”統一教会”が、マスコミを賑わせています。
60年前の私の体験談です。
私は、高卒後4年間就職して、東京の大学に入りました。大学のキャンパスで学友に誘われて、”統一教会・原理研究会”に関わることになりました。1965年の事でした。
渋谷の松濤、安倍総理の祖父・岸 信介自宅の隣の一等地にあった統一教会・原理研究会は、大学生対象の居場所でした。
当時は、早朝から夜遅くまで廃品回収と朝鮮人参を売って、共同生活をしていました。 世間を騒がせた、霊感商法の壺や、合同結婚式は、その後の事でした。
学生たちの表情は一様に 純粋な喜びに溢れていました。現実の価値観とは違った生きがいが感じられ、好奇心旺盛な私は興味をそそられ、一般修練に引き続き、特別修練、其々10日か2週間?に参加しました。
3~4時間ぐらいの短い睡眠、パンの耳とみそ汁と云った極端な粗食。大学生相手の宗教哲学の詰め込み。合間の美しい賛美歌・・・。
特別修練の後半になると、意味不明の喃語をしゃべりだす人や、突然卒倒する人が何人か出てきました。引きつけを起こす人もいました。
高校→大学生は、人生経験も少なくひた向きです。
4年間の社会人経験のある私が、異色でした。社会生活の中で、お酒を嗜む喜びも知っています。「大好きなお酒は呑めない!恋人は出来ない!・・・
この人生を選択して良いのだろうか? すでに洗脳されかかっている私、迷いに迷って、遂に深夜2時 荷物を置きっ放しで、会場から遁走しました。
特別修練の会場は夏休み中の国士舘大学。大学の周辺は田んぼや畑。真っ暗の中を最寄り駅まで走り、始発を待った経験は、今も忘れられません。
極端に少ない睡眠と粗食、同じことをインプットし続けると、洗脳されることを身をもって学ばされた私は、”オウム真理教”の事件の信者の行動は、よく理解できました。
後になって、統一教会は、”勝共連合” ”スパイ防止法”の同じ立場で、当時の与党・自民党と密接な関係があると知りました。文鮮明の名前も修練中は明かされませんでした。
「イエスキリストは、西に存在した。再来主は東から現れる」とだけ聞かされていました。
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