千葉涼子女流王将タイトル防衛記念詰将棋

2006-06-20 00:00:14 | しょうぎ
d575f9c6.jpgまず、局面の駒の配置が「チ・バ」って何?

もしかして「千葉?」

6月13日東京で行われた、女流王将戦五番勝負第五局。千葉涼子女流王将が挑戦者の中井女流六段に勝ち、3勝2敗でタイトル防衛に成功。負ければ肩書きも王将から三段に急降下、そして収入も急降下。途中○●●○○の経過は、タイトル失冠と誰しも思っただろうが粘った・・・

そして、なぜ、記念詰将棋が・・

実は、妙な理由がある。

本来、この妙な形の駒の配置の詰将棋は「曲詰(きょくづめ)」という。文字や形を表現したもので、この「チ」と「バ」の2題のように「初形」を文字にする場合と、最後に詰め上ったところが文字になる「あぶりだし型」とに分かれる。どちらが作図上難しいかは、何ともいえない。まあ、今まで作ったことはなかったのだが、ある事情で創ることになった。

実は、その事情とは千葉さんとは何の関係もない。ず~と以前、3年間千葉の学校にいたことがあり、毎年、東京地区の全体同窓会があるのだが、将棋好きのアマ高段の友人から相談があったわけだ。その方は、今年の幹事に名前を連ねているそうだが、何か30分間の時間つぶしタイムがあるらしく、「余興」を探していたわけ。最初は、将棋部の現役部員と対局という、恥知らずを考えていたらしいが、色々と師匠筋の違いとか難しい話になるのは必定。

だいたい、私自身は、同窓会に出る気がないので、その友人が一人で解説できるように、「詰将棋の展示でも」ということに酒の上の話が進んでしまった。といっても、余興なので、その学校の地名である「千」「葉」というのを文字にしてと口走ったのが命取りになり、しかたないので早めに作ってみたわけだ。

ところが、

企画はとりやめになったらしいのだ。宙に浮く「チ」と「バ」。成仏できず。

で、無理やり棋界きっての才媛、千葉涼子さんのためということになったわけ。

ところで、千葉さんは、残念ながら数年前に結婚し、元の碓井涼子さんから千葉涼子さんになってしまった(旦那は若手棋士なのだが、「碓井涼子の夫」と呼ばれるのが嫌で、新妻に苗字の変更を迫ったそうだ)。もし、先に「ウ・ス・イ」という詰将棋を創ったのに、名前が「チバ」に変わったら、・・・ それこそガッカリだ。

その場合どうすればいいかだが、自分の魅力に自信があるのなら、チョッカイ出して、離婚に追い込むのが早道だ。が、ナンパの自信がないならば、元女流名人&中原元名人の元恋人&元ミステリー作家&元豊胸手術を受け&写真集を出版した、元警察官の娘で現在タロットカード占い師の38歳の女性を相手に、練習してみるのがいいかもしれない。

さて、詰将棋の方だが、「チ」の方は短い。普通の捨て駒一回。「バ」の方は途中の香打ちが、限定打となることに注意が必要。どちらも芸術的ではないのが残念。どちらも双玉型にして、飾り駒なし、というところにこだわりだけはある。

1問だけでもわかった(と思った)方は、手数と最後の手をコメントの方へ。「チ」の方の解答は早めに発表(解説)予定。

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