中秋または仲秋の名月から三連月

2017-10-24 00:00:28 | 市民A
旧暦8月15日の夜の月を「十五夜」と呼ぶ。今年は西暦10月4日だったが、空は曇り。5日は深夜に数分間、薄雲の間から登場したがまた見えなくなった。実は本当の満月は10月6日だったそうだ。

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これを撮影しようとするのは、なかなか難しい。普通に一眼カメラに望遠レンズを付けて、AUTOモードで撮影すると、太陽のように光の塊になってしまう。このため、手動にしてしぼりやシャッター速度を調整するのだが、試行錯誤的になる。

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しかも10月5日の日は雲の間から顔を見せた時にはかなりの上空方面だったので、迎撃ミサイル発射のように上を向いての撮影になる。三脚を上向きに置くのは急には難しい。そうなると、ただでさえ手ブレ厳禁なのだが、上を向いて重たいレンズを取り付けたカメラを両手で持って体が震えないというのは至難の技術となる。体も揺れ、手も震えるということになるのが普通だ。うまくできる人は体操学校に入って五輪を狙った方がいい。しかも月が見えたのは1分間ほどに過ぎなかった。

そして、この月には「中秋の名月」と「仲秋の名月」という二つの書き方がある。「中秋」というのは「秋の真ん中」という意味で、旧暦では7、8、9の3ヵ月が秋であり、その秋の真ん中という意味。一方、仲秋というのは7、8、9月の秋を三分割し、初秋(7月)、仲秋(8月)、晩秋(9月)として、その8月のことを指す。つまり8月の月という意味だ。

さらに、うっかり見逃した人のために、再生機能が付いている。十三夜というのがある。旧暦9月13日(今年は11月1日)に見える「十三夜」。見える大きさは13/15なので9割位。

さらに、それを見逃した人には、もう一回再生チャンスがある。「十日夜(とおかんや)」といって、10月10日(今年は11月27日)の月だ。もちろん見える大きさは10/15なので6割位だが仕方ない。東日本や東北地方で冬の始まりを覚悟する夜だ。

もちろん三つの月見をすべて行えば、良いことが起こるはずだが、そもそも普段から何も努力しない人には、根拠もなく良いことが起こるはずはないのだ。