きょうは、流山おおたかの森駅に老若男女5人で待ち合わせ。流山おおたかの森駅前からスクールバスに乗って、江戸川大学に伺いました。
流山おおたかの森駅から徒歩でも行ける江戸川大学
きょうは、江戸川大学の学園祭。同一敷地内の江戸川学園おおたかの森専門学校と共催で「駒木祭」という文化の日に相応しいイベントが賑やかに開催され、トン汁や焼きそばなどの美味しそうな匂いに誘惑されながら向かうはB棟メモリアルホール。
若者の活気であふれる模擬店の数々
トン汁も焼きそばも振り切って、本日の目的はこれ。フォトジャーナリスト 大塚敦子さんを講師にお迎えして開催された講演会『ともに生きる 平和・いのち・人と動物の絆』をお聴きしたいと伺ったんです。
広い階段教室でしたが、ちゃっかり最前列の方の席に陣取って
講演は、浅川陽子こどもコミュニケーション研究所長の司会で進行されました。浅川所長が、公益財団法人東京子ども図書館の機関誌「こどもとしょかん」に掲載されていた大塚敦子さんの講演録を読まれ、ぜひ、学生にもご講演をお願いしたいと企画されたそうです。この講演会は、江戸川大学こどもコミュニケーション研究所とメディアコミュニケーション学部こどもコミュニケーション学科の共催で、流山市社会福祉協議会などの後援を得て「第 8 回こどもコミュニケーションフォーラム」として開催されたものです。
機関誌『こどもとしょかん』を手に説明される公益財団法人東京子ども図書館の方
パレスチナ民衆蜂起や湾岸戦争などの国際紛争の取材を経て、死と向きあう人びとの生き方、自然や動物との絆を活かして、罪を犯した人や紛争後の社会を再生する試みなどについて執筆されていらっしゃる講師のお話には、説得力があり、思わず目頭を押さえることも…。事前にご著書を読ませていただいていたこともあり、本の内容が甦って…涙もろくなりました。
学生さんからの質問に、いい質問だなぁ~と思わず感心してしまう場面も
コミュニティ・ガーデンによる内戦後のボスニアの平和構築を描いた「平和の種をまく ボスニアの少女エミナ」(岩崎書店、 2008 年青少年読書感想文コンクール小学校高学年の部の課題図書)のお話しでは、本に登場しないイスメタさんという女性に触れ、家族や友人を殺害されるという酷い目にあっても、加害者を『彼等』と言わず『彼』と一人称で呼んでいたのは、集団や民族にレッテルを貼らずに、その人、個人を見るという生きる知恵だったのではないかというお話は記憶に残りました。
ご講演が終わってから、講師とお話をさせていただく時間も設けられていました
スクリーンには、講師が撮られた多くの犬や猫や人間の写真が映し出されました。戦場で地雷を見つける犬、小児病棟で子どもたちを癒す犬、刑務所で盲導犬になる準備をする犬、少年院で…。さまざまな場での犬や猫や人の写真から伝わってくるのは、『他社の存在を認める』という当たり前のことだけど、常に意識していないと、忘れてしまう危険もある大切なこと。
講師の先生に、ご著書にサインをいただいてご満悦な同行者たち
学園祭の帰りは、お天気もよかったので大堀川沿いにトボトボと歩いてみました。この川は、手賀沼へ注ぐ全長約6.9キロメートルの一級河川で、防災調節池には、遊歩道、観察デッキが整備されています。
大堀川にはこんな大きな鯉が。誰かが餌をあげているのでしょうか。人を見ると顔を出す鯉も。
学園祭でトン汁や焼きそばを我慢してしまったこともあり、お腹がすいてしまい、蔵出・焼き芋の『かいつか』に寄り道。
美味しい焼き芋ボートをいただきました
流山おおたかの森駅に着いたら、駅前でゴスペルのステージが…。よく森の図書館でもクリスマスコンサートをされていたゴンザさんが指揮をとっておられました。ついこの前までハロウィン一色だった駅前は早くもクリスマス商戦の雰囲気ですね。
ゴンザさんの指揮でゴスペルの美しい歌声が秋空に響いていました
11月からTXの高架下に『こかげテラス』がオープンしましたが、きょうは、オープン最初の休日。一番駅に近い『TSUTAYA』さんに立ち寄ってみました。
流山おおたかの森駅のTX高架下にオープンしたTSUTAYAさん
13ショップは、どちらも大注目なんですが、CD・DVDレンタルのTSUTAYAさんでは、なんと、流山市フィルムコミッションとコラボコーナーが。流山市フィルムコミッションが関わった作品を集約され、今後は、ここでしか得られないFC情報や、時にはエキストラ募集などを展開されるようです。楽しみですね。
流山フィルムコミッションとのコラボ特設コーナーを発見
そんな『文化の日』らしい休日を過ごしてきました。さて、犬や猫との共生から平和を考えた学園祭。流山市おおたかの森センターでは『命の授業』と、セラピー犬『ジョンくん』と触れ合おう”という企画が、11月25日(日)13時から開催されるようです。こちらも楽しみな企画ですね。
『命の授業』と、セラピー犬『ジョンくん』と触れ合おう。
きょうは、感動したこともあり、少し長くなってしまいました。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
オマケ
フォトジャーナリズムの世界に入り、戦場や環境破壊の現場を取材し、長年病や罪などさまざまな困難を抱えて生きる人々の人生に触れてこられた大塚敦子さんは、シリアで拘束されていたフリージャーナリスト安田純平さんにふれ、「自己責任とか、自業自得とか言う人もいますが、」会場に集まった学生の皆さんに秀逸な四コマ漫画のお話もされていました。解りやすいですね。