忍山 諦の

写真で綴る趣味のブログ

今日の暦-小暑/七夕(しちせき)

2018年07月07日 | 今日の暦
今日は二十四節気の小暑です。
小暑は旧暦六月の正節で、太陽が黄径105度を通過する時(12時42分)です。
暦上ではこの日から暑気の入りで、小暑と大暑の約30日間が暑中になります。





この節の七十二候は、

初候が温風至(おんぷういたる) 熱い風が吹いてくる。
次候が蓮始開(はすはじめてひらく) 蓮の花が咲き始める。
末候が鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) 鷹の幼鳥が飛ぶことを習うようになる。

です。




今日は旧暦の五節句の一つの七夕(しちせき)です。
七夕は暦とともに中国から伝わった旧暦7月7日の星祭りの風習で、二つの系統があり、
一つは牽牛と織女の二つの星が年に一度この夜に天の川をはさんで会うという中国の伝説にもとづき笹飾りで祝う七夕(たなばた)祭りです。
もう一つは習い事をする子女が、この夜、織女星を祀り、習い事の上達を祈る乞巧奠(きこうでん)の風習です。

明治の改暦以来これらの祭りは新暦で行うところが多くなりましたが、あいにく今の時季は梅雨の最中で星が見える夜はほとんどなく、そのため仙台ゃ富山県高岡市のように月遅れの8月7日に七夕を行うところもあります。

旧暦の7月7日は今年の暦では8月18日で、この日行うのが本来の七夕祭りです。

今日の暦-半夏生

2018年07月02日 | 今日の暦
今日は半夏生。
半夏生は雑節の一つとされています。
半夏とはカラスビシャク(烏柄杓)の漢名で、半夏生は半夏が生える時期という意味です。
七二候では夏至の末候(七月二日~六日)にあたります。
天文学的には太陽が黄径90度の位置を通過する日です。
半夏はサトイモ科の多年草で、よく田畑の雑草に混じって生えます。
半夏は毒薬とされていますが、漢方では制吐、健胃、去痰剤として使われます。

この半夏とは別に、この時期に花をつけるよく似た草に「半夏生」という植物があります。





この半夏生はドクダミ科の多年草で、今の時期、白い穂状の花をつけ、茎頂の葉の一部が白変する特徴があり、そのため、俗に半化粧とか片白草などと呼ばれています。
写真はその半夏生です。

関西では昔から半夏生の日にタコを食べる習慣がありました。
このように暦で雑節の一つとされている半夏生は、本来「半夏」生えでる季節の意味ですが、その名前の故か半夏生という植物がその季節を代表するものとして話題になる傾向が見られまする

今の時期、アヤメ科の多くの植物が花の最盛期を迎えています。

今日の暦-夏至

2018年06月21日 | 今日の暦
今日は二十四節気の夏至(19時07分)です。
夏至は旧暦の旧暦五月の中気で、太陽が黄径90度の位置にある時です。





この節の七十二候は、

初候が乃東枯「(だいとうんかるる)」、夏枯草が枯れる。乃東は夏古草の古名、夏枯草はウツボグサのことで夏至の頃に花をつけて枯れるといわれる。
次候が「菖蒲華(あやめのはなさく)」、菖蒲の花が咲き始める。
末候が「半夏生(はんげしょうず)」、半夏が生え始める。

です。





太陽が一番高く昇り、昼がながく夜が短い。
その比率はほゞ2:1になります。
は梅雨の最盛期にかかるこの時期は昼が長い割に日照時間は短く、大阪の6月の平均日照時間は156.2、東京は125.4です。

今日の暦-入梅

2018年06月11日 | 今日の暦
今日は「暦の上」での入梅(7時55分)です。
国立天文台がつくる今の暦では太陽が黄径80度の位置を通る日を入梅としています。





旧暦では二十四節気の芒種のあとの最初の壬(みづのえ)の日とされていて、それによると今年は6月9日が暦の上での入梅となります。
「暦の上」での入梅は人工衛星による梅雨前線の観測をもとにする今日情報がなかった旧暦時代は、その年の梅雨入りの時期を判断する重要な目安とされてきました。





気象庁は今月6月6日近畿、東海、関東、甲信地方が入梅したと発表しました。
昨年と較べ近畿は14日、東海は16日早い梅雨入りです。



今日の暦-芒種

2018年06月06日 | 今日の暦
今日は二十四節気の芒種(2時29分)です。
芒種は旧暦の旧暦五月の正節で、太陽が黄径75°の位置にある時です。
芒種から次の夏至までが芒種の節です。





この節の七十二候は、
初候が「蟷螂生(かまきりしょうず)」、カマキリが生まれる。。
次候が「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」、腐った草が螢となる。
末候が「梅子黄(うのこきばむ)」、梅の実が黄色く色づく。

