『丸山みゆき』さんのこと(2)

2008-11-19 00:00:22 | 音楽(クラシック音楽他)
丸山みゆきさんが残した6枚のCDは、現在はすべて廃盤になっている。さらに、そのうち5枚をリリースしたTDKコア社は、最近、M&Aにより、コロムビアミュージックエンタテインメントの子会社になり、2008年2月には社名もクリエイティヴ・コア(株)と変更になっている。ホームページを見ると、CD事業はクラシックとか落語といった商品回転の遅い分野に絞られている。つまり、正面玄関は既に閉じられている。



また、念のためダウンロード関係をあたってみたものの、こちらも手がかりなし。ということで、6枚のうち、すでに3枚を入手した方法。つまり中古CD市場を検索する。

ここで、6枚をリストアップすると、

1.『あの頃の君に・・・ありがとう』1988年

2.『夢を見てますか』1990年6月

3.『SUGAR TIME』1990年11月

4.『MOON LIGHT』1991年

5.『青すぎる空』1992年

6.『La saisondes amour』1994年

このうち、3と4と5は入手したので、残るは、1、2、6。

しかし、現在は2008年。Amazonだけでは対応できず(ありそうでないとか、そんな感じ)、だいぶ時間をかけて調べた結果、2と6は市場に実在していた。いずれも数百円。本当は、アルバムの中には、自作(作詞)も含まれているのだから、著作権として支払えればいいのだが(僅かでも、本人には嬉しいのではないだろうか)、廃盤となって中古市場を動いているCDではいかんともしがたい。

ということで、2と6をそれぞれ別の業者に発注。数日で到着と思っていたら、しばらくして、2の業者の方からメールが届いていた。「発送しましたメール」と思って開かなかったのだが、いつまでも届かないので開けてみると、「当方のミスで当該CDは、『サンプル盤』でした。キャンセルされるか、半額対応にさせていただきたいのですが、指示を待ちます」というような内容だった。

もともと、400円くらいなのだから、もう全額でも半額でもいいのだが、いったい『サンプル盤』って?

サンプル盤でいいですか?と言われても、困るのだが、そのまま送ってもらうことにする。こうして、ようやく2と6を手に入れることができた。

まず、2の『夢を見てますか』の方だが、CDの中央部に『SAMPLE』と印刷されている。見たことなかったが、正式発売前にあちこちに配ったのだろうか。ある意味、大変レアだ。

しかし、

プレーヤーにかけると、奇妙な音がでてきた。1曲目は右側のスピーカーだけから、聴こえる。「サンプルって、こういうことか」と勘違い。さらに二曲目は、途中で、傷のついたレコードのように、同じところを繰り返したり、ゆっくりになったり。「だめだな~。あるいはプレーヤーが壊れたかな~。」と、CDを点検してみると、なぜか白い粉が表面に付着していた。白い粉にはまったく興味がないので、表面をティッシュペーパーで拭き取り、再チャレンジすると、今度は正常に聴こえる。

彼女の曲は、全体に「結構難しい」ので、3回くらい聴いて、やっと良さが伝わってくるようなところがある。有名な「TOKYO」も含まれている。TOKYOウォーカーのCM曲で、「最終電車で、君にさよなら」で始まり、「東京には、もう何度もいきましたね」というサビのフレーズが入る。たぶん現在まで、3人か4人が歌っているが、女性ヴォーカルの声を思い出すなら、それは彼女だ。こういう有名曲を一曲いただいて、アルバム全体、そして歌手本人を売っていくのだろう。

この2枚目から3枚目のところで、歌手として進化、そして自信を持ったのだろうと感じた。

そして、既に聴いていた3枚のCDを経て、移籍後の1994年にリリースしたのが、最後のアルバム『La saisondes amour』。

昨日のエントリでも触れたが、ヒットした「FIRE」以外のほぼすべてはスローバラード。同時代に活躍した今井美樹が中低音系とすれば、丸山みゆきは中高音系。たぶん、かぶったのだろう。この6枚目のアルバムは、一曲ずつが、かなり思い入れが詰め込まれたようなドラマスティックな迫力を感じる。1994年と言えば、最近逮捕された小室哲哉がブレークしはじめた時期である。ノリのいいダンスミュージックとは対極にあるこのCDは、彼女自身が『最後の一枚』と内心は思っていたのだろう。最後の曲である『epilogue』の歌詞は、自ら書いたものだが、

 いつか本当のあなたと
 永遠に寄り添い生きる

と終わっている。


しかし、そうなると、1988年のアルバム1枚、それからアルバム未収録のシングルが数枚。こうなると、探したくなるのだが、とりあえずの手がかりとして、ある中古CDの会社に登録しておくと、そのCDが入ってきたときに、メールで情報配信してくれるサービスがあることがわかった。メンバー登録し、情報配信先に登録しようとすると、既に3人が登録していた。幸か不幸か4番手というのではなく、4人に同時に情報を配信するそうだ。その後が早いもの勝ちになる仕組み。しかし、20年前のCD。あまり期待はしていないのだけど。


ところで、丸山みゆきさんの現在の実像は、と思うのだが、ストーカーではないので、長野まで行って探し回ったりはしないのだが(どこにいるのかも含めて、何も知らない)、普通の人生に戻れたのだろうか。普通の人生といっても中学卒の学歴で、普通の仕事が見つかったのだろうか。6枚のアルバムを順に聴いていけば、一応、「歌手として、やるだけやって、6枚のアルバムを残し、もうここまでにしよう」ということなのだろうが、少し心配。

実は芸名も普通だが、本名もかなり普通。どちらの名前でも軽くネット検索してみると、普通の名前なので、さまざまなジャンルで活躍されている同名の女性がいることがわかる。ピアニストやオートレーサーやプリザーブド・フラワーの講師、陸上競技、大学の先生、DJ、松本市の普通の人・・。面白いのは、一芸ある人は、高校時代から、ずっと、こつこつと努力している、ということが見えてくるのである。(プリザーブド・フラワーというのは、花のミイラで、ブームらしいが、世界レベルの講師である丸山さんは、地方の農業高校在校の時の実習テーマがプリザーブド・フラワー。他の生徒は梨の受粉だったり、牛乳パックから和紙を作ったりしているのにだ。)


とはいえ、これからピアニストの丸山さんとかオートレーサーの丸山さんのことを取り上げたりは、決してしないのである。
(未完)

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