OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

ロシア版SBAS

2011-12-12 09:09:57 | みちびき
CANSPACEのメーリングリストで,ロシア版のSBASが打ち上げられたことを知る.

静止衛星Luch-5AにはKuバンドやSバンドの通信モジュールに加えて,SBASの
トランスポンダが搭載されており,GPSのL1周波数で,GPSだけではなく,
GLONASSの補正データも送信するようだ.

複合測位において,GLONASSの擬似距離精度がGPSより低いことは欠点だったが,
GPS+GLONASS+SBASで高精度の複合測位が期待できそう.

ただし,Luch-5Aは西経16度に配置されるらしい.
日本では受信できそうにないのが残念.(ロシアからも観測が難しいような?)

ところで,仕様書はどこにあるのだろう?

追記:
WAASの仕様では,メッセージタイプ1にPRNマスクとして,対応する衛星の
番号を放送している.GPSだけかと思っていたら,38番から61番のスロットが
GLONASSにアサインされていた.勉強不足…

WAASやEGNOS,MSASなどで,すでにGLONASSの補正データを配信している
衛星があるのだろうか?

WAASの仕様書がどこにあるのか,いつも忘れてしまうので,メモしておきます.

WAAS Specification: FAA-E-2892b
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古いAlteraのツール

2011-12-11 18:09:12 | FPGA
備忘録です.

Nios IIの開発手順を勉強しようと思ったら,何故かDE0-Nanoに付属しているDVDには
Quartus II 10.1しか入っておらず,Nios II EDS 10.1がインストールできません.

Alteraのサイトを探したのですが,11.0以前のツールがダウンロードできそうに
ありません.古いツールはサポートしないということなのでしょうか?

大人しく11.0に乗り換えれば良いのですが,強制されるのは何となく悔しいので,
フォーラムの投稿を漁っていたら,ftpサイトからダウンロードできることを知りました.

ftp://ftp.altera.com/outgoing/release

Alteraは,もっと判りやすいところに,このftpサイトへのリンクを貼るべきだろ…

すっきりしたので,心置きなく11.0をインストールします.(えー)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GNSSの将来像

2011-12-10 00:45:15 | みちびき
先週,ロンドンで開催されたENC(European Navigation Conference)2011
参加者を対象に,GNSSの将来像に関するアンケート調査が行われたたようです.

その結果が,下記のサイトからダウンロードできます.

ENC2011 live audience survey results

興味深いのは,近年のキープレーヤーとして,多くの回答者が地元の欧州ではなく
中国を選んでいること.将来のコンシューマー受信機で利用されるであろうGNSSの
順位も,GPS,GLONASSに次いで,Compassが挙げられています.

IOVも打ち上がったのに,可哀想なGalileo…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロントエンドの動作試験

2011-12-09 21:04:33 | FPGA
DE0-Nanoに繋ぐ前に,ソフトウェア受信機でフロントエンド基板の
動作を確認しました.

ユニバーサル基板で簡単なアダプタを製作し,オプティマイズの
カメレオンUSB FX2で,IF信号データをPCに取り込みます.



何の問題もなく,綺麗な信号が受信できています.
中間周波数は4.1304MHz.帯域は2MHz.
残念ながら,Galileoを受信するには,帯域が狭いです.




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フロントエンド基板完成!

2011-12-07 21:08:26 | FPGA
予定より1週間ほど早く,フロントエンド基板が実装されて届きました.
完成品を見ると,テンションがあがる!





アクリル板が邪魔になるかなと心配していましたが,問題なく合体.
なんだか受信機も完成きた気になりますが,そちらはこれからです.

追記:
RAKONのフロントエンドモジュールGRM7520のデータシートと,
フロントエンド基板の回路図をアップしました.GRM7520には,
SiGeのSE4110Lが搭載されています.

http://www.sensorcomm.co.jp/osqzss/fpga/grm7520/
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GPS+GLONASS受信機の中身

2011-12-04 22:37:21 | みちびき
コンシューマ向けのGPS+GLONASS受信機を調べていたら,
NVS社のNV08C-CSMを分解した写真を見つけました.





フロントエンドとして,MAX2769を2つ積んでいます.
片方がGPS,もう一方がGLONASSの信号を受信しているのでしょう.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンシューマ向けGNSS受信機

2011-12-03 10:39:36 | みちびき
Philip MattosによるGPS Worldの記事が興味深い.

Receiver Design: Consumer GPS/GLONASS

もちろん,測量用などでGNSS受信機はすでに存在している.
しかし,これをコンシューマ向けにワンチップ化するとなると,
また違った設計思想や技術が必要となる.

そろそろFastrax IT600の評価キットも在庫が復活したかな?
QZSSも受信できるので,自分でも測位性能の比較をしてみたい.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SAWフィルタ

2011-12-03 09:01:49 | FPGA
MAX2769を始め,最近のフロントエンドICには外付けでIF用の
フィルタを追加する必要のない製品が多いです.

しかし,微弱な測位信号を受信するためには,RFの段階で
携帯電話など,他のワイヤレス機器の電波をフィルタで
除去しておくのが好ましいでしょう.

GPS向けのSAWフィルタはDigikeyでも購入できるのですが,
帯域が狭く,GLONASSが受信できるかどうか,微妙なものばかり.

そこで,GPS/Galileo/GLONASS(できればCompassも)の周波数を
カバーしたSAWフィルタはないものかと探してみました.

murataのSAFEA1G58KA0F00が良い感じなのですが,Digikeyなどの
小売では扱いがないようです.

ふと,u-bloxのLEA-6シリーズがGLONASS対応だったことを思いだし,
何か情報はないかとデータシートなど調べてみたら,C04-6Hという
リファレンスデザインで,EPCOS社のB7839を使用していました.

これはDigikeyから購入できるのですが,フィルタとしてはGPS向けの
ようです.これでGLONASSが受信できるのであれば,murataのGPS用
SAWフィルタであるSAFEB1G57KE0F00でも大丈夫なのだろうか?

GLONASSの帯域は,1593MHzから1610MHz程度.やはり,これら
GPS用のSAWフィルタでは,1600MHzあたりで減衰してしまうように
見えます.

まあ,いざとなったら,フィルタ付きのアンテナを購入しよう.
TallysmanのTW2400は,ちょっと高価ですが,SAWフィルタを
内蔵しており,綺麗な信号を提供してくれるのでお勧めです.

追記:
Mini-Circuits: BFCN-1575+
ACE: A152-1588.65M2
Golledge: TA0638A
EPCOS: B9474

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Chinese Area Positioning System

2011-12-01 10:13:43 | ソフトウェア受信機
中国の衛星測位システムには,Compass(Beidou-2)以外にも
CAPS(Chinese Area Positioning System)というものがあるらしい.

Inside GNSS: CAPS - China's Regional Navigation Satellite System

信号はGPSとそっくりだが,搬送波はCバンド(約4GHz)を使用している.
ただし,システムとしてはGPSやCompassとは異なり,地上局からの
信号を静止軌道の通信衛星でベントパイプで地上に放送している.
つまり,原理としては,SBASの信号を利用した測位に近い.

この手法が優れているのは,新しい測位衛星を打ち上げることなく,
すでに運用中の通信衛星を利用することができる点にある.
さらに,DOPを改善するために,静止衛星の軌道を僅かに移動させ,
SIGSO(Slightly Incined Geostationary-Satellite Orbit)という
軌道に移動させている.

現在,2機の静止衛星と4機のSIGSOで運用中とのこと.
これでも測位精度として15~25m程度は得られるようだ.

中国,がんばってるなぁ.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする