中国株はジェットコースター?

2007-05-09 00:00:47 | MBAの意見
9252050c.jpg5月8日は、仕事で、一日に何回か高速バスに乗った。ちょうど夕方、あるターミナル駅から私の乗ったバスが走り出すと、ある証券会社の前を走り抜けたのだが、店頭のテロップ表示に「本日、深セン市場、大幅・・・」と読めたのだが、最後まで読むことができなかった。「大幅・・・」とは?たまたま、一日中、パソコンをチェックできない環境(というか暑過ぎて、かつ五月病で気力が戻らず)で、大幅に高くなったのか、大幅に安くなったのか、全然わからなかったわけだ。実は、深センB株で最も有名な深セン万科企業という不動産ディベロッパー株を持っていて、特にこの数ヶ月で爆騰中だったのだが・・

帰宅後、チェックすると、深センB株(B株というのは主に外国人が買える市場)と上海B株がたいへんなことになっていた。5月8日だけで上海Bは前日比9.3%アップ、深センBも8.9%アップである。しかもどちらの市場も値幅上限が10%なので、ほとんどの株が値幅制限いっぱいまで上昇したことになる。

9252050c.jpgグラフを見ればわかるが、どちらも1年で株価は2~3倍にもなっている。世界連鎖株安の後遺症はまったく残っていない。一方、香港市場では、まだ連鎖株安のショックから立ち直り切ってはいないようだ。中国株の主役は香港から本土にうつっているということだ。

そして、株式の暴騰により、慌てているのが当の企業で、各社、自社の株が騰がったことに対して、コメントを出している。例えば・・


世紀陽光、株価上昇について説明 07.05.08

世紀陽光(8276.HK)は7日、同日の株価の上昇と出来高の増加について、その原因となるような材料が見当たらないと説明している。開示すべき買収・売却に関する情報もないとしている。【出所】香港証取サイト上の公告(2007/05/07)


他の企業もそうだが、「自社の株価が上昇していることに、心当たりはない」ということだ。

それって、バブルじゃないかな。

9252050c.jpgまた、さきほど書いた深セン万科企業は、都市開発だけではなく、ニュータウン建設も事業展開中である。いわゆるホワイトカラーのベッドタウン建設で大当たりをしている。これも不動産バブルの様相である。

そして、すべての歯車が同じ方向に回り続けることができるとも思えないし、2008年夏の北京五輪特需は、一年前の2007年夏で大型発注が一段落するだろうから、その辺がピークということも疑っておかなければならないだろう。

また、気になるニュースもあった。

バフェット保有のペトロ株、株主が売却に反対 07.05.07

中国石油天然気(0857.HK)の株主である米投資会社バークシャー・ハザウェイは5日、株主総会で同社株1.3%を売却する議案を否決した。ダルフール紛争などが問題となっているスーダンに、中国石油天然気の親会社である中国石油天然気集団公司が投資をしていることを理由に、一部マスコミや株主から中国石油天然気の株式を売却するよう求める声が上がっていた。このため、バークシャー・ハザウェイの会長兼最高経営責任者(CEO)である著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、全株主の判断に委ねることを決定。最終的に98%の反対票で否決された。【出所】「明報」(2007/05/07)

慾で目が見えなくなりつつあるということか。


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