ブランコ通りで蕎麦を食べる

2017-06-30 00:00:08 | あじ
先日、国立に行くことがあった。国立とは「こくりつ」ではなく「くにたち」。中央線の西の方だが、都心からは特急があるので時間はあまりかからない(が、私は南武線で立川に行って一つ戻った)。駅の南に一橋大学がある。国立だ。なにしろ、国立と国立が同じ文字なので、詮索するときに困ってしまう。国立の美術館をさがそうとすると、国立近代美術館などがずらっと並んでしまう。

そしてその学園通りの裏側に細い路地があるのだが、そこに誰かが名前をつけた。

ブランコ通り。

公園のブランコなのだろうか。西部劇ではブランコとは保安官が犯罪者の首に縄をかけてブランコ遊びをするのだが、国立ではどんなブランコがあるのだろう。と思って事前に調べてみると、ブランコ=白という意味らしい。カサブランカだと白い城という意味だ。

いくら調べてもブランコはないそうだ。

blanco


しかし、ビリーバンバンというフォークグループが「白いブランコ」という曲を歌っていたような記憶がある。調べると、作詞は女性の方で、現在は海外に居住されているそうだ。やはり詞は「白い白いブランコ」で終わる。知っていれば、「赤いブランコ」にしただろう。

そして、ブランコ通りは超ミニだった。横浜の大倉山にエルム通りというのがあって大理石が使われていて白の統一感がある。が、ブランコ通りの各店舗が白いわけでもない。


しかも短い通りを歩くと、シャッターがあった。そしてそのシャッターの二階が蕎麦店だった。つまり一階がシャッターになったということだ。


そして階段を登ると蕎麦店になる。

基本的に東京の西側には「奥多摩蕎麦」とい大ブランドがあり、どの駅にも蕎麦屋がある。ここの蕎麦は山形蕎麦だそうだ。徹底的に奥多摩蕎麦と戦う姿勢だ。

そして、この店の店長は、注文が入ったら何をするか。

yamagatasoba


わさびを摺り始めるわけだ。

季節の天ぷらと蕎麦の定食を頼むとさっそくわさびが摺られる。そして10分ほどで完成。

天ぷらは、ナス、かぼちゃ、ピーマン、ニンジンの4種類。

そして問題の蕎麦だが、好みの問題はどうしても食について書くと避けられないが、蕎麦なのに長くない。5センチぐらいかな。しかもつるつるじゃなくボソボソ。味は古典的というべきかな。舌にふれる感じが、わたしにとっては心地よくないわけだ。もちろん人それぞれ。

天ぷら用の天つゆとそばつゆが別なのがうれしい。長く続いてもらうと、東京に住む山形人の心の拠り所となるかもしれない。(山形人じゃないので、これが山形蕎麦というものかどうかは不明だ。