突如、LPSA(日本女子プロ将棋協会)所属の女流棋士である北尾まどか初段が、なぞのコメントを残したまま、LPSAを退社することになったそうである。
将棋関係の人たちに聞いても、いずれも「憶測の域」の情報であるので、偽情報がウイルスのように繁殖しても困るので書かないことにする。
感想としては、「普通の人が会社を辞めるときは、次の保証を得てから辞めることが多いのだが、どうなのだろうか」ということだ。
さっそく、夫(片上六段)とともに、将棋連盟を訪れ、今後の棋戦参加権の継続を要請したようだ。ただし、誰が参加するかは棋戦のスポンサーが決めることなので、即決はできないようだ。
かねてより、将棋連盟に所属していながら女流棋士会からはずされた、林・植村両棋士に棋戦参加を認めていることから、結局は、お気軽棋士が一人増えたということになるのだろう。
ということで、女流棋士をカテゴリーに分類してみる。一応、整理のため連番を付けるが、整理以上の意味はない。
1.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属している現役棋士
2.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属している引退棋士(谷川さんなど)
3.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属していない現役棋士(植村さん・林さん)
4.将棋連盟に所属し、休場している棋士(坂東さん・伊奈川さん)
5.LPSAに所属している現役棋士
6.LPSAに所属している引退棋士
7.フリーの現役棋士(北尾さん)
8.フリーの元棋士(林葉さん)
北尾さんは、1.から5になり、7になった。1でも5でも諸行事に出なければならないのだろうが、今度はそういう世間のしがらみに縛られなくなったわけだ。喩えが悪いかもしれないが、複雑な計算式の入ったexcelのシートを、word文書にコピー&ペイストした後で、再び、excelの新しいシートに貼り付けると、きれいさっぱり算式がなくなっているのと同じようなものだろう。
男性棋士の世界でも、普及活動の結果、名人を失う棋士があらわれたりすると、色々なことを考える人が現れるのではないだろうか。
ただ、個人的には、普及活動もしないで、「将棋が強ければいい」なんて考えは、まったく傲慢じゃないかと思うわけだ。確かに、将棋八段とかの域に達するのは、特殊技能そのものだろうが、世間で、少しはましな収入を得ている人は、それなりに日本や世界のトップレベルの技術(スキル)を持っていることが多い。将棋という、ポピュラーな世界だから、トップ棋士が、有名になっているのだろう。
そういう世間の人からみれば、「何で、彼らは、特権意識があるのだろう?????」と思っているわけだ。「特権意識←公益法人(お上のお墨付き)?」
さて、5月24日出題作の解答。
▲2六金 △1七玉 ▲1五飛 △同龍 ▲同金 △1八玉 ▲1七馬 △同玉 ▲1六飛まで9手詰
答えを見ればなんてことなく、「時間差飛車交換」である。一見、逃走ラインの向こう側(1八)まで逃げられるが、引っ張りもどして、飛車で串刺しにする。上から串刺しにするのは珍しい手筋だと思うし、最終の形もコンパクトではあるが、今のところ、誰にもほめてもらえなかった。
動く将棋盤は、こちら。
今週の詰将棋。本来、時間があれば、「詰パラ投稿後、落選が確定的になった作品ファイル」の中を物色すればいいのだが、全国詰将棋大会用の投稿用握詰に苦戦しているので、パソコン上で速攻、即興で作った一題。
こういう形は、だいたいのパターンが決まっているので、見慣れぬ手筋は使わない。
わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
本人のコメント
応援してくださる皆様へ
私こと北尾まどかは昨日5月31 日、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に退会届を提出いたしました。
今後は日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会のどちらの団体にも所属しない、フリーの女流棋士として、対局はこれまで通り続けていくことを希望しております。
