年越し蕎麦演義

2019-12-31 00:00:13 | あじ
年越し蕎麦はいつ食べるべきかという話から。

大みそかのいつでもいいということらしい。ただ、年を越して、または年をまたいで食べるのは縁起が悪いとされているようだ。つまり、いまどき男女二分割という時代遅れの歌謡ショーで、プロのシンガーの腕前をシロート審査員が採点するというわけのわからない結果が発表になる頃には食べ終わっておきたい。蕎麦を茹でた鍋や食器を洗うのも翌年にまたがってはいけないだろう。

「年の初めに起こったことは、その年に何度も起きる」という格言もある。できれば一年中、洗い物をするのは避けたいだろうか。

ところで、なぜ蕎麦を大晦日に食べるのかというと諸説ある。

長く細い形から「長く細く生きられるように」・・(うどんだと太く長く生きられそうだが。)

切れやすい特徴から「一年の厄や悪い縁を切って、次の年を迎える」。

蕎麦と傍をかけて「末永くそばにいられますように」

やせた土地でも育ち、強い雨風にも負けないので縁起が良い。

昔の金細工職人は蕎麦粉の団子で、細工中に落ちた金粉を回収していたので金運がいい。

というような説らしい。

ただし、私が知っている話は「縁起物」の話ではなく、実際の江戸の商家の話だが、大晦日まで営業を続け、午後になったら大掃除を行い、夜になったら一同で蕎麦を食べて、お開きとして、奉公人は実家に戻って1日とか数日の正月休みを過ごすことになっていたそうだ。そして月の給金の他、モチ代としていわゆるボーナスを配るのだが、店によっては、モチ代を渡すと、正月が明けても帰ってこないことがあるため、正月が終わって帰ってきた奉公人にだけモチ代を渡していたそうだ。
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