歯ブラシも泡の時代?

2018-04-05 00:00:23 | マーケティング
先日、ある会社の株主総会に出席したら自社製品の袋詰めをいただいた。中に目新しい製品が入っていた。

『泡が出てくるハミガキ』

思えば、ハミガキは、いにしえは粉だった(はず)。その後、チューブになった。今でも99%の人はハミガキチューブを絞っているのではないだろうか。新製品は次々に登場するのだが、すべてチューブに入っていることが前提だったはず。

hamigaki


ところが、新製品は、『泡』である。使い方はボトルの裏側に書かれているのだが、まず舌の上に500円玉程度の泡の塊をのせる。泡状の石鹸とは異なり、頭をプッシュするのではなく、ボトルの中央を押すわけだ。プッシュ式の醤油と同じだ。実際にやってみると、500円玉のサイズというのが難しく、つい大量に出てしまう。

次に口の中でグチュグチュ10秒である。この泡ハミガキの最大の効用は、舌をきれいに洗うことのようだ。舌の汚れは口臭の最大原因である。つまり口の中を口臭防止の泡でいっぱいにするわけだ。

その後、普通に歯ブラシでゴシゴシと歯を磨けば終了。水か湯で口をすすげば終わりだ。

ところが、実は大きな問題があった。私は電動歯ブラシ派なのだ。10秒グチュグチュまでは問題ないのだが、そのあと電動歯ブラシを作動させると、口の中が一挙に泡だらけになる。さらに歯磨きを始めるとさらに泡の体積が増えてくる。何しろ高速でブラシが動くので泡がとめどもなく大量に増殖する。結果として泡で窒息しそうになってしまうわけだ。

ところで、この会社は長い期間、一株当たりの配当金を増加し続けている優良会社なのだが、実は株価も上がってきているため、投資利回りという面では、常に上昇しているわけではないことに留意が必要だろう。