OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

Nios IIでLEDの点滅

2011-12-17 20:57:38 | FPGA
Simさんの解説を参考に,Qsysを使ってNios IIでLEDの点滅に挑戦です.

Sim's blog:Qsysを使ってみた

とても丁寧な説明で,ほぼトラブルなくLEDの点滅までたどりつけました.
それでも2点ほど戸惑った場所があったので,備忘録としてメモしておきます.

(8)のJTAG UARTの追加では,Connectionsの接続以外に,IRQの接続と番号の
指定が必要になります.IRQのコラムが随分と右にあるので,編集後の画面の
スクリーンショットでは,見切れてしまっているようです.

 (クリックで拡大)

(10)のSDRAM Controllerの追加では,Nios IIのリセットベクタと例外ベクタを
設定する画像が,SDRAMのパラメータ設定の画像になってしまっています.
実際には,nios2_qsys_0の設定画面を開き,Reset vector memoryとException
vector memoryにSDRAM(sdram_0.s1)を指定します.

 (クリックで拡大)

これで,エラーが消えて,システムの生成に進むことができます.

ソフトウェアの開発でも,1点,つまづいた場所がありました.
Nios II Application and BSP from Templateを選んでプロジェクトを
生成しようとすると,Error Creating Projectのエラーがでてしまいます.

 (クリックで拡大)

このエラーは,Nios II Software Bilder Tools for Eclipseを起動する際に,
右クリックで"管理者として実行"を選ぶことで解決しました.

Altera Knowledge Center: Unable to create project. Failed to execute ./create-this-app --no-make

ちなみに,OSはWindows 7 Professional SP1 64bit,開発環境は
Quartus II 11.1 SP1になります.

さあ,次はNAMURUの相関器をNios IIに繋げよう.

追記:
毎回,Nios II Software Bilder Tools for Eclipseを右クリックで起動するのは面倒ですので,
常に管理者として実行するように設定しました.アプリケーションのプロパティから互換性の
タグを開き,"管理者としてこのプログラムを実行する"のチェックボックスをオンにしています.

Windows 7 Tips集:必ず管理者として実行するようにアプリケーションを構成する
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BOC(1,1)とCBOC(6,1,1/11)

2011-12-17 11:32:47 | ソフトウェア受信機
実装に戸惑ったCBOC(6,1,1/11)ですが,パワースペクトルを
比較すると,メインローブではBOC(1,1)と大して変わりありません.

BOC(1,1)でも受信できるはずだと試してみたら,あっさり
相関が取れました.BOC(6,1)との相関も取ってみましたが,
こちらはほとんど相関値が現れません.



相関波形が時間遅れ側で乱れているのは,マルチパスのせいかな?

CBOC(6,1,1/11)の特徴として,マルチパス抑制の効果が
高いとか,擬似距離精度が良くなるとか論文にでていますが,
そのためには十分に帯域の広いフロントエンドが必要になります.
ちなみに,上の図を得るために,MAX2769の帯域は18MHz,
サンプリング周波数は32.736MHzに設定しています.

帯域が広ければ雑音も増加しますし,サンプリング周期も高くなり,
相関処理のための消費電力も増加します.測量用受信機ならともかく,
コンシューマ向けの受信機には,あまり嬉しいことではありません.

そんな訳で,MBOCもBOC(1,1)で受信すればいいじゃない,というお話でした.
コメント (7)
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