榛葉昌寛テノ-ルのリサイタル会場は「霞町音楽堂」。私は、初めての場所。暮れなずむ ”逢魔が時” 広尾駅から六本木へ行く道を彷徨う。西麻布界隈は思っているより暗い。迷いながらも、会場入りは一番。
洒落た雰囲気のお店。知人たちの席を確保して、先ず、スパ―クリングワインを一杯。
広いコンサ-ト会場と違って、出演者と客席に一体感があって、親しみやすい。プログラムは、お馴染みの曲がかなりある。興に乗って森家が何度か声に出してメロデイ-を口ずさむ。 その都度、眉をひそめて袖を引く私。情況をわきまえない、困った爺さんです。
私は、イタリア人ゲスト、パオラ・モロ-ソプラノのソフトな声に魅せられました。
客席の村田孝高バリトン 飛び入りでの歌の披露を心待ちにしていましたが残念!11月の熱海起雲閣迄、お預け。
最後はナポリ民謡メドレ-。ワインに酔い痴れ、本場のチ-ズ、生ハムに舌鼓を打ち、歌に聞きほれた一夜。みなさまへの挨拶もそこそこに 高齢者二人、千鳥足で家路に向かいました。お酒も弱くなりました。スザク虫の音は、秋を告げています。