濃さ日記

娘もすなる日記(ブログ)といふものを父もしてみんとて・・・

流転の王妃・最後の皇弟

2005-01-20 01:52:04 | Weblog
「多久ノロジィ」に刺激され、正月にBSで「流転の王妃・最後の皇弟」(再放映)を観ることにした。
ラストエンペラーの弟、愛新覚羅溥傑とその妻、愛新覚羅(旧姓、嵯峨)浩との波瀾万丈の人生はドラマティックそのものだから、それをなぞっただけでも、どんなドラマにも増してドラマティックな作品になる。
この映像作品を観て、ラストエンペラーを支えたのは、弟の溥傑の力が大であったこと、戦後の日中国交回復は、夫妻と長女慧生の家族愛が周恩来の心を動かしたのが、きっかけだったことを再認識した。
それにしても、満州国というのは何とスリリングでミステリアスな国家だったことか! 戦前の多くの日本人はその媚薬に酔いしれていたのではないか。そして、そうした妖しい雰囲気作りには、男装の麗人、川島芳子も一役買っていたようにも思えるのだが。

流転の王妃・最後の皇弟
川島芳子

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2 コメント

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満州国 (on)
2005-01-21 00:02:42
お初にお邪魔致します。濃さ日記、開局(?)おめでとうございます。遅ればせながら、ですが。

私も大好きです、流転の王妃。浩さんが書かれた原作も速攻読みました。こうも数奇な人生を辿った方を、私は知りません。満州国、本当に幻の国、ですよね。日本人の歴史上最大の野望だった気がします。新しい国を作る。まぁ、その野望はこっぴどく砕かれたわけですが。戦後、日本は完全に歯抜け状態だと思います。もっと誇りを持て!日本人!先人の偉業を無駄にするな!と叫びたい。あぁ、満州国建国が「偉業」って言ってるわけではないのです。あしからず。m(_ _)m
内なる満州 (osyamada)
2005-01-21 04:41:26
たしかに最近の日本人の心には、内なる満州=エロスもカオスもパトスもないですね。それを犠牲にして得た物質的繁栄も、いまや借金まみれで、このままだと、世界の三流国に成り下がっていくのではないでしょうか。まあ、細々とロボット作りでもして生計を立てるのが、性に合っているような気もしますが。

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