室堂から大観峰、黒部平そして黒部湖へ

2023-05-23 22:00:08 | たび
雪の室堂を後にし、黒部湖に向かうが、そこまでに3種類の方法が必要になる。

室堂から大観峰へは立山トンネルトロリーバスに乗る。距離3.7Km、標高差134m。バスは道路の頭上に貼られた送電線からパンタグラフのような設備で受電してモーターで走る。全国の市街地でこういう光景があったようだが、今は全国でここだけ。

さらに特徴は市街地の広い道路を走るのではなく、全線が傾斜のあるトンネルの中なのだ。

そのトンネルの中を満員のバスが走るのだが、3.7Kmを10分なら平均時速は20キロで、最高速度でも30キロぐらいなのだろうが、トンネルの中の下り坂なので、以上に怖い。TDLのスペースマウンテンは最高速度50キロで暗闇の中なので結構怖いが、トンネルトロリーの怖い理由は人間が運転していること。レールではないとするとハンドル操作を誤るとトンネルの壁面に衝突し、大惨事だろう。

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寒い上に冷や汗をかいて大観峰へ。そこは絶壁の上からせり出したような建物で、屋外に出ると自動的に崖下に落ちるので、外には出られない。窓からは無機的な山肌が見える。

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次は恐怖の立山ロープウェイ。途中に支柱がないので支柱間の距離が日本一番長いロープウェイだそうだ。発着点の両側に救護用の自走型の箱があるそうで、なんらかの理由で宙吊りになった時は両方から救助用の箱がやってくるそうだ。乗り移るときの恐怖は、おそらく宇宙遊泳より怖いような気がする。1.7Km、標高差480m、7分で黒部平へ。



黒部平から黒部湖までは黒部ケーブルカー。ここもトンネルの中を最大勾配31度もある傾斜の移動。800mを5分。標高差は370m位。ケーブルカーは線路があるのでやや安心感がある。



そして眼前に黒部湖ということになる。ダム湖は千葉県とか新神戸の裏の方とかいくつか見たことがあるが、この景色は百倍ぐらい驚きだ。

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