万引き家族(2018年 映画)

2020-06-30 00:00:03 | 映画・演劇・Video
一家総出で万引きをするほど貧乏な国の窮状を訴える映画ではないわけだ。もちろん6人の一家が、不思議なことに家族のふりをしていながら、血縁関係なし。大人4人は、それぞれ小悪事を生活の足しにしているが、もっと重い罪を犯している。

6人には、うっすらと貸し借り勘定があって、家族的な温かさは感じられる一方で、打算的な損得を引きずっている。

つまり、家族とは何か。重すぎるテーマだ。

困窮しているのだから小さな罪は許されるべきだ、という論理では、どこまでが許されるのか。いや、許されることはないと思うのだが、奇妙なことに映画を観てしまうと、許されるような気がするが、ほぼ許されないレベルの犯罪が次々に明らかになっていく。

リリー・フランキーとか安藤サクラとか、いかにも小悪党役をやらせれば絶品だろう。

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