くでは駐車違反を取り締まらない、という都市伝説があるのだが、うかつに信じるわけにはいかない。これ以上、K関係者が嫌いになると困るし。

ということで、歩いていくと、暑さでボーっとして候補者や支持政党を忘れてしまい、あやうく支持政党なしに〇を付けそうになる(いや、○を付けるわけじゃないので、そういうことには決してならない。支持政党なし政党の略称は支持だそうで、これもギャグだ。)。


ところで、聞いた話なのだが、ある投票所では、立会人として座っている方が、組織票で有名なグループの人だったそうだ。町会の幹部だからなのだろうが、おともだちの出欠がわかってしまうのではないだろうか(もちろん、来てない人に電話をかけたりはしないだろうが、棄権すると後でしばかれそうである)

さらに考えてみると、その町会の幹部の椅子について、もう一つの組織票で有名なこちらもKグループが狙っているという話を聞いたことがある。多くの町会はどちらかの「K」の人が中心になっているという都市伝説を聞いたことがあるが、こういう形で役に立つのかな。

従軍記章明治二十七八年

2016-07-13 00:00:02 | 歴史
少し時間ができたので、先祖の遺品を調べ始めた。とにかく紙に文字で書かれた手掛かりはなく、こどもの時に見たり聞いたりした記憶を辿ったり、遺品を詳細に観察するしか方法はない。何しろ父一家も祖父一家も岡山県の郊外の代々の家にあまり住んでいなかったのでさらにその上の世代のことを調べようにも何もないわけだ。

さらにアレルギー症なので、古いものやホコリの出るものは苦手だ。ということで、マスクをしてカメラで撮影して、あとで文献で調べるというようなことになる。

まずでてきたのは、一見、箱入りの勲章風。といっても勲章もらうような人はいない。表彰状なら自分が小学校の時大量にもらっているが、父親の作った夏休みの理科の工作や母親の手になる夏休みの習字とか絵画とか。自分の功績は何もない。将棋とゴルフのトロフィーは数本。

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みかけも勲章ほどでもないし、裏側の方には「従軍○章」と読める。○の字は読めない。

つまり戦争に行ったのだろう。そして、その命の対価が、これだ。第二次大戦、第一次大戦、日露戦争、日清戦争。その他にも小さな戦いはいくつもある。年齢的には曽祖父ではないだろうか。1871年生まれで、日清戦争の時は23歳、行っていたら日露戦争の時が33歳、行ったはずはない第一次大戦が43歳。(つまり日本は10年に一回、海外派兵をしていた世界で最も好戦的な国だった)

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で、あれこれとネット上で調べると、「従軍記章」というらしい。各戦争によってデザインが違うようだ。不適切な言い方だがオリンピックのメダルのデザインのようだ。

そして比較してみると、「従軍記章明治二十七八年」というそうだ。二十七年から二十八年というと日清戦争の時だ。もう一度裏側のデザインを見ると、明治二十七八年と書かれている。市場価格は7,800円のようだが、かなりの美麗品で、箱付きだ。それほど高くないのは、こういうものは子孫が捨てづらいからずっと残っているのだろう。

しかし調べてみると、現代でも従軍記章復活の声が上がっているようだ。憲法改正とセットで考えられている自衛隊の軍隊化の中の一連の構想に含まれているようだ。要するに海外派兵の一環というわけだ。

「舞台」を詠んだ一句と一首

2016-07-12 00:00:06 | 書評
ある月刊誌で、「俳句(堀本裕樹)」と「短歌(穂村弘)」が同じお題で対決(協調?)する企画が続いている。35回目という終わりそうな回数で登場したお題は「舞台」。

舞台と言えば清水寺から飛び降りるということになるが、最近は、崖から飛び降りたり、スカイツリーから飛び降りるつもりの人がいるが、堀本裕樹氏作は逆パターン。

 船虫に舞台度胸のなかりけり

海辺の岩に生息する船虫だが、人間が近づくと過度に憶病に逃げ回るわけだ。わたしの知っている限りでは磯辺で船虫いじめに熱中する人間は見たことも聞いたこともないが都知事選候補でも、船虫型の「逃げ回る人」や舞台からすぐに飛び降りて「目立ちたがる人」しかいない。こんなことなら前知事に弁償代わりに数年間のタダ働きをしてもらえば元が取れたのではないだろうかと名古屋的に考えてみた(注:なごや人じゃないが)。

