アベンジャーズ3Dで見落としたもの

2012-08-16 00:00:45 | 市民A
8月17日からの公開に先んじて、たった3日だけの先行公開というのも理解できないが、美術展の関係者招待日とも異なり、単に普通の客として普通に観に行った。興行収入歴代3位(アバダー、タイタニックに次ぐらしい)というのも本当によくわからない。

ストーリーは、最初からほとんどネタバレみたいなものだが、地球を征服しようとする別の星の生命体との闘いである。他の生命体といっても手の指が6本(1本は付け指かもしれない)あるだけで、みかけは人相の悪い人間である。指の数が左右で12本なら12進法の数学を使っているのかもしれない。1年に12ヶ月とか・・

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で、対抗する地球代表選手は、個人ではなく、団体戦になる。各種の能力を持った超人達が全員集合となる(ホットドッグの「早食いキング」なんかは出てこない)。これらのグループをアべンジャーズ(Avengers)というのだが、「復讐者」という意味なのだが、誰に復讐するのか、よくわからない。日本にいて平和ボケだからなのかもしれない。そういえば、9.11の後のアメリカは復讐中だったし、最近、近隣の国まで第二次大戦の復讐を言い出したし。

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それで、超人たちは、銃や弓やハンマーや腕力や空を飛べるスーツや、オスプレーの改良型みたいなプロペラ付きジェット戦闘機を駆使して一暴れする。

それが3D映像で展開されるのだから、映画を観る疲労度も格別に大きい。首と耳と目がしっかりと疲れて、映画のエンディングロールが始まったので、さっそく外に出て腰のストレッチなんかしてしまったのだが、後で調べてみると、エンディングが終わった後に、再び異星人たちが集まって、『次作・アベンジャー2』への編集方針会議があったり、アベンジャーたちがトルコ料理を食べたりするシーンがあったらしい。

ところで3D画像だが、多くはスクリーンよりこちら側に対して立体的なのである。逆にスクリーンの奥に向かっての立体感は薄い。「地球防衛」ではなく、他の星の生命体を攻撃して植民地化しようとか「攻撃型」の映画は観たことが無い。やはり、品位に欠けるのだろうか。相手を追い詰めて撃ちまくるような加害者側の映画なら、弾はこちらには飛んでこないだろうから、首がいたくなるようなこともないだろう。

燃えつきた地図(安部公房著)

2012-08-15 00:00:40 | 書評
まず、この本を読むに至ったのには、いくつかの間接的な理由がある。

一つは、数ヶ月前にスウェーデン・アカデミーのノーベル委員会のベストベリー委員長が読売新聞社の取材に対して、「安部公房は急死しなければ、ノーベル文学賞を受けていたでしょう。非常に、非常に近かった」と発言したこと。彼の小説は多くは読んでいるが、読んでいないものもある。そのうち一冊が、これ。

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次の理由は、たまたまこの590円の文庫本が、有名書店のあるコーナーに平積みされていたこと。あるコーナーとは、「旅行」である。確かに題名に「地図」と入っているが、大型書店の店員が、安部公房が旅行ガイドブックを書くとは思っていないだろう。

そして、実際、「燃えつきた地図」を持って旅に出たわけじゃないのだが、新幹線の中で大部分を読む。

内容的には、ガイドブックというよりも探偵小説に近い。失踪人の捜査を依頼された探偵が、乏しい情報を元に社会の深淵を次々に暴いていくわけだ。

そして、いつしか探偵自身も失踪人の名前の中に含まれていくのだが、奇妙なことに、重要な役目を持った登場人物が何人も登頂しては意味不明のように消えていく。

全体的なトーンは「1Q84」とよく似ている。社会の不条理の裂け目を追及していくわけだ。ただし、こちらは短い。文庫本1冊である。

ところで、安部公房が急死したのは1993年である。それによって惜しくもノーベル賞をとれなかったということは・・

1994年に文学賞を受賞したのは大江健三郎。あきらかな替え玉ということになる。

4番目のメダルは

2012-08-14 00:00:03 | スポーツ
オリンピックが終わり、選手たちはそれぞれの国に帰国する。(カメルーンの選手数名は行方不明になった。原因不明。)帰国した選手を大別すると、次のようになる。

