さよならミスター・ソール・ベロー

2005-04-05 20:22:41 | 書評
ソール・ベロー氏(1915/7/6‐2005/4/5)89歳。

かなり以前だが、彼が来日した時の講演会に行った。話の内容はまったく覚えていない(元々、理解できていたかどうかも不明)が、ジャケットを脱ぐと、紫色の半袖シャツを着て、銀色のネクタイを締めていたことだけが記憶にある。さすがにアメリカの作家は違うなって・・・

以前はアメリカの作家をよく読んでいたのだが、ソール・ベローは、フォークナー、ヘミングウェイ、スタインベックという大御所ご三家の後の世代だ。

ソール・ベローの少し年下の世代には多くの人気作家がいる。生まれ年順に並べてみたら、みんなおじいちゃんだ。
カート・ヴォネガット(1922-)85歳、ノーマン・メイラー(1923-)84歳、ジョン・アップダイク(1932-)73歳、フィリップ・ロス(1933-)72歳、イエールジ・コジンスキー(1933‐1991)58才、リチャード・ブローティガン(1935‐1984)49才、トマス・ピンチョン(1937‐)68歳。

ちょっと分類は違うが、ミステリのロス・マクドナルドはベローと同じ1915年生れ(1915‐1983)だった。

私のお気に入りは、ブローティガン、コジンスキー、初期のアップダイク。つまり、もう楽しみがない。

ついでに花粉症ネタ1本。アップダイクは過度の花粉症(特にブタクサ)だったのだが、その結果、ベトナム戦争当時の徴兵制でも、召集免除になったということだ。塹壕を掘ってゲリラ戦をするのに、くしゃみばかりしていたら、すぐに手榴弾を投げ込まれてしまうからだ。花粉症にも功名ありだ。


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