重症だった!

2010-07-31 00:00:56 | しょうぎ
15年ぶりの復帰戦になった林葉直子さんの復帰戦の相手は中倉彰子初段。どちらのDNAも美人系なのだが、突然、40人の報道陣の前に登場した元女王の容姿は、かなりの健康上の問題を思わせるものだったのだろう。

よく、女性向けの身の上相談で、不倫に悩む若い女性に対し、無責任な女性流行作家などが、「不倫をするのは、あなたの自由だけど、結局、精神的な安定を得ることができず、生活が乱れて、疲れ果ててボロボロになる覚悟が必要だわねえ」などと暴論をはいているのだが、不倫状態の40台の女性を知っているものの、そんなにボロボロには見えない。

単に、精神的なものではなく、かなり重病を抱えているようなイメージが漂う。だいたいプロの将棋には体力が必要だ。

そして、終わってみれば、中盤の終わりから急に失速。最後は1分将棋になると同時に、受けることを放棄して、簡単な即詰に仕留められてしまった。

実戦勘の不足を指摘する声もあるようだが、将棋の方も、重症のような気がする。勘の問題であれば、何手かの候補手を読んだ末、攻めか受けか間違えるとか、第一勘を指すとか指さないとか、そういうちょっとした選択の間違いという部類なのだろうが、たぶん、「手が見えない」ということに違いないなあ、と思う場面が多かったような気がする。




例えば、細かな筋はともかくとして、とりあえず辿り着いたのが60手目の局面。先手の7四馬にあてて後手が△7七竜と当てた場面。後手は、△3六桂の王手と△5七銀成が狙いで、先手は言うまでもなく▲4一馬が切り札だが、その手が王手ではないので、ここで先に馬を切ると負ける。

実戦では▲7五歩と、ちょっとありえないような緩い手を指してしまう。手持ちのいくつかの将棋ソフトでこの場面を考えさせると、▲6三角(打)という攻撃的な手を読む場合と、▲6四馬という受け切りを狙う手を選ぶソフトがあるのだが、どちらでも一局である。▲6四馬は受け切れないと酷い目に合う手で、指しにくいと思われるが、少なくとも▲6三角を打つべきだったように思える。

そして、事実上の最終手となった65手目の▲5五角打だが、簡単に詰まされてしまった。1分将棋になったばかりだが、少なくとも第一勘で▲3七銀打が見えていれば、他の手が読み切れなければ▲3七銀打に戻ってきて、結局、受けが続き、すぐに負けるようなことにはならない。

今後のことだが、本格復帰するためには、最低1年間は、リハビリが必要とは思うが、それは公式戦のような真剣勝負でなければ使わない脳の奥の方のトレーニングということになるのだろうから、機会を得ること自体が難しいのかもしれない。案外、男性独身プロ棋士に入門し直して、100局くらい指し込んだ方が早いのかもしれない。ただし、たぶん、次の恋は生まれないだろう。


さて、7月17日出題作の解答は、こちら


本日の問題。



嫌いな人の多い入玉問題で恐縮。ヒントは、本棚の整理整頓というか、・・。

玉型の6七歩には、余詰防止の意味もある。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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