醸造家の夢

2017-08-11 00:00:59 | あじ
ビールシリーズの続き。

COEDOビールの在庫が尽きそうになったところで、運よくSUNTRYのプレミアムモルツのさらに上級品である「MASTER’S DREAM」が一箱贈られてきた。

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副題が「醸造家の夢」。

「醸造家の夢」とは大きく出たものだ。「夢」というのは、実際には実現されないからこそ美しいのだ。

ボトルは二種類で、無濾過タイプと普通の濾過タイプの二種。

無濾過タイプのビールは、大手はほとんど出荷していないが、原因は何なのだろう。味が一定しないからだろうか。もともと、同じ会社の同じ製品だけを飲み続ける人はどれ位いるのだろうか。まったく見当つかない。自分では、飽きないようになるべく違うブランドを混ぜて買うのだから安全であるなら多少の品質のブレは逆に好ましいのだが、資源ごみの日に他人の空き缶を確認すると、同一ブランドを飲み続ける人が多いことに気付いている(特に「金麦」がおおいような気がする)。

で、サントリーはビールに限れば、「モルツ」「プレモル」の2種類で特に普通の「モルツ」はほとんど売られていないのだが、個人的には普通のモルツの方が、味が薄くて飲みやすい。そしてこのMASTER’S DREAMの無濾過タイプも味が柔らかくてリッチな気分になる。最近、ビール類が売れないというのも、食品を工業製品のように大量生産するという方式が、人間の舌に合わなくなってきているからではないだろうか、と仮説を立ててみる。

で、この20本を飲み干すと、ビール在庫がなくなってしまうのだが、・・・ビールの雨でも降らないかな。醸造家の夢じゃなく、愛好家の夢。