一方、短歌(穂村弘氏)は、

 まっくらな舞台の上にひとひらの今ごろ降ってくる紙吹雪

歌人の談では、素晴らしい舞台の終演後、暗くなった舞台に降ってくるイメージだそうだ。それは開演中の興奮から、その一片の紙クズで精神的にクールダウンする情景なのだろうが、よく考えると終演後はカーテンとか緞帳で閉まっているのだから、紙吹雪は、観客側ではなく、幕の裏側(いわば内幕)のできごとになる。

実際には俳優や劇団員は、終演後、直ちに飲み屋に直行するので、この空から降ってくるひとひらの抒情を味わえるのは劇場に住みついたネズミたちだけだ。

秋山庄太郎写真芸術館

2016-07-11 00:00:16 | 美術館・博物館・工芸品
表参道駅から根津美術館に向かって歩き、根津美術館の突き当たりを左に曲がり青山墓地方面に歩いて一分のところに、フイに秋山庄太郎写真芸術館がある。秋山邸は居宅ということで、仕事場(スタジオ)は別の場所だったそうだ。3階建の複雑な構造の家で、ごく親しかった(あるいは近親者?)の方が丁寧に話をしていただける。

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年代的には、女優のポートレート写真を長く写していて、表情を豊かに引き出すために心理学の勉強をして会話術を磨いていたらしいことを、没後の遺品整理中に知ったということだそうだ。

そして、ある時から花ばかり写しはじめたそうだ。まあ人間の女優を写すよりも花の方が美しく、そして表情が豊かということだろうか。心理学は役に立たないだろうが。

写真家として、大部分の未使用のフィルムは自ら破棄していたそうだが、ある時から家人の説得によりフィルムの整理は家族が行うことになり、没後も多くの作品が陽の目を見ることになったそうだ。


後で思えば聞きたかったと思ったのは、秋山邸から5分も歩けば到達する岡本太郎邸。こちらは仕事場(アトリエ)として使っていた。面識はあったのだろうか。秋山庄太郎撮影岡本太郎とか岡本太郎描く秋山庄太郎とか。

親が行かないのに、子供が行くのか

2016-07-10 00:00:52 | 市民A
選挙権が18歳に拡大されて初めての選挙だ。おそらく、年金の納付義務が18歳まで引き下げられる口実作りなのだろうが、それは置いておいても高校生のうちに選挙権を得ると言うのは、少なくても高校では「選挙に行くように」と教育するだろうから少しは良い方向に向かうのだろう。

20才になってから選挙権の行使には重要な意味があることを知るためには、誰かが「重要である」と教えなければならないが、基本的にマスコミはあからさまには特定の政党や候補者を支持しない。また会社や大学では、決して選挙に行くべきだとは教えない。また、就職や進学で現住所を移していない人も若干名いる。

その上、親が投票に行かないわけだ。

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全体投票率を見ると、衆参両院の期近の推移は、2007年以来6回を数えるが、59、69、58、59、53、53と成り至っている。

2009年の69%というのは民主党の宇宙人が総理大臣になった時だ。この選挙の数ヶ月前に小沢党首が辞任し、党首選挙で、現在の岡田党首を宇宙人が破って総理大臣候補になっていて、多くの国民が一杯食わされたわけだ。民意と言うのも恐ろしい。

そしてその反動で選挙に行かない人が増えたという側面もあるだろう。証券会社に勧められて、よくわからないファンドに投資して大損害を被り、もう投資はしない、と決め込むようなものだろうか。


そして、世代別投票率については総務省がサンプル調査をして発表しているデータによれば、前回の衆院選の投票率は20代が33%、30代が42%、40代が50%、50代が66%である。つまり40代と50代の間に断層があるわけだ。20代なんかヒドイものだ。

