格差是正は、議員の重みを変えて

2013-12-10 00:00:29 | 市民A
現状の一票の格差は、「違憲」であるということに、ようやくなったようだ。農村に厚く、都会に薄くというのが、長い間の保守政治の温床だったのだが、TPP問題も含め、やっと近代国家に向かうのかなと思う。

とはいえ、やっかいなのが一票の格差の是正問題。根本原因は、都道府県別の人口が偏っていて、さらに人口の移動は続いていて、格差は拡大方向に向かうということ。さらに、すでに小選挙区や参院の県別議席数は最小単位の1名になっているところも多いし、この1名に対して比例配分していくと、人口の多いところはもっと議席が増え、結局巨大な議員数になり、議員会館も不足するし、議場そのものも入れなくなり、国会議事堂を建て直さなければならなくなる。

さらに、1人枠というのは、本来、投票した票が無駄になる死票が多くなることになるという欠点がある。

具体的には、衆院の一票格差は1:2.4程度。参院の選挙区は1:5程度である。


ただ、こうした矛盾の背景にあるのは、「議員は一人一人が平等である」という前提だからだ。言い換えれば、「議員が平等になるから、有権者が平等ではなくなる」ということ。

ということで、議員の重みを変えてしまえばいいのではないだろうか。

たとえば、一票の格差が大きい参院の方で考えると、鳥取選挙区は定数が1、有権者数は48万人。格差最大の神奈川選挙区は定数が4で有権者数が740万人。東京選挙区は定数が5で有権者数は1087万人。鳥取の1を基準にすると、神奈川は15名、東京は22名の椅子が必要になる。だいたい、全国では総有権者数を48万人で割れば近似値が出る。217である、比例区を廃止したとしても、3年毎の二組あるので、434の椅子が必要。1.8倍位の椅子が必要だ。椅子の幅を小さくすると猪木議員が座れなくなるだろう。

となれば、たとえば、比例区を廃止し、1回の総議員数121議席を基準に全国平均の1票が背負う票は87万票。これを基準にして、鳥取選出議員には、1人0.55票。神奈川選出議員には、4人に各2.12票。東京選出議員には、5人に各2.50票のようにすればいいのではないだろうか。

有権者数の数で割るというのは、国民の一人一人の権利ということであるが、投票意欲を加味するならば、有権者数ではなく投票数で議員に持ち票比率を配分するということも考えられる。

この方式なら、衆院でも使用可能だし、定数削減も、たいして悩む必要もないのだと思う。
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