忍山 諦の

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壺阪山南法華寺(壺阪寺)

2016年10月28日 | 大和路散歩
万葉のふる里、大和三山に囲まれた明日香の里の、さらに南に位置する壷阪山の山中に建つ千手観音の寺である。
壺阪寺の名で知られている。





創建は大宝三年(703)といわれるから古い寺歴を有する寺である。
境内からは白鳳期の瓦が多数出土している。





仁明天皇の承和4年(847)年に定額寺に列せられている。





平安時代には観音霊場として大いに栄え、最盛期には山内36堂60余坊の伽藍を有したといわれる。
真言宗の単立寺院である。





本尊は千手観音であるが、現在、八角円堂(本堂)に座する千手観音座像は室町期のものである。
眼病に御利益のある観音様として広く信仰を集めている。





明治になって人形浄瑠璃の「壺坂霊験記」が演じられるようになり、主人公の座頭沢市と女房お里が観音様の霊験で救われた物語の舞台となった寺として広く全国に知れわたった。





社会福祉活にも積極的で境内には日本最初の養護盲老人ホーム「慈母園」があるほか、インドでハンセン病患者救済などの国際奉仕活動進め、





境内にはインドから送られた大釈迦如来座像(壺阪大仏)や大観音石像など多くの石像仏が祀られている。

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