おしる子日記

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今朝の朝日新聞朝刊に、認知症描いた絵本 おばあちゃんは「わすれんぼう」なんだけど「しあわせ」です

2018-02-09 | イベント

 紹介されていました。

以下本文より。

↓     ↓

180209 朝日新聞

認知症描いた絵本 元教諭創作

流山の鈴木さん「尊敬の念伝えたい」

おばあちゃんは「わすれんぼう」なんだけど「しあわせ」です

 若い頃はよく働き、草木を育てるのが好きなおばあちゃん。最近忘れん坊だけど子どもや孫たちに囲まれてとても幸せですー。流山市の元小学校教諭が、認知症のお年寄りが明るく元気に暮らす様子を描いた絵本「みどりのおうち」を作った。「長く社会を支えた人たちへの尊敬の念を伝えたい」という。

 作者は同市東深井の鈴木清子さん(61)。57歳で退職するまで柏市の小学校で30年以上教えた。この間、同居の義母きよさん(86)が義父(3年前、86歳で他界)と小学教諭の夫、2人の子どもの面倒や家事全般を見てくれたという。

 そんなきよさんも80歳を過ぎるころから物忘れがひどくなり、鈴木さんが58歳から2年間、介護した。絵本は、この時に体験した、きよさんとの関わりや自分の教員生活を題材に創作した。

 主人公は、緑色の家に独りで住む元小学教諭のおばあさん。絵本が好きで、若いときは子どもや教え子によく読み聞かせていた。

 足腰が弱り、外出することも少なくなった時に、息子一家が近くに引っ越してきた。ある日、孫のめいちゃんは、おばあちゃんのタンスの中にドーナツを見つけ、家に洋服や靴下が散らばっているのに気づく。

 「おばあちゃんは、わすれんぼうになったようです」

 めいちゃんは以前、おばあちゃんが手提げバッグを縫い、シリツメクサで冠を作ってくれたことを話した。「こんどはわたしが、おてつだいするね」。カレンダーに予定を書き込み、おばあちゃんは安心して外出できるようになった―そんなストーリーだ。

 A5判で22ページ。表紙には、緑の外壁と紫の瓦屋根の家、緑豊かな庭で花を摘むおばあちゃんが描かれている。絵本に出てくる木や花々、孫と遊ぶ風景などはアクリル絵の具で描き上げた。後書きには「おばあちゃんは『わすれんぼう』なんだけれど『しあわせ』です。思いやりの心で対応してあげれば、大切にされていることが伝わるからです」と記した。

 約2カ月かけて制作し、昨年11月中旬に1冊目が完成。これまで50冊ほどを作り、長く勤務した柏市立十余二小学校や流山市内の図書館などに寄贈した。

 きよさんは介護施設の勧めもあり、2016年5月に近くの特別養護老人ホームに入居し、元気にしているという。鈴木さんは「介護は合わせ鏡といっしょ。こちらが優しく接すれば笑顔で返してくれる。ホッとする話として子どもからお年寄りまで読んでほしい」。問い合わせは流山市社会福祉協議会の直井さん(04-7259-4735)へ。

 「みどりのおうち」の原画展が4月30日~5月30日、同市東深井の森の図書館で開かれる。原画10点と絵本の作り方の説明文が展示される。(青柳正悟)

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