そして、今回の選挙だが、18歳ばかり報道されるが、前回の国政選挙から2年間が過ぎているのだから、21歳から18歳までの4年分の人が、今回が国政初参政となる。

となると、その親は40代が中心ということになるのだが、親が選挙に行かないのに、こどもが選挙に行くということは、なかなか考えにくい構造のわけだ。


「パパ、これから選挙に行ってくるから」
「選挙?なんだそれ、何か社会に不満でもあるのか」

つまり結果としては、新参政権者の投票率は、40%以上、50%以下ということになるのではないだろうか。

また、こどもに釣られて人生で初めて選挙に行き、無知をさらす親とかもいるのだろう。参議院は複雑だし、政党名はよく変わるし。石田とか小池とか書いちゃダメなんだよね。

将棋ペン倶楽部通信で驚いたこと

2016-07-09 00:00:37 | しょうぎ
将棋ペンクラブに入会したのは友人の紹介からなのだが、年間4冊の冊子の他、関東と関西の交流会という将棋大会&宴会に出られることがある。

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今回送られてきた冊子の表紙は6月に行われた関東交流会の写真で、かなりにぎわっているが、本誌に書かれている記事は5月に行われた関西交流会のことである。普通じゃ考えられないよね。

もう一つ驚いたのは、関西交流会の記事。プロ棋士3名と10名の会員と書かれているが、実は数年前に一回顔を出した時は、会員は3人か4人しかいなくて、来るはずのプロ棋士も欠席。そういえば有名女流棋士の結婚披露宴の日だった。

実際には今年も含めて、会員になってから交流会の日の予定の空いている日は、その時だけだったのでしかたないのだが、関西交流会はGW中で、関東交流会は6月の第2土曜日とか決まっているなら、いつまでたっても参加できないことになる。

次は、9月16日にペンクラブ大賞贈呈式があるのだが、どういう企画なのか情報収集しておきたい。


さて、6月25日出題作の解答。

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宇宙遊泳方式だが、最後は逃げられない。というか宇宙空間で逃げ出す飛行士はいないだろう。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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執拗に王手を続けると、いずれ詰むはず。途中、手順前後が可能な場面が1ヶ所ある。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

あの人もこの人も

2016-07-08 00:00:43 | 市民A
「あの人もこの人も」と書くと、最近は「○せい剤」ということになるが、これらは肉体的麻薬ということだが、「精神的麻薬は宗教」と言われる。

もちろん世界の過半の国では宗教は自由だが、無宗教を強制する隣の国やイスラム圏は別だ。隣の国は無宗教を推進するから拝金主義に走る。イスラム教は基本的には他宗徒は敵、無宗教は獣と認定するのだが、他宗徒には、まず改宗を迫り、断った場合は真性の敵と認定することになっているはずだが、最近はもっと速攻になった。

日本でも穏健な仏教の中から、やや過激な仏教が発展し、さらに先鋭化し権力者と武力抗争を繰り返したし、キリスト教も欧州では激しく宗派抗争を繰り返していて、日本でもご禁制となった。情熱的な信者から見れば「信仰の自由などとんでもない間違い」で、自由にして他宗教が存在するくらいなら、宗教をご禁制にして「禁制下での布教」の方が、価値があるということだろう。

ところで、穏健なはずの旧来型宗派である真言宗には多数の派があり、その辺の事情はよくわからないが、日本に既に存在している神道系の各種儀式や結婚式の時だけのキリスト教とかとは共存することになっているそうで、「あるがままのわたしの心」を大事にすることが共通認識らしく、新設墓所の開眼式にお願いしたご住職様からいただいた、派の雑誌にはそのようなことが書かれていた。

で、あの人もこの人も、というのはその雑誌のインタビューコーナーに登場した有名人の方々で、やや面白い。


まずは、職業不詳の人だが、Bたけしさん。こどもの頃、西新井大師のそばに住んでいた縁だそうだ。何かの際、大人が飲食店で亀を食べていたのを見て、悪童たちと寺院の池にすむ亀を捕まえて食べたそうだ。胃腸炎となる。保健所の人から、大人が食べていたのはスッポンであると言われたそうだ。

