レオパレス集団訴訟でオーナー敗訴
備え付け家具巡り
レオパレス集団訴訟でオーナー敗訴 備え付け家具巡り
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46864800S9A700C1CN8000/
備え付けの家具や家電のレンタル料を巡って契約違反があったとして、賃貸アパート大手「レオパレス
21」(東京)と契約する全国のオーナー157人が、同社に総額約5億7千万円の支払いを求めた集団訴訟の
判決が2日、名古屋地裁であった。前田郁勝裁判長は契約違反はなかったと認め、オーナー側の請求を棄
却した。
判決によると、レオパレスは築7年目に備え付けの家具や家電を交換し、オーナーにレンタルすると契
約。オーナーらは「家具などが交換されないまま1部屋あたり月額約2千円のレンタル代を賃料から不当に
差し引かれた」と主張していた。
前田裁判長は判決理由で、「月額約2千円は家具や家電の保守業務を含めた対価であり、入居者がいる場
合に円滑に交換ができない可能性も当然予想できる」と指摘し、レオパレスが契約上の義務を果たしてい
ると結論づけた。
レオパレスはオーナーから棟ごとアパートを借り上げ、入居率にかかわらず賃料を払う契約を結んでい
る。オーナーらは2016年に提訴した。