将棋戦国史(斎藤哲男著)

2013-03-30 00:00:49 | しょうぎ
sengoku『将棋戦国史』。副題を「天才棋士たちの系譜」として斎藤哲男氏の著書である。何しろ文章が冴える。だいたい将棋の解説というのは月並みなコトバを並べることが多いのだが、斎藤氏はそういうところに拘りがあるのか、読んでいて表現の下手さに胸を詰まらせるようなことはない。高尚にして、安易に崩れない。

それで、将棋史を「江戸」、「明治」、「関根対阪田」、「木村登場直前の嵐」、「木村義雄」、「大山対升田」、「大山時代の名匠」というように分類している。

そして、江戸の時代では「三家間の争い」、「家元対民間棋士」、「関根、木村、大山という勝組に対する多くのビッグチャレンジャーの苦闘」というような対立軸でみていく。

そして、争いは盤上にとどまらず、いつの時代もマスコミや政治家などを含めてややこしくなっていくもののようだ。

現在の棋界も、米長×中井という闘争の延長の中にあるのだろうが、この100年の歴史を振り返れば男子プロだって分裂してもおかしくないわけだ(現に囲碁界は分裂している)。たとえば、将来、名人と竜王の二冠を持った男が、「私、本日をもって独立します」とか言い始めて新団体を興して、名人位と竜王位を持って行ってしまうことだってあるかもしれない。かといって、名人を追放して名人戦の敗者に新名人を名乗らせるわけにはいかないだろう。

名人就位前に、「1年間、脱退しません」とかサインが必要になるかもしれない。


さて、3月16日出題作の解答。

q34


▲3一金 △2二玉 ▲3三歩成 △同玉 ▲4四銀 △2二玉 ▲3二金 △同玉 ▲1二竜 △2二銀 ▲3一金 △4二玉 ▲2二竜 △5一玉 ▲4一金 △同玉 ▲5二銀まで17手詰。

動く将棋盤は、こちら



今週の出題。

0330


手数のヒントはなしなので、ゆっくり考えてください。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。







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