その罰が、後年のバイク事故につながったのだろう。たけしは死んで、亀が生き返ったのかもしれない。そうするとあと1万年生きることになる。


次の方は女性。T沙羅さん。ジャンプの世界女王。北海道の出身で、幼稚園は、この派の寺院が経営しているそうだ。海外遠征から帰ると仏壇のおじいさまに報告するそうだ(メダルの数かな?)。

そういえば名前の沙羅は仏教用語だ。本人は名前を選べないのだからそういう家族だったのだろう。

ジャンプ競技の神髄は不動明王かもしれない。不動というのは動かないでじっとしていることではなく、こうと決めたら何が起きても動じることなく実行する心の制御法のことだそうだ。大部分のスポーツは状況に応じて対応を変える「刹那主義」が肝心だが、100m走とか、ゴルフなんかは不動明王が合っているのかもしれない(こうと決める時に間違っていると失敗するが)。

開眼式にたどりつく

2016-07-07 00:00:55 | 市民A
開眼という字は「かいがん」と読みそうだが、仏事では「かいげん」と読む。辞書によれば、「かいがん」と読む場合は2つあって、「目が見えなかった人が、目が見える状態になった時」と「かいげんを読み間違えた場合」ということだそうだ。

なぜ「がん」ではなく「げん」か、というと、中国から漢字が伝わった時代と、中国の他の場所から仏教が伝わった時代が異なるからだろう。

岡山県の交通不便な場所では、墓参りもできないし、共同墓地だったので、墓の手入れも自分でしなければならないということで、人口流出地区でもあり墓地全体が無縁化しているような状態でもあり、放置するわけにはいかず、八代前から一代で一基という大墓地を撤退し、新たに横浜市内の新設霊園に移設することになったのだが、調査を始めてから、ちょうど1年かかることになった。

寺院の了解、移転元の墓地組合の了解、新設霊園の契約、両方の市役所の手続き、移転元の石材店との墓石整理の打ち合わせ、新設霊園との墓石の設計などで、それぞれ現地確認があり、また順番が決まっていて、間違えるとストップとなる。

そして、何度も「思わぬ事態」が発生し、直前にも大慌ての事態が発生。なんとかお骨をほとんど墓地におさめることができた。

7月の太陽はすでに暑く、都会に残るわずかな緑地の一部を削って中規模の墓地としたため、蝉の声の代わりに頭上を各種鳥類が飛びまわり芝地の中の昆虫をついばむという殺生の場と化していた。

当日お願いしたご住職様より「檀家にならないか」というような非常にうっすらとしたお誘いがあったが、もっとゆっくり考えたいので気付かぬ風を装ってしまった。

株主総会でもあいまいだったこと

2016-07-06 00:00:32 | 市民A
やっと時間がとれたので、数日前、高輪プリンスで開かれたANAの総会に行く。なんとなく気になっていたのは、他の持株のある会社からは特にないのに、ANAからは賛否の議決書の郵送がない場合、出席しないなら早く郵送(またはネットで)するようにメールが届く。株主優待券を使った時にアドレスが会社に知られたからだろうか、あるいは特に重要な案件があるのだろうか。

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実は、増収増益で配当の増え、よく数字を見ると売上高に対する利益率は相当高い。説明を聞いていると海外からの顧客には国内便の割引率が大きいようだ。さらに、各種国内便の割引率はきめ細かく設定して利益をあげているようだ。つまり国内客であげた利益を外国人への増販財源にしたということだろう。

本当は運輸業全体に言えるのだろうが、燃料油価格の下落の影響があるはずだが、一切コメントなし。

2019年に就航予定のエアバスA380については3機購入でホノルル便に使用とのこと。ハワイはJALの牙城であるが、隻数が足りなく充分に採算に合うとの説明だが、これについては出席株主の多くが、「スカイマーク」との関係を追及。コードシェアによる羽田の枠が増えるのかどうかとか、スカイマークのエアバスとの契約を引き受けたのかとか色々あったが、「スカイマークも燃料油が下がって黒字になって、あまり交渉は・・・」というような話になってしまった。

