ビバ!スタグフレーション

2008-01-12 00:00:43 | しょうぎ
今週二回目のスタグフレーション題目。1月7日に「スタグフレーションの始まりかな?」と書いた後、世界中から「スタグフレーション論争」が始まったようだ(私のブログがきっかけであるわけじゃないのは言うまでもない)。一方、スタグフレーションか、そうではないかという数値的尺度がはっきりしているわけではなく、一般的には、インフレと不況が同時に起きていることを指す。

たとえば、こんな言い方だろうか。

物価高(インフレーション)と不況(スタグネーション)が同時に起こること。通常、不況は需要の不足と考えられるため、不況期には物価は下落すると考えられるが、現実には必ずしもそうでもない。日本は1973年の石油ショック後にスタグフレーションを経験している。列島改造による地価高騰や石油ショックに伴う便乗値上げで年率20%を超える物価高と設備投資の縮小による不況が同時に起き、約10年にもわたる構造的な不況が続いた。


1989年から15年間のバブル崩壊後不況が終わったと思ったら、今度はスタグフレーションか・・という声が聞こえそうだ。

平成不況の長いトンネルを抜けると、またトンネルだった。

このスタグフレーションに対する特効薬は発見されていない。オイルショックに端を発したスタグフレーションから、日本はバブルを人工的に作って脱出。米国はレーガノミクスで双子の赤字を作って脱出。ソ連は壊滅した。一般的には、そういう巨大な経済変動か大戦争が始まることになる。


ところで、きょうは土曜日で毎週、将棋関係のエントリのはず。なぜ、スタグフレーションか?というと、わけがある。

何年か前に、将棋連盟に公認された「将棋普及指導員」というライセンスを取得したのだが、その時のペーパーテストの一般常識問題に、このスタグフレーションというのがあった。確か四者一択だったと思うが、このスタグフレーションを最も正しく説明した一文を選ぶことになっていた。その時の選択肢には、どれもちょっと違和感のある文が並んでいて、出題者は、本当に理解しているのだろうか、と疑問に思ったことがあった。単に不景気という意味の選択肢が並んでいたような気がする。

実は、テストに先立ち、予習していたのだが、予習の範囲は当然ながら将棋関係ばかり。江戸時代からの歴代名人の名前とか、消えた古典戦法のツボとか、将棋用語とか、免状代の定価とか、羽生さんの年収とか(実際に子供に将棋を教えると、すぐに親からプロ棋士の年収を聞かれるわけだ)。

ところが、実際は、見たこともないような易しい社会常識問題ばかりで、その中に唐突にスタグフレーションが登場する。将棋関連問題は易しい詰将棋が何題かと、ある局面図から、その先数十手の棋譜があり、どういう図になるかを書く問題があったが、これも将棋の先生になろうとも思う人には常識問題もいいところだ。「ハードル低過ぎじゃないかなあ」と思った記憶がある。

そして、その当時は「スタグフレーション」って唐突だなあ、と思っていたのだが、その後、ある先生からの話で意味が判った。

スタグフレーションになると、将棋ファンが増加し、「将棋世界」誌の売り上げや連盟の利益が増える傾向がある、ということだそうだ。

実際、本気で強くなろうと思うと、おカネもそれなりにかかるのだが、将棋は比較的安いコストの趣味である。1日、道場にいっても2000円程度で済む。「将棋世界」誌だって、隅々まで、一生懸命読めば、1ヶ月間、他の雑誌を読む暇もないだろう。道具だって、ピンキリではあるものの、ゴルフクラブのように、加齢とともに易しい道具に買い換えるような必要もない(老眼鏡は必要かもしれないが)。

つまり、これからの成長産業ということになる。

  国破れて将棋あり

ということだろうか。

d2c6400b.jpgさて、12月29日に出題した、年賀詰将棋の解答。能がないので、『ニ』の図と『0』の図と別々になってしまった。

『ニ』の図。▲5一香成 △同玉 ▲6二銀 △4一玉 ▲3一桂成 △同玉 ▲2三桂 △4一玉 ▲3二銀 △同馬 ▲5三桂まで、11手詰

『0』の図。▲3四桂 △2一玉 ▲3一香成 △同玉 ▲4二馬 △2一玉 ▲1一香成 △同玉 ▲3三馬 △1二玉 ▲2二馬まで、11手詰

1月1日のかわりに11手詰を並べたのだが、どうしても曲詰って単純になりがちかな。




d2c6400b.jpg先週の問題が不人気だったので、今週は簡素型であっさり、といっても、ちょっと簡単な趣向がある。

今年、還暦になったある有名棋士は、終盤、自陣から金が突進するのが得意だったこともあり(本当は突撃電話のせいなのだが)、ネット上で『凸』という愛称で呼ばれているのだが、そういう問題である。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評いただければ、正誤判断。





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