「ハンニバル」はカニバリズム?

2006-07-05 00:00:45 | 映画・演劇・Video
c73682a9.gif映画ものをいくつか書くことになりそうだが、まずは旧作「ハンニバル」。原作はトマス・ハリスである。塩野七生の書くポエニ戦争を読んで、カルタゴ軍の大将軍ハンニバルに感動したわけではないのだが・・

ハンニバル・レクターは世界中の警察が追いかける超凶悪犯である。まあ、シリーズ物で、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の超怖いカワハギ、人食い犯罪者は、小説で書かれたあと、映画化される(その前に、「ブラック・サンデー」というテロリスト物を一つ書いているが、ちょっと陳腐)。小説だけでも十分にこわい。映画は、小説よりは怖くない。小説をすでに読んでいるからだ。

映画は原作の一部を割愛しているため、ちょっと怖さが伝わらないところもある。それで、本で読むだけで映画は観ないことにしているのだが、結局、いつも観てしまう。

そして、映画のエンディングが小説(原作)のそれと異なっている。これでは、次作の時に困ってしまう。小説ではFBIの女性刑事、クラリス・スターリングはレクター博士の愛人になって二人でブエノスアイレスに潜伏するのだが?!?!

そしてハンニバルが出版されたのは1999年。その前の羊たちが1988年。レッド・ドラゴンが1981年と超寡作作家である。そして、どうも2006年に次作が出版されたようだ。「Behind the Mask」。まだ未翻訳のようだが、またも、怖そうな題名である。Maskというのは、また顔の皮をはぎとって他人になりすます、というようなことをイメージしてしまう。

ああ、嫌だ、嫌だ、といいながら結局は本を読み、いずれ映画も観るのだろう。


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