タイトル戦のルールの奇々怪々

2019-04-13 00:00:39 | しょうぎ
将棋名人戦第一局が二日制の一日目の午後3時2分に千日手となった。千日手は通常の対局では、先手と後手を入替え、持時間は前局の持時間を引きついで、30分後に指し直すのだが、二日制の王将戦の規則では、一日目の千日手が確定する時刻が午後3時を過ぎていた場合、指し直し局は翌日開始になるということだそうだ。つまり2分の差であった。

3時のおやつを食べたために、2分超過したのだろうかと思ったが、おやつは対局場ではなく、対局者の部屋に運ばれたそうだ。たぶん和服を脱いでから食べたのだろう。佐藤名人は暖かくなったチョコレートケーキを食べ、冷たくなった紅茶を飲んだのだろう。豊島挑戦者はフルーツ盛り合わせなので、特に食べるのが遅くなっても影響はないだろう。

ということは一日目に未消化の持ち時間が約2時間分、二日目に繰り越されることになり、二日目の終局が夜遅くになることが予想され、主催紙の記者の心に暗鬱な雲が広がったことだろう。

ところが、名人戦のルールでは、この使われなかった2時間28分は、両者が半分ずつ(1時間14分ずつ)消費したことと認定されることになった。つまり、翌日の終了時間には影響がないことになる。


タイトル戦の一日目の千日手というのは1985年の35期王将戦の時以来ということで、中原名人が中村修挑戦者に2連敗の後の3局目だったが、結局指し直して中村3連勝となる。結果として4勝2敗で中村新王将が誕生するのだが、王将戦のルールには古くは「指し込み」という規定があり、3連勝した段階で王将位は決定し、4局目は香落ちで指すことになっていた。何しろ七番勝負ではなく七番将棋だったので、王将位が決まっても次の対局が行われるという執念深さがあった。

1985年の時には、既に3番指し込みから4番指し込みになり、さらに勝負が決した後は、対局なし、ということになったので、事実上は、他棋戦と同じになった(昨年の王将戦もそうだった)。それなら指し込み制も理論的に行われないのだか廃止すればいいのに、wikipedia情報では、ルール上は指し込みあり、ということになっているそうだ。むしろ、次回王将戦には出場禁止とかする方がいいかも。


さて、3月30日出題作の解答。

0413k


0413kk


いきなり角を成ると、△2二銀で逃れ。4手目に3三に合駒を打つと、▲3四桂で詰むが、それでは簡単すぎるので移動合になり、捨て駒が登場して詰将棋らしくなる。初形図の感じ通りに11手詰めとなる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題は初形図の見た目の感じとは異なる手数となる。

0413m


最後の方はよくある手筋で、盤上の駒を順に駒箱に入れていけばいい。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定します。
『コラム』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 令和初打ち | トップ | 物流博物館でみたA社倉庫の秘密 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2019-04-15 09:25:56
最終手〇〇〇〇の〇〇手詰みとなりました。
意外と長かった。
Unknown (おおた葉一郎)
2019-04-15 09:27:09
坂本様
正解です。
最後はよくある形になります。

コメントを投稿

しょうぎ」カテゴリの最新記事