ひっかかる

2013-09-14 00:00:55 | しょうぎ
6ヶ月ほど前、多忙のため、あまり詰将棋を作れなかった時期がある。そのせいか、最近、詰将棋パラダイス誌に登場する機会が激減。現在は、再開したのであまり気にしていないが、9月号には、6月号掲載作の解答と、解答者の一言メッセージが記されている。解答は、▲1三金、△1一玉、▲2三桂生、△同角、▲2二金まで五手詰。難しくはない初歩的両王手問題。

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しかし気になったのが、読者コメント。

Sさん:おおたさんの作品にはいつもひっかかります。

編集部:私もいつもひっかかるのですが、本作は比較的素直な類だったと思います。


この「ひっかかる」という単語の感じが、ちょっとひっかかる。単に、ひっかかるっていうなら間違いやすい問題と言い換えてもいいだろう。ただ、「(心に)ひっかかる」という意味だったらどうしよう。

三省堂新明解国語辞典第六版によると、ひっかかるには4つの意味がある。

1.先に進めない状態になる。 虫がクモの巣に・・・。胃の検査に・・・

2.相手のしかけた計画にはめられる。 悪徳商法に・・・。謀略に、・・・

3.納得できない点があり気にかかる。 彼の一言が妙に・・・。死因に何か・・・

4.限界のところで必要な条件がかろうじて満たされ好ましい結果を得る。希望校に・・・


つまり、2の悪徳商法か3の不審な死体かどちらかか、ということだろう。

さらに、本誌にはこんなご意見もある。

Hさん:おおた氏にしては素直な手順。


やはり、心にひっかかる(不審な死体)といったことを言っているのだろう。


さて、8月31日出題作の解答。

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▲2八銀 △同歩成 ▲1八銀 △1六玉 ▲3四角 △1五玉 ▲2五金 △1六玉 ▲1四金まで9手詰。

動く将棋盤はこちら

残念ながら、昨年6月に出題済みの問題を再掲載してしまっていた。ファイル管理システムに穴があいていた。

(「穴があく」ということばにも意味が3つくらいありそうだ。)


今週の出題作。

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いたって一本道。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。