ユスポフ宮殿は、理代子さんお奨めのスポット。クラッシク様式の豪華な邸宅は、プライベ-ト劇場もあり、今も実際に公演が行われているそうです。ユスポフ公は、理代子さんの大作「オルフエイスの窓」に登場する実在の人物です。ロシア帝国の貴族で、ロマノフ王朝に仕えた193cmの怪僧、ラス・プ-チンを暗殺したとあります。20世紀初頭の出来事です。
不死身と言われたラス・プ-チンは、青酸カリでも、銃でも死なず、毛布にくるまれて、ナイフで刺されてネヴア川に投げ捨てられたものの、その時はまだ息があり、最終的には溺死だったとの事です。歴史のうねりの中に、個人の生死や感情はひねり潰されてしまうような思いを抱きました。
どうあれ、こんな残酷な苦しい最後は・・・・。
サンクトペテルブルグ最後の夜は、総領事館主催で、グルジア料理をご馳走になりました。現地で飲む”ウオッカ”。何たる香り!何たる美味!おかわり何杯もしたかったけど、旅先のこととて、涙をのんで○○○杯でグラスを置く。
総領事から「森家さん ブログを読ませて頂きました。」 理代子さんと一緒の私たち夫婦の素性を確認する手がかりにされたのでしょう。流石、高級官僚。脇が固い。総領事も副総領事も優秀そうな雰囲気が漂っていました。