購入するのが3機だけなのか、今後増えるのかもあいまいな感じだ。

株主としては利益が上がった方がいいが、コスト削減に頼り過ぎると不採算路線でもないのに、羽田枠の中で相対的低採算路線の廃止というような妙なことはやめてもらいたいと思うわけだ。

抜け雀の落ちを書き変えた噺家

2016-07-05 00:00:20 | 市民A
春風亭小朝の独演会が横浜某所のホールであり、満席の中の一つの席に座る。独演会といっても最初に短い現代落語を話し、その後は前座に任せて、最後に長めの古典落語という予想通りの展開だ。

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独演会の中にも、一門総出で、三味線とか鳴り物入りの場合もあるが、そういうのもいいが、こういうのもいい。

それで小朝の声は、ずいぶん高音だ。そして早口。弟子が困るだろう。

古典落語の題目は「抜け雀」。

江戸時代、小田原の宿屋に貧乏なのかリッチなのかよくわからない男が現れる。実は無銭飲食のかたに屏風絵を描いて逃げ出す。腕は確かなので、置きみやげの屏風に描かれた雀が実際に飛び回るわけだ。そしてその噂を聞いた小田原藩主の小笠原某も、千両とか二千両とか勝手にオークション価格を引き上げるわけだ。

ところがある日、実は無銭飲食者の父親なる人物があらわれ、雀の絵に筆を加えることになった。雀のために止まり木と鳥かごを追加する。

その後、再び舞い戻った食い逃げ男が屏風に書きくわえられた鳥かごを見て、驚愕すると同時に、「親をかごかきにした親不幸者」といって終わるのだが、小朝は「すずめの涙」という落ちに書き変えてしまった。たぶん、「駕籠かき=タクシードライバー」ということで、特定の職業を差別的に語るのに賛成しなかったのだろう。それに本作は古今亭志ん生の代表作でやたらと話してはいけないはずだ。

かすかに聞いた記憶があるのだが以前は誰が話したのだろう。

*ところで、落語ではなく実話なのだが、小田原藩は江戸時代の始めは稲葉家が藩主だった。国宝の曜変天目(稲葉天目)は史上二番目に優れた逸品(一番は信長が所有していて、本能寺の変で焼失)で、現在は三菱系の静嘉堂文庫に所蔵されるのだが、徳川家に伝わっていたのを家光が春日の局に寄贈し、それが親戚の稲葉家に伝わる。稲葉家はその後、淀に転封となったが明治になるまでは稲葉家が所有。そして稲葉家が手放し三井家に、その後三菱の所有と変わる。

倉敷を去る

2016-07-04 00:00:38 | 市民A
3年以上、倉敷で中小企業の社長をしていたが、お疲れさま、ということで後進を株主に推薦して関東に戻ることになった。

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1年近く前に四国の屋島にある「四国村」の中に、住みやすそうなモデルルームがあったので、何とか手に入れたいのだが、簡単ではなさそうだ。

結果としては、またも段ボールの山ができあがり、解決まではまだ長い時間が必要なので、急がないことにする。

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過去に2回ほど、まったく暇な年があったのだが、思えばその時の蓄積が後の役に立つことが多いと勝手に解釈しているのだが、実はビジネスをしているわけではないのに、忙しい。

ということで、まったく不規則生活なので、時々、ブログを休むことがあるかも・・

MIHO MUSEUM

2016-07-03 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
滋賀県の山奥にあるMIHO MUSEUMだが、なかなか足を延ばす気にならなかったのだが、建物も、そして展示品も一級品であるという噂はかねがね耳にしていた。

当日は、実は織田信長の築いた幻の安土城に向かったのだが、鉄道で琵琶湖線に入るとかなりの雨が降ってきた。安土城は事前調査では、かなり歩く(あるいは貸自転車)し、山の中の立派な石階段を登ることになるはずだ。またマムちゃんもいるらしい。まったく雨の日の城攻めは向いてない。もちろん私が明智光秀で、信長襲撃後、一刻も早く安土城を我が物にしなければならないという状況なら別だ。雨の方が織田方の火縄銃部隊には不利だからだ。