金メダルの選手
銀メダルの選手
銅メダルの選手
その他の選手

皮肉なことに日本と韓国とが2競技で銅メダルを争う日に、韓国大統領が日本領竹島に上陸し、旅券法違反を犯した。また、領土問題が存在していることを、あるサッカー選手が世界中に発表し、個人的に銅メダルをもらえないことになりそうである。メダルを貰うと兵役免除となる国なので、彼は兵役義務を負うことになるのだろうか。竹島守備隊員として岩山生活を送るのだろう。

ところで、今回のロンドン大会には204ヶ国が参加している。1896年のアテネ大会の時は14ヶ国。1964年の東京大会では93ヶ国が参加している。実はこの204ヶ国の中でも今まで一個としてメダルを獲得していない国が、約80ヶ国ある。その中で、今回、1ヶ国がノーメダルからワンメダルに昇格した。バーレーンである。陸上女子1500Mで銅メダル獲得。

そこで思うのだが、国の数が増えた結果、小国ではメダルを取ることが至難の業になっている。もちろん参加することは重要だが、大金を費やして出場する以上、たまにはメダルの1個でも欲しくなるのが人情である。

要するに、メダルの数を増やしたらいいのではないだろうか。とりあえず、銅メダルの下に4位賞を作ってはどうだろうか。本当は5位も作ってもいいのだろうが、多くの競技でトーナメント方式を採用している関係で、4位なら簡単だが、5位を決めるとなると、かなり大変なことになるだろう。

では、4位は、何色のメダルにすればいいのだろうか。

まず、現在だが、金メダル(銀素材に金メッキ)、銀メダル(銀素材)、銅メダル(銅に少量のスズを混ぜ青銅にしている)。銅に続く素材というのも難しい。たとえば貨幣によく使われるのがニッケルだが、鉄みたいなものだ。プラチナでは地金価格では金メダル並で、銅メダルよりずっと立派だ。チタンは色合いはいいが、軽過ぎるのが問題だ。アルミは論外だろう。

ということで、金属といえば、元素表で確認すると、実は「金・銀・銅」は表の中では縦に並んでいるのである。つまり同族。第11族に属している。そして都合のいいことに、第11族には4つの金属元素が含まれるのである。上から銅・銀・金。そして4番目が元素番号111。元素名は、レントゲニウム。まだ、名前がついてから10年経っていない。第一回ノーベル物理学賞のレントゲン博士に因んだ名前である。

ただし、この元素は自然界には存在しないのが玉にきずということである。

バブルの復讐・斎藤貴男著

2012-08-13 00:00:02 | 書評
1999年の出版になる『バブルの復讐』。地上げをはじめとするバブル経済がしぼんでいって、最後の時期に書かれている。1990年頃から、土地、株、リゾートマンション、長野オリンピックの祭りのあと、企業メセナの崩壊。そしてさらに10年以上経って、それらのバブル銘柄は立ち直ったわけでもなく、さらに緩慢に崩壊を続けている。

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それで、日本人は、ほとんどがバブル経済に巻き込まれてしまったわけで、その結果、正常な経済成長を見失って、デフレ経済に堕ち込んでいった。

というわけで、我々は、新興国でおきているバブル的な経済発展が、向かうところはほぼわかっているのだが、だからといって、日本人の意見に耳を傾ける外国人がいるとも思えないわけで、できることは数少ない。せいぜい、新興国の国債などを買わないようにするぐらいである。

でも、バブルの時に起きた、さまざまな神話だが、本当に豪勢なものであったことを思い出す。本書の登場人物だが、果たして現在は何をしているのだろう。


クギ師といっても・・

2012-08-12 00:00:54 | 美術館・博物館・工芸品
kugi1釘を叩いて生活の糧とする職業としては、パチンコ店のクギ師というのがある。なかなか職業「クギ師」と公表する人はいないだろうが、いかにも開いてクギを打てば、店側が大損だし、狭すぎても客が敬遠して、やはり店の大損となる。客には甘そうに見えて、実際は辛いというのが理想のクギの打ち方になるのだろうが。

