冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して18年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

卒業式

2018年05月31日 | 子ども・家族
娘の学校の卒業式があった。私の住む市では、公立高校の卒業式は5月の終わりに行われる。5月最後の週辺りの1週間ちょっと、毎日どこかしらの学校が卒業式を行う。会場はみんな同じ場所だ。その場所は、だからその期間中は、椅子とか台とかセッティングをそのままにしておいてあるんだろう。それで、学校の校旗やら、バナーやら、卒業生の顔写真がずらっと並んだパネルやらだけを取り替えているというわけだ。ちなみに卒業生の顔写真がずらっと並んだパネルは、その後、学校の廊下とかに飾られる。(その後ずっと飾られている)

去年、娘は合唱グループの一人として、息子はオーケストラの一人として、それぞれの学校の卒業式に参加した。でも、自分たちが卒業でもない場合、歌を歌う(それも1曲!)ためだけとか、卒業生の入場の時の音楽を演奏するためだけとかのためだけに参列して、あとはずっとそこにいなくちゃいけないってのは大変なことだ。卒業生の数にもよるが、少なくとも2時間、たくさんいるところなら3時間くらい拘束されてしまう。演奏が終わったら、在校生は帰っていいことにすればいいのに・・と思ったもんだ。

式には卒業生の家族とかだけが参列するので、私は今まで見たことがなかった。
今年、娘がついに高校卒業となり、本番を見ることになったのだ。家族、親せきの他に、友人も来たい人がいれば来れる。ただし、1人の卒業生につき無料チケットは2枚まで。それ以上来たい場合は1枚5ドルで販売していた。会場はとっても広いので、満員になることはまずない。だからいくらでもチケットが欲しければ買えるようだった。

卒業生が入場してくるときの音楽は、エルガーの「威風堂々」と決まっている。何故かそう決まっている。おそらく北米の学校はほとんどそれを使っていると思う。娘の学校の場合、テープから流れてくるが、去年息子はオーケストラの面々と一緒に生演奏だったそうな。今年はどうだったんだろう。息子が参加していないので不明である。
今年娘と一緒に卒業した生徒は216人ということ。あら、意外に多かったのね、と思った。なんとなく200人はいないと思ってたので(根拠なく)。多いところだと300人以上いるところもあるが、まぁ、200人ならそれほど少ない数ではない。
他の学校はどういう風にやるのかしらないが、ここの学校の場合、卒業生は壇の下で卒業証書を受け取り、名前を呼ばれると壇上に上がり、そこにいる校長先生と教育委員会の人とそれぞれ握手して、壇上から去る。その流れは結構速い。壇上で証書を持って先生と記念撮影でもするのかな?と思ってたけど、写真は下に降りたら黒幕が貼ってあるところが用意されておりそこで撮るようになっていた。だからなかなかスムーズ。さすがに216人となるとこれくらいスムーズな流れにしておかないと時間がかかってしょうがないだろう。意外と考えられているのだな。

それでも200人以上だもの、時間はかかる。生徒の名前が呼ばれたあと、その生徒が受けた奨学金(借りるお金ではありません。もらえるお金。学費として借りるお金はスチューデントローンという)の種類とか金額が読み上げられたり、なにかしらの賞与があればそれもアナウンスされる。卒業後の進路についても読み上げられる人もいる(XX大学に行って○○を勉強します・・・みたいな)
さらに卒業の言葉的な一言も付け加えられる。これは、卒業生がそれぞれ短いメッセージを用意しておいて学校に提出しておいたものを先生が読み上げるのだ。奨学金を3つ以上とかもらっていて、長々とアナウンスが続く生徒もいれば、なんにももらってなくて卒業のメッセージだけが読み上げられる生徒もいる。卒業のメッセージは、「みんなありがとう!」「サポートしてくれた先生や家族に感謝します」「みんな卒業おめでとう!」とかの簡単なものもあれば、在校してたときのユーモラスな思い出とかもある。(そういうときは、会場にも笑い声が起きる)
だから一人ひとりの時間は実に様々。だけど、卒業生たちはさっさと壇上を歩いて握手して去っていくので、長いアナウンスの時は、壇上に生徒がいないのにまだ読み終わってないなんてことも。
うんうん、こういうのって日本とは違うなぁ~~、と違いをあれこれ見つけて面白がる私。

