大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

今年 初登城! 2019.1.3

2019年01月03日 | Weblog
 あらためて、今年もよろしくお願いいたします。今年初の大阪城公園です。

 元日は、オジロビタキを観察に出かけた。みのぱぱさんの案内のおかげで観察・撮影成功。一人で行っていれば空振りだっただろう。(ちなみにニシオジロビタキではない、珍鳥オジロビタキの方である)

 数年前にも、寒い時期にオジロビタキを案内してもらった記憶がある。ただただ感謝。

 今年のオジロビタキの写真は、ブログ 「みのぱぱの野鳥たち」 の1月1日にあげられているのでご参照を。

 大阪城公園ではニシオジロビタキの記録は十数回もあるが、オジロビタキの記録は1回のみ。
 オジロビタキの飛来を期待して待っている。できれば成鳥で喉に赤が出ている奴。場所は梅林辺りでどうか。などと。

 太陽の広場東の森に入って今年最初に見た鳥はモズの♂。かつて名刺にもモズのイラストを入れていたほどで大好きな鳥。今年初とは縁起がいい。
 モズはその後梅林で♀1羽。

 オオタカは豊国神社裏で1羽。

 エナガ 音楽堂西側上5、城南地区3の計8羽。

 カワラヒワ 城南地区、音楽堂西側上で計8羽。

 シロハラ 6羽 太陽の広場東の森、市民の森、もみじ園ほか。

 ツグミ 5羽 音楽堂西側上、もみじ園、修道館裏、梅林、飛騨の森。今日はよく合えた。
 
 アオジ 6羽 音楽堂西側上、スズメと地面で採餌。5メートルほどまで近づいても逃げないので足を止められた。
 しばらく待っても気にしていない。「アオジ6羽 道を止められ 回り道」 といったところ。

 コゲラ 1羽 音楽堂西側上。

 ジョウビタキ 豊国神社裏、元ヘリポートで♂2羽。

 
 暮れからお正月、たくさんいただいたメールの中には、それぞれの方の2018大ニュースがあった。その感動の様子が伝わり、状況が頭に浮んでうれしい気分になった。

 当人の許可なく2件を紹介したい。私への私信なので一部省略している。
 もしも 「訴える!」 苦情が来たら、平身低頭ただ謝るしかない覚悟。ちなみに二人とも大阪在住ではない男性と女性の鳥友。

● Aさんの2018年5大ニュース (初めての出合い) は

1、ジョウビタキの営巣、育雛
2、ヤマガラ赤色変異
3、ヒレンジャク&キレンジャク
4、コヨシキリ
5、キジ

● Bさんのホームグランドでの2018大ニュース

・アオバズクの営巣
今年は天候変動で例年よりも過酷な環境で4羽の巣立ち。

・キビタキの営巣
まさかの2年連続でした。

・モズの営巣
昨年は、営巣してなかったので嬉しかった。4羽巣立ち。

・ノゴマ
春と秋の渡りでハッキリと確認できただけで春 (成鳥♂2) 秋 (成鳥♂2若♂2) と複数確認。

・ソウシチョウ
まさか!でした。その内、来るだろうと思ってました。

・フクロウ
昔は居た!という先輩方からの昔話程度にしか聞いてませんでしたが・・・ついに確認できました。

・ハイタカ♀の狩り
園内で初の衝撃的なシーンを観察 (撮影)

・ホームグランドでの野鳥リスト100種達成
日々の積み重ねです。これからも頑張ります。


 読んでいると自分が出合った時を連想してしまう。野鳥の楽しみは 「出合いの楽しみ」 だと思う。 「野鳥との出合いは人との出会い」 とも言う。多くの鳥友との出会いが、人生を豊かにしてくれるだろう。


・オカヨシガモ 6羽 少ない!
・ヨシガモ ♂2羽
・ヒドリガモ 36羽 これも少ない
・カルガモ 4羽 南外堀
・ハシビロガモ 65羽
・コガモ 30羽

・ホシハジロ 417羽 多くなっている
・キンクロハジロ 160羽 これも増加

 オオバンは計41羽で少ない。内第二寝屋川に12羽。他の川でもよく目にする、大阪城公園より周囲に分散している印象。

 カンムリカイツブリ 1羽南外堀 越冬中。年を越してくれただけでうれしい♪

 ユリカモメ 38羽 東外堀、北外堀

 カイツブリ 2羽 

 ハクセキレイ 7羽

 セグロセキレイ 1羽 豊国神社裏

 カワセミ 1羽 北外堀

 キセキレイ 1羽 北外堀

 セグロカモメ 3羽 第二寝屋川 ビルをバックにゆっくり飛ぶ

★今日の観察種
 オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、オオタカ、エナガ、カイツブリ、ユリカモメ、シロハラ、ツグミ、アオジ、コゲラ、ハクセキレイ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、カワウ、セグロセキレイ、ジョウビタキ、モズ、カワセミ、キセキレイ、セグロカモメ、シジュウカラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
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謹賀新年 2019.1.1