そして、もちろん釘打ちは大工の仕事ではあるのが、もっとすごい釘打師がいる。

鍛冶 白鷹幸伯。

千年の釘を打つ男として有名である。千年前の古代建築を修復することで有名である。

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薬師寺西塔、法隆寺、大極殿正殿、大洲城、錦帯橋などの復元工事では古代釘が使われる。長さ数十センチの巨大釘が用いられる。さらに、その釘を自ら作る。

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丸の内の日新製鋼の本社の一角にある日新ギャラリーでは、現在、古代釘の展示が行われている。実際に釘を手で持つことができる。かなり重い。「釘」というコトバの本当の意味を知ることができる。ほとんど凶器といえる。

鉄の純度が高いと、錆びにくいのである。

逃げ将棋って

2012-08-11 00:00:33 | しょうぎ
最近、羽生永世名人が妙なCMで度々露出している。フリーペーパー『R25』や、深夜のケーブルテレビなど。どうも、iPAD用の対戦型オンラインゲームのCMのようだ。

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「アイ ハブ ショーギ」と、わけわかんないことを言っている。

ただし、普通の将棋だけではなく、各種の将棋系のゲームができるようになっていて、その一つに『逃げ将棋』というのがあるようだ。

たぶん、「必死逃れ」の問題ではないかと思っていたのだが、どうも異なるようだ。完全に詰むか詰まないかが問題なのではなく、指定手数ぴたりで詰めることができれば勝ち、詰ますことができても指定手数を超えたら詰ませても負けということらしい。

確かチェスのプロブレムには、同様の問題があったと思い出す。

が、羽生永世は、どうして簡単に名義貸しをするのだろうか、ちょっと疑問。羽生企画とか会社を作っているのだろうか。あるいは、特におカネが必要な問題があるのだろうか。



さて、8月28日出題作の解答。

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どうも、最後の仕上げ「余詰め」のような感じるらしく不評の極みだった。体操競技で着地したあと、前転1回やるような感じだろうか。盤上に▲4五歩を配置すれば、なんとかなりそうである。もっと恰好のいい大修正案もできたが、ここでは開示しないことにする。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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暑いので、長手数は避けることにする。

手数のヒントだが、「ある素数nの(n-1)乗の手数で、100手より小さな数」である。

わかった、と思われた方はコメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

お昼のビールはなぜ睡魔を呼ぶか

2012-08-10 00:00:16 | あじ
出先でレストランをさがして、どうも某駅レストラン街の中で唯一待たずに食事にありつけそうなのが、「ライオン」。そう、ビール会社の出資レストランである。

もちろん料理の専門店ではないので、味の評価をするわけにはいかないが、メニューにも店内のディスプレイをみても、「お昼でもビールを飲みましょう」という感じになっている。

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それで、夏の暑さにめげてしまい、「ランチビール・300円」を注文。もちろん、たちどころにビールだけ登場。紙製のコースターには、「第12回ライオンイラストコンテスト」大賞として神奈川県のTさんの作成したイラストが紹介されている。一体、このコンテストってどれだけの認知度があるのだろうか。

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そして、ステーキが現れるまでに、さらに「ビールのお代わり」をしてしまう。

で、その代償となるのが、午後の睡魔である。事務所で好きなだけ眠っていいなら睡魔なんて怖いことないのだが、そうもいかない。

しかし、お昼のビール→午後の睡魔との闘い、というのは多くの人が経験しているようなのだが、なぜ、昼のビールが眠たいのか、合理的説明を聞いたことがない。色々とネット上で調べても、医者すらいい加減な説を唱えていることがある。

私だけの理由かもしれないが、仮説を組み立ててみると

1.ビールは人間の自制心を緩ませる効果がある
2.元々、私にとって午後は眠い時間である。
3.普段は、眠くても、「眠ってはいけない」という自制心が働いている。
4.ビールを飲むと、自制心がなくなり、「眠くなっても飲んでしまえ」と言う気持ちになってしまう。
5.したがって、午後のビールは眠たくなる。

