夏の夜に『白蛇抄』を観て、さらに暑く

2013-08-01 00:00:24 | 映画・演劇・Video
暑い夜に、こんな暑そうなのを観なくてもいいものだが、エアコンの勢いで、DVDの在庫処理をボチボチ行っている。

1983年の公開作品。30年前である。主演の小柳ルミ子は30歳で日本アカデミー賞主演女優賞を獲得。若山富三郎はじめ、何名かの男優を相手に、裸体を披露して、汗だくを演じるわけだ。原作は水上勉だが、わけあって、彼の作品は一つとして読んでないので原作に忠実かどうかは不明。

小柳ルミ子が歌手として、とりあえず完成形になり、手持ちヒット曲多数を手にして、老後の心配がなくなってから、取り組み始めたイベントが女優業だったわけだ。しかし、この映画のあと、女優への道を進み始めたかといえば、そうでもなく、主婦業に進んでみたものの、またも方針転換。

案外、人生設計とおりに今は全国で公演を続けていて、意外に堅実なことになったのかもしれない。

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で映画の件だが、小柳ルミ子がフェロモンまき散らす謎の女になって、華厳寺の住職や、そのこども坊主、地元の刑事から寵愛されるのだが、結局、住職を成仏させ、刑事は流れゆく急流に突き落としてしまう。さらにこども坊主とは、泥沼関係を清算すべく、刃物を振り回して、どちらも失血死に至る。

まだ14歳だった仙道敦子が主要な少女役で、本作に最後のケジメを付けるのだが、失血死した二体のご遺体ともども、寺に付け火をしてしまう。本来は超重罪なのだが、八百屋お七とは異なり、未成年なので少女Aは有罪にはならない。そもそも少女Aを逮捕すべき村の刑事は滝壺の底に眠っているわけだ(華厳寺というのが滝を象徴したネーミングだったことに気付く)。

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夏の夜に、燃え上がる炎を観ながら、画面上に『完』とさらに赤い文字が浮き出してきた。

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