鶴丸城から持ち帰った謎

2011-02-03 00:00:09 | The 城
鶴丸城は薩摩藩島津家の居城であるが、元々天守閣はなく、したがって立派な天守閣を復元しようというような企てもない。あまり堅固ではない石垣で囲っただけの平城である。薩英戦争の時、イギリス艦隊は「城には天守閣があるはず」と勘違いし、近くの寺院に砲弾を集めたとも言われる。寺の住職にしたら、えらい迷惑な話だ。



現在も石垣には西南戦争の時の銃弾の跡が生々しく残ったままなのは、地元の英雄である西郷へのせめてものはなむけなのだろう。

本丸跡地には、歴史資料センター黎明館が建ち、二の丸跡には図書館、美術館、博物館などが建つ。その中で、「黎明館」に足を伸ばした。

そして、鹿児島県が産んだ有名人の紹介コーナーで幕末の英国留学生の中の最若年だった長沢鼎がカリフォルニアのワイン王になった理由とか調べることができたのだが、有名人の中に3人の同姓があることに気付く。

「東郷」である。東郷平八郎、東郷青児、東郷茂徳。(軍人、画家、外交官)

それで、元々は、きょうのエントリとして、「薩摩の3東郷」とかにして、さらっと書こうと思っていたわけだ。黎明館での記載事項を読んだ限り、3人のうち東郷平八郎については、戦国時代まで島津家と争った東郷家の出で、江戸時代は、島津家の家臣になっていた家系の出身ということはわかっていた

また、画家の青児は鹿児島から幼少時に上京したあと、女性遍歴の末、独特な画風に到達。そして、大戦終了時の外務大臣の茂徳については、先日のアジアカップで一夜にして国民的英雄になったL選手と関連させてシメようと思っていたのだが、数日前から調べ始めると、この東郷家の周りには、まったく関係がないような、さまざまな情報が関連しているような感じなのである。つまりバラバラになったジグソーパズルが散らばっているわけだ。

そして、そうとなれば、黎明館の隣の図書館にいって調査すればよかったのだが後の祭りである。

本気になると大変な話になりそうだが、とりあえず、来週にでも簡単にジグソーパズルを組み立ててみたい。

こんなパズル片だ。(平八郎、青児、茂徳、示現流、英国留学生、戊辰戦争、兄弟、祖父、甥、士族株、薩摩焼、朴)