東京電力からの手紙

2012-08-09 00:00:23 | 市民A
最近、東京電力から一通の手紙が届く。

といっても、この1年のなんらかの不始末のお詫びではない。

昨年来、太陽光発電による余剰電力を東京電力が買い取っていることに対する何らかの変更のような感じだ。もしかして「債務超過につき、しばらくは買い取る資金が無いのであきらめてほしい」というような内容だったら困るなという不安がよぎる。

そして、開封すると、案の定、買取制度についての長々とした説明である。法律が変わって、「太陽光発電の余剰電力買取制度」から「再生エネルギーの固定価格買取制度」に変わったということである。

そして、内容を整理すると、重要なポイントがあった。

「当社以外の電気事業者へもお売りするいただくことができます。」

つまり、黙っていても誰かが買取の話を持ち込んでくれるのだろうか。あるいは、ヤフオクにでも出品すべきなのだろうか。

「満鉄」という鉄道会社・佐藤篁之著

2012-08-08 00:00:19 | 市民A
交通新聞社というのは、結構おもしろい本を出している。満鉄の歴史について書かれた本書は、決して大手出版社から出されることはなかったのだろう。何しろ、満州といえば第二次世界大戦の結果、多くの事があえて封印されてしまったわけだ。

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それで、満鉄(南満州鉄道)の最大の魅力は特急「あじあ」と言われているのだが、なにしろ満鉄と国鉄とは全く違うものなのだ。線路の幅だって異なる。当初の車両は米国製だったそうだ。本土では英国製からスタートし国産化したのだから、これも違う。

結局、初めから国策の一部となっていた国鉄とは異なり、今の東急電鉄のように、鉄道を中核とした総合産業が満鉄の正体だったということなのだろう。

しかし、その経営というのは、「経営」、「政治」、「陸軍」というまったく異なる勢力のパワーバランスの中で総裁の椅子をめぐっての激しい争いが続いたのである。国際連盟を脱退した時の外相である松岡洋右も14代総裁になっている。しかし、既に日本の運命と同様、満鉄も経営の問題を抱えたままになっていたようで、辣腕を発揮するには遅すぎたということだろう。満鉄最後の総裁である山崎元幹は、満鉄をロシアに引き渡した後、昭和22年、法人引揚者の輸送が終わった後、最後に日本に戻った。

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本書に登場する満鉄の「社章」のいわれだが、Mという文字にレールの断面図を組み合わせたもので、本書には記されていなかったため、やっと見つけた。暴落株の見本とされる満鉄株券にも左右の下の隅にマークが刷り込まれている。

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ところで、日中戦争の入り口にあたるのが、満州某重大事件。張作霖が列車爆破で暗殺されたのだが、電車の中でその記述を読んでいた時に、急ブレーキがかかる。人身事故発生である。どうも読んでいる話と、現実とがリンクしてきたような感じが数年に一度はある。とりあえず、ホームの端は歩かないようにする。

一番やりたいこと

2012-08-07 00:00:58 | スポーツ
メダルを手に入れた選手に対して、特集番組とかで、「今、一番やりたいことは何ですか?」という愚問を続ける放送局があるのだが、ほとんどの選手が言うのは、「おいしいものを食べたい!」ということで、いささか番組の意図しない回答になるのだが、これを簡単にいえば、

「英国は食べ物が、まずくて高い」ということになるのだろう。

ある選手が言っていたが、「マクドナルド以外は食えない」ということなのだろう(もちろんマックは英国の会社じゃない)。

どうして、こうまで不味いものを英国人は自宅でもスーツまで着用して食べるのだろう、と謎が深まるだけなのだが。私が仮説を立てている。

民主主義の歴史の長い国は、メシがまずい。

たとえば、世界三大料理と言えば、フランス、ロシア、中華ということになるが、この三国については、いずれも封建君主がいて、料理は食べる人と作る人が分かれている。(フランス料理は、ロシア料理のスタイルを模倣したとも言われる。

