最近、日本将棋連盟に知人への将棋免状を申請した。一応、二段までの推薦権がある。いわゆる「免許皆伝」。ただし、他のお稽古事の世界とは異なり、申請料は公明正大に将棋連盟のホームページに明示されているので、あいまいな金額を希望者に提示して中抜きしようとしても、人間としての信頼を失うだけ。全部、将棋連盟の財布に入るだけだ。
そして、今回は初段免状。実際にこの方の実力では三段強といったところなので、「初段」はいかにも変なのだが、まあ、予算上の問題もあって・・
今回の例ではないが、普通、私が初段を推薦する時には、「まだ初段の実力には少し足りない」という方を対象にする。それには意味がある。
画像でわかるように将棋の免状というのは、結構立派だ。桐箱に入っていて、取り出して広げれば、横が1メートル近くある。つい、額縁も買いたくなる。そして、この将棋の免状というのは、持つと、つい他人にしゃべりたくなる。「初段になった・・」。今回の方も、会社で同僚に見せびらかせたらしい。何しろ、初段と言っても柔道や剣道と違って、頭脳ゲームだ。「俺は頭がいい」というような気になる(錯覚)。
ところが、実際には初段には僅かに実力が足りないわけだ。そうすると、昼休みに会社で指すといっても、うかうかできないわけだ。「有段者」という重みが付いて回る。そうした場合、その「免状有段者」はどうするか。二つに一つだ。1.人前で有段者として恥ずかしくないように努力(勉強)をして、免状に腕前を追いつかせる。2.免状を記念品として、もう指さないことにする。
本当は、知人に渡す免状の桐箱を開けて、中身を確認するなどやりたくなかったのだが、一応、仲介者として確認したわけだ。ずっと以前のことだが、大問題があった。名前が違ったわけ。書き違えである。そして、誰のミスかで連盟ともめたわけ。申請書のコピーがなかったので、身の潔白が証明できず、困った。その時は3文字の方で、「○△ 勇さん」というのを、「○ △男」となっていたのだ。
ところで、この免状は最後に三人の署名が入っている。三番目の渡辺竜王は、免状を書くために必死に習字の練習をしているようだが、「習字は一日にして成らず」ということがよくわかる。そして、さらに署名を良く見ると、連盟会長の署名が一番大きい。”日本将棋連盟”という文字よりも大きい。そんなものなのだろうか。もっとも署名は右の人から書くのだろうから、相対的大小は左側の人のせいなのだろう。
ところで、私は既にこの免状を三枚も持っている。二段、四段、五段。いずれも、これで免状は最後だと思いながらも、そのつど将棋連盟に寄付をしている。そして、ある将棋雑誌の出題コーナーにトライした結果、さらに上の段位の免状を申請できる権利を取得している。ただし、相当高額。親方株みたいに六段位を後で他人に売れればいいのだが、そんなことはできない。そして、実は、どうせ申請するなら、羽生善治さんと谷川浩司さんの署名が免状に並ぶ日をずっと待っているのだが、その機会は長く訪れていない。そして、私以外にも、同じことを考えている人がいることもつかんでいるのだ。
しかし、谷川・羽生という当代の人気棋士が竜王と名人を獲得した場合、次世代の星である渡辺明竜王の署名がなくなってしまうわけだ。それももったいない。そこで、もう一度免状の署名欄をよく見ると、実際には3人が署名していることがわかるではないか。となれば、両巨頭と渡辺明竜王の3人の名前が並ぶことは可能のように思えてきた。そのためには、まず渡辺竜王には竜王防衛を頑張ってもらうこと。次に羽生二冠には順位戦で勝ち抜いて名人に復帰してもらうことだ。そして最後に谷川九段に期待するのは、・・・・
さて、9月29日出題作の解答。
▲1八金引 △同飛 ▲同金 △2九玉 ▲3七金 △1八玉 ▲2八飛打 △1九玉 ▲2九飛 △1八玉 ▲2八飛引 △1七玉 ▲2七金 △同と ▲同飛 △1八玉 ▲2八飛引 △1七玉 ▲1八歩 △1六玉 ▲2六飛 △1五玉 ▲2五飛 △1六玉 ▲2六飛上まで25手詰。
まあ、最後までつきあってもらってありがとう。ということか。特に5手目が妙手(というほどでもないけど、相対的にという意味で)。
この収束は、我ながら、どこかで見たことあるなあ、という感がある。玉方の1四歩がなくても詰むのだが、まあ、きりのいいところでおしまいにするため。
本日の問題は、初手逆王手問題。
6手目に気付けばスイスイ解けるはず。なぜか、初型の使用駒数13枚と詰上がりの駒数は同数になる。
解けたと思われたら、コメント欄に最終手と手数を記入してもらえれば、正誤判断。
そして、今回は初段免状。実際にこの方の実力では三段強といったところなので、「初段」はいかにも変なのだが、まあ、予算上の問題もあって・・
今回の例ではないが、普通、私が初段を推薦する時には、「まだ初段の実力には少し足りない」という方を対象にする。それには意味がある。
画像でわかるように将棋の免状というのは、結構立派だ。桐箱に入っていて、取り出して広げれば、横が1メートル近くある。つい、額縁も買いたくなる。そして、この将棋の免状というのは、持つと、つい他人にしゃべりたくなる。「初段になった・・」。今回の方も、会社で同僚に見せびらかせたらしい。何しろ、初段と言っても柔道や剣道と違って、頭脳ゲームだ。「俺は頭がいい」というような気になる(錯覚)。
