詰将棋をめぐる棋士の戦い

2017-06-24 00:00:00 | しょうぎ
連勝中学生藤井四段の連勝がどこまで続くのか。27勝目が6月17日の藤岡アマ戦、28勝目が21日の王将戦の澤田六段戦。ついに史上最高連勝タイ記録になる。そして26日に竜王戦の増田康弘四段戦がある。決勝トーナメント1回戦で藤井四段の対局料は46万円。世間では29連勝がかかっていると大騒ぎになるのだろうが、・・・


実は藤井四段と増田四段とは「詰将棋」に関して考え方が正反対なのだ。

藤井四段:「詰将棋で強くなった」

増田四段:「詰将棋は解かない」

言い換えれば、将棋を定跡の研究など前から考える方がいいのか、あるいは詰将棋というような最終盤から考えた方がいいのか、という戦いなのだと思う。

将棋に限らず、考え方には「演繹法と帰納法」とか「左脳型と右脳型」というように前から考えるか後ろから考えるかというのがあってゴルフでも応用が利く。

本ブログの読者は詰将棋肯定派の方が圧倒的に多いと思うわけで、是非、藤井四段の勝利を応援したいと思うわけだ。

しかし、私的には「詰将棋を創る派」であるわけで、細かな希望としては、「詰将棋を解く人が増えるとともに、詰将棋を創る人が減少する」ことを期待してしまうのだが、ちょっとゆがんでいるのだろうか。

さて、6月10日出題作の解答。




▲5八金 △同と ▲5九銀 △同と ▲3九銀 △4九玉 ▲4七飛まで7手詰。

動く将棋盤は、こちら

なお、ヒントの三次方程式を解いた方の答え合わせに因数分解法だけを文末に掲示します。カルダーノの公式はご自分で答え合わせをお願いします。方程式の解は3つあります。


今週の問題。

0624m


ヒント1は、「持駒は終局図には存在しません」

ヒント2は、総手数と総駒数の差の三乗からカミナリ数(56)を引いた数字は総手数と盤上駒数と持駒数の積と等しい。

kisuu


解けた!と思われた方は、コメント欄に最終徒と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

insuu