一方、英国や米国は、料理については、言うすべもない。

日本でも郷土料理が上手いのは、加賀とか薩摩といった場所で、貧乏藩には何もない。

次の五輪はリオデジャネイロだが、そこも料理がまずい。プレート料理で、食べ放題のお皿を、餃子もお寿司も全部ぐちゃぐちゃと混ぜてから食べるのが流行っているようだ。

スーパー銭湯の脱衣室で・・・

2012-08-06 00:00:30 | 市民A
夏も中盤に差し掛かったこんな時期に行くのは遅すぎるような気もするが、近くのスーパー銭湯で、岩盤浴で汗を絞る。普通の高温サウナは行きつけのゴルフ場で無料利用できるのだが、夏にゴルフをすると、サウナを使うまでもなく、体に汗のコーティングが二重塗り状態になる。

問題は、汗腺からの普通の汗じゃなくて皮脂腺から出てくる脂汗。通勤電車のような暑苦しい場所で、体の中の方からジワッとでてきて、それが酸化すると加齢臭みたいな匂いを発するとされている。それに、早い話が不快。

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で、その皮脂を無理やり体外に引っ張り出すのが岩盤浴のお役目である。岩石造りの部屋は、マイナスイオンと遠赤外線でいっぱいになる(はず)。部屋に入ると直ちに汗が吹き出し、さらに10分くらいいると体の表面がべたべたになる。耐え切れずに、いったん室外に出る。そこでうっかり体に水をかけてしまったが、本当は冷やしてはいけなかったらしい。寿命が1年縮まってしまった。

数十年前にサウディ・アラビアの首都に行った時、外国人の観光といえば、処刑広場と並んで、砂漠に建てられた煉瓦つくりの刑務所ということだったのだが、中は、24時間岩盤浴みたいなものだろうと思うわけだ。そういえば、「刑務所に入ると半年で死ぬ」と言われたような気がする。


そして、10分後に2回目に入ると、一気に体液の在庫が底をついてしまったような状態になる。いつも3CC×2回分の体液在庫はキープしているのだが、まずいな。

そして、またも体を冷やしてしまってから、べとついた体を石鹸で洗うも、あまり泡立たない感じで、体の表面が加齢臭で包まれたような錯覚(現実?)に襲われる。家に帰る途中でボディブラシを買い、自宅浴室で20分間、こすっていたら、また汗が出てきた。


ところで、スーパー銭湯の脱衣室には、休憩用のベンチがあり、着衣ゼロ状態でぼんやりテレビを見ていたら、五輪特集番組で競泳女子メダリストの美女スイマーが登場。あわててタオルで前を隠した自分に失笑してしまった。負けたなあ。

見られなかった四つ足ラン

2012-08-05 00:00:57 | スポーツ
どうもオリンピックの話題に乗り切れない。

柔道の青旗白旗判定を見ていると、会社の社員の業績評価判定みたいだなって思ってしまう。副審は主審が旗を上げる0.1秒後に同じ色の旗を上げる。部下の評価について、部長が意見を言うと課長が「同感です」というようなものか。で、せっかく決まった人事考課も、人事の役員が横槍を入れて、「ちょっとおかしいんじゃないの」と言いだすと、一同そろって「なるほど、その通りです」ということになってしまう。まあ、ボスのいうことを盲目的に信じて脱党した女流柔道家もいるので、柔道とは元々そういう優柔不断なものかもしれない。押せば引け、引けば押せ。

それから、無気力試合。バドミントン失格ペアは、どちらも負けようとしたために奇妙なことになった。女子サッカーは引き分け指示を出したと、自分で告白した監督が現れて一騒動になっている。実際に選手がどこまで真に受けたかよくわからないが、どんどん点を奪った後、帳尻合わせに自分のゴールに同じ数のオウンゴールを蹴り込めばよかったかもしれない。だいたい最初からサブメンバーの調整試合みたいな先発だった。


ところで、五輪出場選手の誰とも個人的な関係はないのだが、あえて言えば地元の高校出身者が陸上長距離に出場する。

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吉川美香さん(27)155cmで驚異の39kg。10000Mと5000Mに出場。10000M決勝では一時は先頭グループに入っていたものの残念ながら16位。5000Mでは予選と決勝がある。

