屋那覇島購入でいまさら

2023-02-22 00:00:46 | 市民A
沖縄本島の北側にある屋那覇島の半分を中国人女性が購入したことで一悶着が起きている。話題に追加すれば、辺野古に近いということもある。

沖縄本島の北部は、すでにリゾート地として開発されていて自然環境も変化している。宮古島だって西表島もそうだ。辺野古については自然を守ろうという人たちも特に反対もしていない。屋那覇島に水源がないということがスパイ容疑の元のようだが、そもそも中国の人は、飲料水を買って飲んでいるし、生活用水は海水淡水化で十分なのかもしれない。

報道の中には、土地所有権が複雑ということが指摘されているが、沖縄の地面の所有権は明治時代に日本に組み入れられたところから、複雑さが始まっていて、米国統治をはさんでいて、さらに基地になってしまった土地もある。地元にはそういうことを取り仕切る人がいて、まとめた土地を売買するのも大変なはずだ。問題の土地は、なんらかの原因で既にとりまとめられていたということのようだ。

スパイ問題だが、国内にはスパイがたくさんいるだろうし、外国人の土地所有を禁止しても家やマンションの部屋を借りることまでは禁止できないだろうから。諜報活動はどうにもならないだろう。


話を変えて、中国人が日本の土地やマンションを買う件だが、いくつかのパターンがある。

まず、不動産投資目的。これは簡単な話で、お金を持っていたら何かに投資しようということで、日本人は今、マニラのマンションへの投資が熱っぽいようだが、それは安いから。中国人は日本が安いと思っている。

そして、太陽光発電用の森林買い。郊外の森林をみて、上の方が伐採され、パネルが並んでいて不思議に思うかもしれないが、森林の下の方は保安林になっていて簡単には売買できない。そのため、上の方だけが買われて、太陽光パネルが並び、発電された電気は電力会社が買い上げ、補填額は電力料金に上乗せされる。さらに山の上の方が伐採されるために、土砂が山の下の方や平地まで流出していている。

地元の不動産会社は、後でクレームになるので、中国人に限らず日本人が相手でも太陽光パネル用の取引はしないが、遠隔地の業者は気にしないだろう。

そして太陽光発電ブームは終焉し、最近は水資源用の土地を買い集めている。地下水を集めて中国に輸出するのだろう。チベットの方から都市部には水をタンクに詰めて送っているのだがそのうち枯渇するのだろう。温暖化で降雪量が少なくなるからだろうか。

そして、何より土地が欲しいようだ。共産主義なので個人の土地所有権がない。使用権があるのだが、独裁者の一言で立ち退かなければならない。ソ連がロシアになるときには使用権をもって所有権にしている。

つまり、なんらかの体制が変わると、すべての財産がなくなって、フランス革命の時に貴族がぼろを身にまといポケットに隠した宝石を抱えて英国に逃げ伸びてフランス語教師として薄給で飢えをしのいだというようなことになりかねない。

それで、異国(例えば日本)の縁者に頼んで地面やマンションを確保するということになるようだ。

私も二年前に宅地+旧家+農地+山林という厄介な相続財産(いわゆる負動産)を5年越しで売却したのだが、不動産業者は「太陽光パネルはNo」ということだけの条件だった。売れない土地は全国に大量にあるわけで、外国人が「その土地、買いたいデス」ということにれば、あっという間に商談が成立していくはず。やはり相続税の土地物納を優先的に認めてくれれば国有地が増えるが、それでは固定資産税が取れないということなので政策にはならない。

日本人が金持ちになるということが一番の解決策なのだろう。今の貧民化政策では「買ってくれるうちがまだ花」ということかな。