サバイバルキット?

2009-11-13 00:00:26 | マーケティング
kitbox新型インフルエンザは、米国ではオバマ大統領が非常事態宣言を発するように1000人を超える犠牲者が出ている。日本は米国の人口の3分の1強なので、同じ比率なら400人になるわけで、現在は、その10分の1。ワクチンが間に合うか感染者の増加が米国水準になるのか時間との争いになっている。

とはいえ、もし、ウイルスの型が大きく変わらないとすれば、来年の春にはワクチンの製造が追いつくだろうと言われている。そうなると、ピークアウトするのは患者数というだけではなく、もう一つある。

マスクや消毒液などの抗ウイルスグッズである。既に、かなり市場には過不足なく流通しているように思うが、あちこちに大量在庫が眠っているとの噂もある。

もちろん、もっと強毒性のウイルスが出現すれば、スリーピング在庫が一挙に宝の山になるのだろうが、あてもなく待つわけにもいかない。


そういうこともあり、手提げカバン風のサバイバル用品の詰め合わせセットが手元にやってきた。『14』と印刷されているのは、14日間のサバイバルを意味する数字らしい。

kits箱をていねいに開封すると、さまざまな小道具が登場した。

 ・マスクA・・・N95というタイプ。これが14枚。鳥のくちばしみたいなタイプ。
 ・マスクB・・・普通よく見るタイプのマスク。
 ・手袋・・・20枚入りが2袋
 ・雨用カッパ2枚
 ・ゴーグル
 ・消毒用ジェル
 ・消毒用ジェルのホルダー
 ・手引書(小冊子)
 ・DVD版の使用マニュアル

一たん、箱から全部出してみたが、DVDを見ることで済ませることにして、またすべて箱の中に戻す。

woman1で、DVDを見ていると大変なことになっている。要するに家族に患者が出たときには、ビニールカッパを着て看病することになっている。マスクも患者と接する場合はN95型で、一般的な外出は普通のマスクらしい。マスクはスキマがないようにマニュアル通りに着用しなければならないので、全身防御をするためには、7分くらいかかる。

さらに驚いたのは、防御服を脱ぐ手順までマニュアル化されている。カッパは腕を裏返しに脱ぎ、丸めて捨てるらしい。4分かかる。DVDでモデルになっている男性は、スース姿のまま全身防御を行っているが、そんな姿になるシチュエーションってあるのだろうか。

営業マンが、顧客周りをするときに、自社ビルの中で7分かけて着用し、相手のビルの一階で4分かけて脱衣の上、商談が終わると、ビルを出る前に7分かけて着用し、自社ビルに帰ってくる。そしてまた4分かけて、・・・

width="180" height="308" border="0" alt="man1" hspace="5" class="pict" align="right">とりあえず、自宅の備蓄にしておくかどうか、ちょっと悩んでいる。

お歳暮がわりに誰かにあげちゃおうかと、値段を調べてみると、メーカー(安全靴で有名なミドリ安全)のHPでは定価4800円らしいが、ヤフオクでは1500円で出品されているようだ。

中にはいっているものを一つずつバラで買った場合がヤフオク価格なのだろう。まとめて箱に詰めて4800円で売るとは、なかなかの商売人だ。