また、将棋界のさらなる発展のため、幅広い普及活動を行っていく所存です。
棋戦主催各社様、女流棋士という資格を与えてくださった日本将棋連盟様、激動の立上げから2年間共に歩み成長させてくださった日本女子プロ将棋協会様、これまで応援していただいたスポンサー様とファンの皆様方に、心より感謝し、厚く御礼を申し上げます。
これを機に初心にたちもどり一生懸命精進してまいりますので、今後ともかわらぬご指導ご支援を仰ぎたく謹んでお願い申し上げます。
平成21年6月1日 女流棋士 北尾まどか
将棋関係の人たちに聞いても、いずれも「憶測の域」の情報であるので、偽情報がウイルスのように繁殖しても困るので書かないことにする。
感想としては、「普通の人が会社を辞めるときは、次の保証を得てから辞めることが多いのだが、どうなのだろうか」ということだ。
さっそく、夫(片上六段)とともに、将棋連盟を訪れ、今後の棋戦参加権の継続を要請したようだ。ただし、誰が参加するかは棋戦のスポンサーが決めることなので、即決はできないようだ。
かねてより、将棋連盟に所属していながら女流棋士会からはずされた、林・植村両棋士に棋戦参加を認めていることから、結局は、お気軽棋士が一人増えたということになるのだろう。
ということで、女流棋士をカテゴリーに分類してみる。一応、整理のため連番を付けるが、整理以上の意味はない。
1.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属している現役棋士
2.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属している引退棋士(谷川さんなど)
3.将棋連盟に所属し、女流棋士会に所属していない現役棋士(植村さん・林さん)
4.将棋連盟に所属し、休場している棋士(坂東さん・伊奈川さん)
5.LPSAに所属している現役棋士
6.LPSAに所属している引退棋士
7.フリーの現役棋士(北尾さん)
8.フリーの元棋士(林葉さん)
北尾さんは、1.から5になり、7になった。1でも5でも諸行事に出なければならないのだろうが、今度はそういう世間のしがらみに縛られなくなったわけだ。喩えが悪いかもしれないが、複雑な計算式の入ったexcelのシートを、word文書にコピー&ペイストした後で、再び、excelの新しいシートに貼り付けると、きれいさっぱり算式がなくなっているのと同じようなものだろう。
男性棋士の世界でも、普及活動の結果、名人を失う棋士があらわれたりすると、色々なことを考える人が現れるのではないだろうか。
ただ、個人的には、普及活動もしないで、「将棋が強ければいい」なんて考えは、まったく傲慢じゃないかと思うわけだ。確かに、将棋八段とかの域に達するのは、特殊技能そのものだろうが、世間で、少しはましな収入を得ている人は、それなりに日本や世界のトップレベルの技術(スキル)を持っていることが多い。将棋という、ポピュラーな世界だから、トップ棋士が、有名になっているのだろう。
そういう世間の人からみれば、「何で、彼らは、特権意識があるのだろう?????」と思っているわけだ。「特権意識←公益法人(お上のお墨付き)?」
さて、5月24日出題作の解答。
▲2六金 △1七玉 ▲1五飛 △同龍 ▲同金 △1八玉 ▲1七馬 △同玉 ▲1六飛まで9手詰
答えを見ればなんてことなく、「時間差飛車交換」である。一見、逃走ラインの向こう側(1八)まで逃げられるが、引っ張りもどして、飛車で串刺しにする。上から串刺しにするのは珍しい手筋だと思うし、最終の形もコンパクトではあるが、今のところ、誰にもほめてもらえなかった。
動く将棋盤は、こちら。
今週の詰将棋。本来、時間があれば、「詰パラ投稿後、落選が確定的になった作品ファイル」の中を物色すればいいのだが、全国詰将棋大会用の投稿用握詰に苦戦しているので、パソコン上で速攻、即興で作った一題。
こういう形は、だいたいのパターンが決まっているので、見慣れぬ手筋は使わない。
わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。
相変わらず独特だ・・・
正解です。
>独特 →個性的というように受け取っておきます。