2019年01月01日 | Weblog
 お正月、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 旧年中はいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。おかげさまで大阪城公園の記録も順調に進んでいます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 恒例の十大ニュースです。人それぞれ思いは違うと思いますがご覧ください。

★★ 2018 大阪城公園の野鳥 十大ニュース

【1 位】 マミジロキビタキ♂飛来。
 二十数年ぶりにマミジロキビタキ♂成鳥が飛来。6月2日に、青屋門→愛の森→飛騨の森→青屋門→飛騨の森西部→西の丸庭園西部→西の丸庭園東部→愛の森、と盛んに移動。11時ごろを最後に見られなくなる。
 長く続けずキビタキの声を短くした風のさえずり、ニシオジロビタキの地鳴きをマイルドにして短くした感じの地鳴き。8時頃まではよく鳴く。

【2 位】 オオタカの営巣。
 2月に入って 「キッキッキッ」 と鳴き声が多くなり、小枝をくわえて飛ぶ姿も見られる。やがて市民の森のイチョウの木に営巣。沖縄復帰の森では交尾も観察撮影される。
 その後巣は放棄し繁殖までは至らなかったが、大阪市内でオオタカ繁殖かと注目すべき行動だった。

【3 位】 ノスリが元ヘリポートに滞在。
 ノスリ幼鳥1羽が8月30日から11月2日まで約2カ月間元ヘリポート周辺に滞在した。本種の上空通過は時々観察されているが、今回のように長い期間に渡って滞在したのは初めて。
 比較的警戒心も薄く、多くの人が観察撮影を楽しんだ。10/31には同所に別の2羽が飛来したとの情報もあるが詳細不明。観察撮影された方はぜひ連絡をよろしく。

【4 位】 フレンドリーなチョウゲンボウ内堀に。 
 4月から5月にかけて♀1羽が内堀の太鼓やぐら跡周辺に頻繁に現れトカゲなどを採餌する。警戒心の薄い個体で5メートルほどの近距離でも普通に観察された。本種も上空飛翔姿はよく見られているが、決まった場所に何度も現れたのは初めて。

【5 位】 コヨシキリが空堀でしばらく滞在。
 10月11日から22日まで12日間、西部空堀のススキの群生の中に滞在した。見やすい場所に出てくることが少なく、観察や撮影は困難、連日多くのカメラマンが上からのぞき込んでチャンスを待った。
 本種は大阪城公園では数回の記録しかなく貴重な観察。繁殖期の観察撮影のしやすさに対し、渡りの途中のコヨシキリの観察撮影は難しい。

【6 位】 アメリカヒドリ飛来。
 1月に内堀の蓮如前で1羽が観察される。♂幼羽から第1回夏羽へ換羽中の個体。アメリカヒドリは交雑の個体が非常に多いが、今後アメリカヒドリ成鳥♂繁殖羽の飛来を期待している。

【7 位】 春の渡りでキビタキ乱舞。
 キビタキは近年増加傾向で4月27日には一日で31羽を観察。園内各所を飛び交った。これは一日の観察数としては過去最多であった。
 これまで、秋の渡りには幼鳥が混じるため多くなるのが普通だったが、ここ数年は反対に春の渡りが秋より多くなっている事で、何か変化を感じている。

【8 位】 カワウの調査個体飛来。
 5月~8月頃にかけて内堀に青のカラーリングの付いたカワウが飛来。ひでキングが「青野六三郎」 と名付け、しばらく楽しませてくれた。左足青色に白字で636、右足アルミ風のもの。山階鳥類研究所へ報告の結果、2017年7月9日に兵庫県伊丹市昆陽池でヒナへの標識個体、金属脚環番号は「13D08420」とのことだった。

【9 位】 ミソサザイが沖縄復帰の森に。
 11月17日に沖縄復帰の森、台風21号被害の積み上げられた倒木で観察される。山地に生息しているが冬季には山麓に下りてくる種、平野の中央部の公園にやってくることは多くない。貴重な記録だろう。

【10位】 カンムリカイツブリが連続飛来。
 本種は過去に1羽が一日のみ飛来したことがあったが、その後の観察はなかった。ところが2014-2015年の冬以来、毎冬のように越冬するようになった。
 今冬も12月11日に飛来し現在越冬中。まったく推定であるが、同一個体が飛来しているような気がしてならない。


 他にも、城南地区人工川で雑種カモの繁殖、フクロウ、シマセンニュウ、エゾセンニュウ、ヒメアマツバメ、ツミ、アカショウビン、ミコアイサ、ニシオジロビタキなど候補にあがった。
 初記録のシロガシラも観察されたが人為的な分布として、その他の鳥に記録し、十大ニュースにはあげなかった。

 鳥以外では、台風21号による大きな被害があげられる。倒木の多くは、主な通路から排除されたが現在も各所に積み上げられている。
 もう一つ、公園の観光地化に拍車がかかって、JR大阪城公園駅前、森之宮地区、本丸に施設ができたり、西の丸庭園、飛騨の森、内堀、東外堀の行事が開催されたりして、大阪城公園は大きく変化している。残念なのは野鳥への影響が全く考慮されないこと。
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