・・・今朝、ジョギングしながら、文化講演会「文学史上の吉野」を聞いた。
講演者が云うのに、歴史を見るときには二通りの方法がある。 一つは古時系列的に、一方向の流れに沿って歴史を見るやり方。 もう一つは、場所や人、事象にこだわって、そのことに関わる歴史を見るやり方。
この話を聞いた時にまさに、国の歴史を書いた、日本では帝紀、旧辞などの歴史書、中国の魏志、東夷伝など、の書き方を見るとまさしくその通りで、それらの歴史書の内容は時系列的に事実を並べることと、列伝として、在る事柄にこだわって書くやり方の二通りになっている。
そういう歴史の見方の中で、歴史上の場所にこだわって歴史を考えるなら、吉野は重要な歴史上の場所である。
吉野と云う場所にこだわって歴史を見るようなことはあまり考えなかったが、確かに、吉野と云う土地は日本の古代史を考えるうえでとても、重要な土地です。 壬申の乱の大海人との皇子が挙兵したのも吉野であるが、新しい、政権になってから、持統天皇の政治を考えるうえで、彼女は30回も吉野に行幸している。 日本の天皇制が出来上がった頃の古代日本の聖地であったらしい。
こんなことをラジオで聞いて考えたので、まだ行った事の無い「吉野」にとても行ってみたくなった。