です。






芒種は陰暦五月の正節ですが、今年の暦では今日は旧暦の4月23日となります。
今の時季は麦秋、つまり麦の刈り取り季節で、それが終わると田植えの季節に移ります。
入梅が近づいています。


歴史を歩く-西行終焉の寺

2018年05月31日 | 歴史を歩く
西行がその晩年を送った寺、それは大阪府南河内郡河南町弘川43にある弘川寺である。
人里遠い金剛山の山麓に建つ山寺である。





出家後、西行は日本各地を転々と旅して過ごしたが、晩年の文治5年(1189年)、この寺に入った。





寺は天智天皇の四年に役行者によって建てられたと伝えられる。
大阪府史跡の指定を受けた府内随一の古刹霊場である。





境内には本堂のほか御影堂、護摩堂、西行堂、西行記念館などがあり、西行の墓の東に約3,5ヘクタールに桜の木が殖樹された桜山がある。





 出家後、西行は各地を転々とし、その最晩年を人里から遠い離れた山中のこの山寺で送り、建久元年(1190年)この寺で73年のその生涯を閉じた。
その亡骸はこの寺の墓にに葬られた。
西行の没後境内に西行堂が建立された。


「ねがわくは 花の下にて春しなむ 
  そのきさらぎの望月のころ(山家集)」

と、詠んだ西行はその願いとおり、
建久元年陰暦2月16日にこの寺の花の下でその波乱の生涯を閉じたのである。





西行記念館には西行にまつわる資料が展示されている。

今日の暦-小満

2018年05月20日 | 今日の暦
今日は旧暦二十四節気の小満です。
小満は太陽が黄径の60度を通過する時(11時15分)で、旧暦4月の中気です。
この日から次の芒種(6月5日)の前日までが一つの節となります。
陽気盛んにして万物次第に満つる候だとされています。





この節の七十二候は、

初候が「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」で、春蚕(はるご)が桑の葉を盛んに食べ始める。
次候が「紅花栄(べにはなさかう)」で、紅花が盛んに咲く。
末候が「麦秋至(むぎのときいたる)」で、麦の穂が熟して黄色くなる。

です。




麦秋と呼ばれるのがこの頃にあたります。
稲の収穫期の米秋に対して麦の収穫季のこの季節に使われる呼び方です。
この季節に採れるスルメ烏賊が麦イカと呼ばれたりもします。

今も活躍する大阪の渡船(4)-甚平衛渡船場

2018年05月07日 | 旅ぶらり
甚兵衛渡船は尻無川を渡す渡船である。
尻無川は大川が大正橋手前で尻無川と木津川の二つに分岐して出来た流れの一つであり、木津川より西をながれ下って大阪湾に注いでいる。





甚兵衛渡船はその尻無川の大正区泉尾七丁目13-32と対岸の港区福崎一丁目3-50とを渡している。





周囲の環境は、集合住宅や工場、砂利置場などの商業施設が密集する商業地域である。





通勤や買い物など、日常的に渡船を利用する客がほとんどで、観光客はほとんど見かけない。
そのためかダイヤも日中はほぼ15分おきに出航している。



今日の暦-立夏/端午/子供の日

2018年05月05日 | 今日の暦
今日は立夏です。
立夏は旧暦4月の正節で、太陽が黄径45度を通過するとき(22時15分)です。
暦の上ではこの日から夏ということになります。





この節の七十二候は、
初候が鼃始鳴(かわずはじめてなく)、蛙が鳴き始める。
次候が蚯蚓出(きゅういんいず)、みみずが地上に這い出る。
末候が竹笋生(たけのこしょうず)、竹の子が生える。
です。





今日は端午の節句です。
端午の節句は人日、上巳、七夕、重陽とともに五節句の一つで、旧暦では日常生活における大事な節目とされてきました。
上巳が女の子の節句であるのに対し、端午は男の子の節句で武家の家では甲冑を飾り、旗指物を立てて、この日を祝いました。

端午の節句は旧暦の5月5日に行われてきた年中行事ですが、明治の改暦後は新暦の5月5日に読み替えて行われるようになりました。
旧暦の5月5日は今年の暦では6月22日になります。


5月5日は祝日法で「子供の日」(こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する)日として国民の祝日と定められています。

今日の暦-八十八夜

2018年05月02日 | 今日の暦
今日は八十八夜です。
立春から数えて八十八日目が八十八夜で、旧暦では雑節の一つとされてきました。






「八十八夜の別れ霜」とか「八十八夜の毒霜」という諺があるように農事に従事する者にとって遅霜は死活にかかわる問題で、八十八夜は種蒔き、茶摘み、苗代の籾播きなどの時季を見極める大事な指標とされてきました。





5月3日は憲法記念日です。この日は 祝日法により日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日として、国民の祝日とされています。

5月4日はみどりの日で、祝日法より自然に親しむとともにその 恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日とされ、国民の祝日とされています。