地元で調べた情報では、荏田高校在籍中、陸上競技の合宿でクロスカントリーコースを走っていた時に、男子選手が次々にリタイアする中、彼女は岩場を四つ足で走り抜けたという当時のコーチ談がある。

もともと人間が犬よりも足が遅いのは2本足ランと4本足ランの差であるとされているわけなのだが、だからといって、人間の尊厳と虚栄心のため、今まで四つ足ランは公式競技では心理的に封印されていた。しかし、走り高跳びの背面跳びも、始めて見た時は仰天したのだが、今や何の感激もないわけだ。四つ足ランだって、何年か先には、ごく普通の光景になるのかもしれない。さらに前足用の5本指ランニングシューズだって、開発されるだろう。

将棋まつり

2012-08-04 00:00:51 | しょうぎ
shogimaturi今週、渋谷東急東横店で将棋まつりがあった。たまたま渋谷方面に用があったので、昼休みに顔をだすと、女流棋士、上田×中村戦が対局中だった。

思えば、数十年前にはよく来ていたのだが、かなり久しぶり。なんというか旧態依然感が漂う。なにしろ平日の昼間にゆっくりイスに座って対局を観るようなことが許されるのは、どういう特権階級なのだろうか→「ほぼ団塊」。

サラリーマンを対象にするなら、夜の部を作った方がいいだろう。

それと、以前は「骨董市」と同時開催だったように記憶しているのだが、どうも将棋まつりが終わったあと、骨董市にが始まるということである。両方見るのは、ちょっと無理か。


さて、7月21日出題の解答。

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まで19手詰。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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古来、幼児生存率の低かった時代に、ある年齢に到達すると神社に生存御礼のお礼参りに行くという風習があったのだが、それを表す数字に因むのである。

わかった、と思われた方はコメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)展

2012-08-03 00:00:55 | 美術館・博物館・工芸品
ラウル・デュフィは人気のフランス人画家である。若い時には、後期印象派やマチスとかブラックとかフォービズム系に所属していたようだ。

そして1907年、30歳の頃、木版画を始める。これが版画系に作風が変わった転機となる。

そして1953年に没するまでに大量の作品を残したのである。

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ところで、デュフィ展だが、地方都市では県立美術館あたりで、「デュフィ展」ということになるのだが、東京渋谷では、なんというかデパートのアートコーナーで「即売会」ということになる。何点かの100万円前後の作品について「SOLD OUT」となっている。

これらの作品は。およそ200枚以上作成され、1枚が100万円の価格の売れたとすると、価値の総和は2億円となる。

画才もあり商才もありということなのだろう。

撮り鉄は難しい

2012-08-02 00:00:40 | 市民A
本年5月28日「久留里線の混合編成」で使用した画像が、あまりにも不鮮明なので、同じ場所(下郡駅近くのセブンイレブン駐車場の端)に撮り直しに行ったのだが、途中の道路が混雑のため予定時刻に間に合わず。なにしろ単線で上りと下りが1時間に1本ずつ走るだけなので、待っているとゴルフのスタート時間に間に合わない。

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あきらめて、ゴルフの終わった後に駆けつけると待つこと1分で車両が到着。

しかし、前回のように2種混合3両編成ではなく、1種2両編成だった。

しかし、ズームで適当に写すのでも、なかなかテクニックが必要なような気がする。そして、何しろ私が写しているのは駅に停車中の車両なのだから難易度は最低レベルだ。

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実際には「撮り鉄プロ」は、踏み切りの脇でただひたすら眼前を駆け抜けるSLなんかを一瞬で撮らなければいけないのだから、なんというか尊敬したい気持になる。

で、前回のエントリでも触れたが、この使用車両は秋口から燃料価格高騰の折、省エネ型車両に置きかえられることになっている。再度三両編成に出あう機会はもう数少ない回数しかチャンスはないだろう。


やや遅めの時間にここを再訪できるように、慎重に計算をして、新たなスタート時間で次のコース予約を入れたのである。