エスカレーターの乗り方(左右どっちあけ?)

2017-04-13 00:00:56 | 市民A
エスカレーターに乗ると、東京など東日本では左側に立って乗り、歩いて(あるいは走って)上ったり下りたりする気忙な人のために、右側を空ける。一方大阪を中心とする地域は逆に右寄りに立ち、左側を空ける。

これについて、いろいろな説があるのだが、実際に世界各国では大阪方式の方が多いそうだ。東京方式は、英国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなどらしい。クルマの左側通行国という説もあるが、例外が多いそうだ。

さらに、一国の中で右と左の両方があるという国は他にはないそうだ。

実際には、右左混在問題はさらに複雑で、新大阪駅は東京方式である。

また岡山は、もともと大阪派だったのだが、若い人に東京派がいて、特にイオンモールなどは、左右入り乱れて、事実上、エスカレーターを歩くことは困難な時が多い。

中京地区、特に名古屋の状況といえば、右空けの東京方式だ。では境界線はどこなのか。

この一年で安土城、岐阜城、清洲城などに行ったのでそのあたりのJRの駅で観察していたのだが(駅のエスカレーターでスマホ撮影をするのは、危険が高いので証拠は残っていない)、まず西の方からいうと、神戸・大阪・京都は左空けであり、さらに米原駅も左空けである。一方、名古屋から西に向かうと、清洲、岐阜は右空け。つまり、米原と岐阜の間に境界線があることがわかった。

その間には何があるか、というと東と西を二分する大事件があったことに気付くわけだ。

慶長5年9月15日。東軍と西軍が激突した関ヶ原古戦場である。

そこが東西の文化の断層地帯なのだろう。


それでは、関ヶ原駅で確認したらどうなのだろう。

残念ながら下車したことはない(エスカレーターがなかったら笑いごとだ)。仮説が正しいとすると、左右混在しているはずだ。