ところが、実際には初段には僅かに実力が足りないわけだ。そうすると、昼休みに会社で指すといっても、うかうかできないわけだ。「有段者」という重みが付いて回る。そうした場合、その「免状有段者」はどうするか。二つに一つだ。1.人前で有段者として恥ずかしくないように努力(勉強)をして、免状に腕前を追いつかせる。2.免状を記念品として、もう指さないことにする。
本当は、知人に渡す免状の桐箱を開けて、中身を確認するなどやりたくなかったのだが、一応、仲介者として確認したわけだ。ずっと以前のことだが、大問題があった。名前が違ったわけ。書き違えである。そして、誰のミスかで連盟ともめたわけ。申請書のコピーがなかったので、身の潔白が証明できず、困った。その時は3文字の方で、「○△ 勇さん」というのを、「○ △男」となっていたのだ。
ところで、この免状は最後に三人の署名が入っている。三番目の渡辺竜王は、免状を書くために必死に習字の練習をしているようだが、「習字は一日にして成らず」ということがよくわかる。そして、さらに署名を良く見ると、連盟会長の署名が一番大きい。”日本将棋連盟”という文字よりも大きい。そんなものなのだろうか。もっとも署名は右の人から書くのだろうから、相対的大小は左側の人のせいなのだろう。
ところで、私は既にこの免状を三枚も持っている。二段、四段、五段。いずれも、これで免状は最後だと思いながらも、そのつど将棋連盟に寄付をしている。そして、ある将棋雑誌の出題コーナーにトライした結果、さらに上の段位の免状を申請できる権利を取得している。ただし、相当高額。親方株みたいに六段位を後で他人に売れればいいのだが、そんなことはできない。そして、実は、どうせ申請するなら、羽生善治さんと谷川浩司さんの署名が免状に並ぶ日をずっと待っているのだが、その機会は長く訪れていない。そして、私以外にも、同じことを考えている人がいることもつかんでいるのだ。
しかし、谷川・羽生という当代の人気棋士が竜王と名人を獲得した場合、次世代の星である渡辺明竜王の署名がなくなってしまうわけだ。それももったいない。そこで、もう一度免状の署名欄をよく見ると、実際には3人が署名していることがわかるではないか。となれば、両巨頭と渡辺明竜王の3人の名前が並ぶことは可能のように思えてきた。そのためには、まず渡辺竜王には竜王防衛を頑張ってもらうこと。次に羽生二冠には順位戦で勝ち抜いて名人に復帰してもらうことだ。そして最後に谷川九段に期待するのは、・・・・
さて、9月29日出題作の解答。
▲1八金引 △同飛 ▲同金 △2九玉 ▲3七金 △1八玉 ▲2八飛打 △1九玉 ▲2九飛 △1八玉 ▲2八飛引 △1七玉 ▲2七金 △同と ▲同飛 △1八玉 ▲2八飛引 △1七玉 ▲1八歩 △1六玉 ▲2六飛 △1五玉 ▲2五飛 △1六玉 ▲2六飛上まで25手詰。
まあ、最後までつきあってもらってありがとう。ということか。特に5手目が妙手(というほどでもないけど、相対的にという意味で)。
この収束は、我ながら、どこかで見たことあるなあ、という感がある。玉方の1四歩がなくても詰むのだが、まあ、きりのいいところでおしまいにするため。
本日の問題は、初手逆王手問題。
6手目に気付けばスイスイ解けるはず。なぜか、初型の使用駒数13枚と詰上がりの駒数は同数になる。
解けたと思われたら、コメント欄に最終手と手数を記入してもらえれば、正誤判断。
正解です。もっと短い手数で詰めちゃった方もいるでしょうね。何となく出足が、ポン、ポン、ポン、ポンと進むので7手詰、あるいは9手詰みたいで、実は6手目に考慮が必要、というパターンです。
日本シリーズのスポンサーはJTで、儲けすぎ会社なので、無料でいいんです。
東京のJTビルでは、専用のホールで、しょっちゅう無料コンサート開いてます。
客席で見ていた棋士・・ある中堅棋士が言っていましたが、スター棋士や若手新進棋士の「斬られ役」というのも必要です、って・・
分からなかったのですが、なるほど、
1四と2四の香は歩だとダメなんですね。
関西に在住しているので、
日本シリーズ準決勝大阪大会、
森内18世対羽生19世(予定)を見てきました。
棋譜をご覧いただけば幸いですが、
イビアナの森内玉が9九から4七まで逃げ、
向かい飛車銀冠の羽生玉が8二から2三まで
逃げて投了(しかも4七玉が働いての詰み)、
という終始難解かつ激烈な大熱戦でした。
これだけでもお腹いっぱいでしたが、
対局終了後、勝者(森内18世)が
会場出口で観客1人1人と握手でお見送り、
というおまけまであって、将棋ファンなら
誰もが満足できるイベントだなあ、と
思いました。こんなイベントが
無料で良いのかな、と思ったり。
それでも、観客数が(私の概算ですが)
1,000人弱。少ない気もしますが、
こんなものなのかなぁ…。
とにもかくにも、もっともっとアピール
して知名度を増やせば良いのに、と思いました。
唯一の不満は、時間の都合もあるのでしょうけど、
対局後の感想戦の時間が殆どなかったことですね。
特に、対局が大熱戦で、敗着が何かも
良く分からない戦いだったので、尚更残念でした。
対局者のコメントも殆ど聞けなかったし。
「私が18世ですから勝って当然です」とか
言ってくれるかなあ、と期待したのですけどね。
…言う訳ないですね。
あとは、客席の中に、淡路九段、
東、浦野、長沼七段の姿がありました。
同業者なのに一般客と同じ扱いなのか…
などとも思ったりもしました。