ということで、周辺次点候補のMIHO MUSEUMに行くことになった。ここも雨よりは晴れの方がいいのだが、屋外展示は美術館そのものなので、まあ少し濡れるだけだろう。

ということでJRの石山駅で降り、数十分待ってからバスに乗る。時間は50分。長い。そして山道である。気付いたのは百人一首で有名な「瀬田の唐橋」を渡ること。もみじの葉が大量に流れているはずだが、季節が違うので複数の大学のボート部の練習場と化している。実は、この川をどんどん上流にさかのぼっていくわけだ。途中の道は細く曲がりくねっている。地名は甲賀。忍者の里だ。

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そして、美術館を運営するある宗教団体の本部のさらに先に進むと、森の中に受付棟があらわれる。入場料を払い、雨なので電気自動車でトンネルをくぐり南北に分れる本館に向かう。雨の日は地下から入るため、いきなり古代中国(殷)の展示室に入ると、ここに大変なお宝があるわけだ。

詳しい展示品はHPで確認いただきたいが、値段を付けると1億円以上と思われる物体が確実に2個(あるいはもっと)はあると思う。

ちょっと足を止めてガラス越しに鑑定するしかないだろう。ということで、この部屋でかなりの長い時間を費やすことになる。古いものとしては、エジプト関係でもあまり日本ではみられない造形の猫や隼の彫刻がある。

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まったく、どうしてこういう物を集められるのだろう。こういう場所に来ると、全国にある多くの県立美術館や市立美術館がかわいそうになる。

そして当日は、「茶釜」を全国から無数に近く集めて、「即売会」のように大展示会が行われていた。ある意味茶釜は、お湯を沸かすだけの道具といえばそれまでで、現代では「ティファール」という優れものがある。電子レンジでも簡単に湯をわかすことはできるが、茶席では、便利ということばは使われないというか、「便利でない」ということが茶道の掟の一つだろう。湯を沸かすことにも意味がある。湯を沸かす時の釜の音一つにも美学がある(はず)。

帰りは小振りになっていたので電気自動車ではなく歩くことにした。山ではあるが道の両側はかなり手入れがなされていて、マムちゃんは出そうにない。バスに乗って山を下り、ウトウトしているうちに石山駅に戻る。

10年ほど先に夢に出てきそうな記憶が一つ増えた。

珠洲市の観光大使になりそうな・・

2016-07-02 00:00:44 | しょうぎ
「珠洲」という地名を読むことは難しい。「薔薇」という字をバラと読める率とどちらが上だろう。そして珠洲市が中国の地名ではなく日本の地名で、それがどこにあるのか知っている人は、ご当地に住んでいる、あるいは住んでいた人以外、どれほどいるのだろう。

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珠洲市は「すずし」と読んで、場所は能登半島の先端部。ある意味、日本のはずれともいえる。ここの出身の棋士が井道千尋女流初段。

支部会員なので時々「支部ニュース」という紙媒体が届くのだが、いつもはアマチュア棋戦の棋譜だらけでつまらないだけだが、井道さんの自己紹介のコラムがある。

地元には将棋道場がなく近所のオジサンが力戦で鍛えてくれたため、形にとらわれない棋風になったそうだ。

地元の名産は泉谷の「いも菓子」とか珠洲焼という焼物で深みのある黒色陶器。

さらに能登の日本酒「宗玄」。将棋の家元の大橋家の名前のようだがそうではないだろうが、香りよくスーッと口に入る飲みやすさが売りだ。しかし本店の前で彼女が持った一升ビンだが、ビンが大きいのか彼女が小さいのか、なんとなく能登の魚と酒を珠洲焼の徳利で飲んで見たいものだ。タイトルの一つでもとれば、観光大使に即就任だろうし、記念館だってできるかもしれない。名前だって、千尋ではなく、宗玄子と名乗ったらどうだろう。

井道というのもほぼ同じ発音の伊藤にすれば一気に女流棋士伊藤宗玄子誕生だ。


さて、6月18日出題作の解答。

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動く将棋盤は、こちら


今週の出題。

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わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。