娘は何やら賞をもらったらしい(詳細不明な点からして大した賞ではない)のと、ちょっとした奨学金(・・・少額です・・・・)をもらったらしいが、知らなかったので「へー、なんかもらったんだ」などと話す。実は本人も知らなくてアナウンスを聞いて「そうなんだ」ってことになったらしい。
金額が大きい奨学金の場合は先にお知らせがいっているみたいなんだけど、少額の時はそうではないようだ・・
面白いのは、生徒の名前が呼ばれると大体「お~~」とか「イエーイ」みたいな歓声が上がること。家族や友人なんかがたくさん参列しているとその歓声がすごく大きい人もいて、これまた生徒によってさまざま。こういうのも、日本にはないよなぁ。日本は式というものはとても厳粛な雰囲気で行われるもんなあ。

もちろん式としては当たり前の、校長先生の挨拶、教育委員会の人の挨拶、とかがある。在校生が読み上げる送辞はないが、卒業生代表の言葉はある。この卒業生代表は何人かの候補が挙げられてそこから投票で選ばれていたようだ。今年の卒業生代表はフレンチイマージョンの女子生徒。フレンチイマージョンは人数が少なく1クラス分しかいなかった。(その後人数は増えてきているんだけど)
成績はある程度優秀で、学校の勉強だけでなく、クラブ活動や生徒会などいろいろ活動していたり、生徒の中でも人気者、みたいな人が選ばれる。
娘によると、スピーチが上手な人というのもポイントみたいだ。
卒業生代表の言葉とかいうと、日本人ならカチコチなきちんとした挨拶を淡々と読み上げるだけだろうが、こちらは違う。こちらでいうスピーチというのは観衆を見渡し、語りかけるように話すこと、感情も込めて伝えることが求められる。原稿に目を落としてばかりだと印象は悪い。そして、大体ユーモアを交えて観衆を笑わせることも必要だ。
今年の代表者は、フランス語での挨拶もして(フレンチイマージョンじゃない生徒はよく分らんって感じで戸惑ってた様子・・・)、笑いを誘うエピソードを入れたりして感情こもったスピーチを披露し、歓声を浴びていた。
こういうのも、日本とすっごく違う!(って繰り返していてなんですが)

式の後は、みんな外に出て記念撮影を撮るために大混乱。
友達を探して写真を一緒に撮り、誰々はどこだーーと探し回ったり、親やきょうだい、親戚と写真を撮ったり、あっちこっちでそんなことが行われていてカオスな状態になっていた。
そういう場所が大っ嫌いな、だんなと息子は早々に「車で待ってる・・・」と離脱。
私だけが娘を追っかけて動き回り、友達と一緒に写真を撮ったりしていた。ようやくひと段落ついて車に戻ると、まちくたびれて超超超不機嫌になった2人に迎えられた。

卒業生たちが楽しそうでハイな気分になっているのは見受けられたが、泣いてる子は見かけなかった。
それはなぜか・・?おそらく、卒業式が5月の終わりで、まだ学校は4週間もある。卒業生もその4週間学校に来るのだ。卒業式したのにまだ学校に行くってなんかヘンだけど。
(市によっては卒業式は6月半ばってところもある)
「ああ・・・ここの学校にももう来ないんだな」なんて気持ちになって悲しくなるから泣くんだろうけど、まだ学校には来る必要があるので(通知表だって最終のがまだ出てないし!)悲しくもないんだろう。友達どうしても「じゃ、また来週、学校でね!」なんて挨拶になっていて、なんかヘン。

ちなみに私自身は卒業式でも悲しいと思ったことが一度もない。どの学校にもたいして思い入れはなく、単に卒業だな、もうここにはこないんだな、と思うだけである。嬉しくも悲しくもない。
泣いている学友たちを見て「こういう場合、泣くほうがいいのかな」と戸惑っていたことを思い出す。

来月は、学校主催のプロム。これで卒業のイベントは終了する。

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