現代的姥捨は都市伝説ではなかった

2010-08-04 00:00:29 | 市民A
足立区で111歳のはずの男性が自宅の自室で遺体で発見されてからというもの、毎日のように高齢者の行方不明者が発表になっている。

多くは、生きていて、年金を受給しているものの、本人の所在が確認できないというケースだが、中には、年金を受け取らないで、娘が住民税を払い続けているケースもあるが、それはまた、何らかの別の事情がありそうである。

しかし、実際には冒頭のケースのように遺体が存在するわけでもないので、早い話が行方不明ということになる。しかし、決定的に失踪者と異なるのは、「探していない」ということなのだろう。となると・・・

ところで、厚労省は、これを機に110歳以上のお年寄りの所在確認を行うようだが、実は対象者は50人程度らしい。その程度の数の調査では、仕事のうちに入らないだろう。だが、基準を100歳にした場合、住民基本台帳でいうと、2009年で、40,399人とのことで、調べるには多すぎるということなのだろう。また、基本台帳とは異なる総務省の推定人口では49,000人ともいわれる。

が、実は厚労省には、もっと詳しいデータがあるらしい。それは、この約40,000~50,000人について、市町村が実際に所在確認を行えた人数というのは、20,000人強ということらしく、かなり実数とは異なっているのではないかという推定があるらしい。

そして、この110歳以上の人口は、平成元年(1989年)には3,078人だったものが、特にこの数年急増しているらしい。2005年には25,000人。2007年には32,000人である。やはり不自然。

さらに、人口が2.5倍のアメリカの110歳以上の人口84,000人を2.5で割ると、33,600人。

やはり、約10,000人程度の不整合を感じる。

思えば、少し前まで、日本人の大部分は病院で亡くなっていたのだが、最近は、病気が治りかければすぐに退院を迫られるし、不治の病の末期には自宅で時を待つといったスタイルも多くなっている。普通は、その際には親族が主治医に電話をかけ、各種証明書を作ってもらうのだが、ごくまれに、庭に穴を掘り始めるということだろうか。突然、庭に芝生が張られたりしたら、それは・・

しかし、これはあくまでも100歳以上の話であって、111歳のはずの男性の推定死亡時期は30年前ということで、81歳の頃であるが、平均寿命を少しだけ上回っている程度である。例えば90歳以上となると、100万人以上いるらしく、調査すら困難だろう。なんとなくだが、不整合数は10,000人のレベルではなく100,000人の方に近いのではないだろうか、とも思えないでもない。


ところで、今年は2010年。10年ごとのセンサス(国勢調査)の年にあたる。

調査員は、本人確認まで行うべきなのだろうが、そうなると調査員への賄賂という問題が起こることも予想されるのだろうか。


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